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2020-07-12

◆神社参拝において 入口のお話

どこの神社にも入り口があります。正面鳥居があるところです。
 
 
しかし、古い神社ほど神社の周りの環境が変わる(神社の土地が狭くなるとか)ことで入り口が変わったり、増えたりします。
 
 
後から出来た出入り口は人の都合で増えたと思われます。

 
車社会になって境内に駐車場が出来たりすると、車用の出入り口も出来ます。

 
しかし、きちんと正式に参拝しようと思うのなら、やはり正面鳥居から入ることをお勧めします。


「神社は正面の鳥居を潜ってはいらなければ駄目だな」と思った出来事が昔ありました。正確に言えばそれだけではないですが、今回もマナーのお話です。


名古屋市中区にある「闇森神社(くらがりのもりじんじゃ)」へ参拝に行った時の話です。

闇森神社4


闇森神社

応神天皇、神功皇后、仁徳天皇を祀るかなり古い神社です。

闇森神社3
(闇森神社の正面鳥居。鳥居の真ん中にあるのは建物ではなく「不浄除け」と云われる壁)

こちらの神社、入り口が三か所あります。正面立派な鳥居のある正式な入り口。(以下入り口A)


そして正面から見て、神社の敷地右側にある小さな入り口(鳥居は無い。入り口B)、そして駐車場へ入る為の神社敷地後方の入り口(入り口C)です。


ここはかなり、きつい感じがする立派な神社です。


始めて参拝に来た時は父と一緒でした。「闇森」というおよそ社名では使わないような、尋常ではない神社だと思いました。


車を止める場所が境内にあると分かりましたが、「これは、車を乗り入れて良い神社ではない」と判断し、入り口Cへの車乗り入れを避け、父だけ神社の横、入り口Bで降ろし、車は近隣のコインパーキングを探して止めました。
 
 
駐車場を探してそこに止め、そこから神社へ歩いて到着するのに時間で言えば10分、15分くらいだったと記憶しています。


父を下ろした入り口B付近に辿り着くと、何やら大慌てで、手にしたカメラがお手玉みたいに手の中で踊っていました。
 
 
様子が面白かったので、笑いながら「何してんの?」と尋ねると「カメラのフィルムが飛び出た!」とのこと。本人は軽いパニック状態です。
 
 
もう全くと言って良いほど見かけなくなりましたが、昔はコンビニで「写ルンです」という商品名のフィルムカメラを売っていました。
 
 
デジカメやスマホが当たり前となった世代には、昔のカメラにはフィルムが入っていたと言っても通じないかもしれませんが、スマホが登場する前位には、まだコンビニにフィルムカメラが売っていました。今でもあるのかな?と思って調べたら、まだ売ってはいますね。それにも驚きました。
 
 
話を戻しますが、神社の入り口Bにいたので、
 
 
「ひょっとして正面から入らずにここから入った?・・・で、お参り済ませてから写真頂いた?」


と聞けば、


「横から入った。お参りせずに写真を撮ってたら、それがいけなかったみたいでフィルムが・・・」
 
 
とのことでした。

 
 
・神社は正面鳥居を潜って入る。

・写真を頂く時は、きちんとお参りしてから。

・神社へ入ったら手と口を清める。



というのを神社巡りを通じて分かってはいたのですが、父は神社が好きなのでついつい忘れてしまったようです。向うからすれば、「分かっているのに何事か!」ということだったのでしょう。


フィルムは巻き取る前に陽の光を浴びると駄目になります。帰宅後、現像に出しましたが、やはり光が入ったことで見えなくなっていました。


しかし、奇妙なことがありました。


闇森神社の写真


闇森神社へ参拝に来る前、同日に名古屋市中区にある「泥江縣神社(ひじえがたじんじゃ)」へ参拝に行きました。


ここも謎というか奇妙なものが遺っている神社でした。そこで参拝後に頂いた写真は大丈夫でしたが、闇森神社境内の写真(黄色の四角からEまで)だけ全滅だったのです。


闇森神社で撮影出来た唯一の写真は、境内の外から撮った石柱(画像:赤色の四角)だけでした。

 
後で父に聞けば、入り口Bから入ると、直ぐに赤い鳥居が続く稲荷神があったそうです。どうも手も洗わず、正面入り口も通らず、本殿へ参拝もせずに写真を撮りまくっていたので、闇森神社のお稲荷さんからお叱りを頂いたと言ってました。
 
 
後日、お詫びも兼ねて私一人で参拝に行きました。


その際、懲りもせず(?)お写真を頂きましたが、その時は何もなく撮れました。

闇森神社2


やはり、神社内で撮影する際は、マナーを守るのは必要ですね。



2020-07-10

◆神社で写真を撮るということ  最後に・・・

神社で写真を撮ることは注意しましょうというテーマで初めましたが、ひとまず今回で区切りたいと思います。


前回上げた⑪と⑫の項目について少々捕捉します。


まず⑪の「写真にもよるが、SNSなどには上げない方が良いと思う。興味本位で取り扱わない」です。


写ったモノが、気味の悪い印象を与えるものは、むやみにネットに上げると見た人に影響を与える場合があります。またそれを見た人が面白半分に保存し、拡散すると、怖いモノがどんどん拡がって行くことになります。


逆に神々しいモノ、敵意をこちらに持っていないモノが写っている場合、写真を撮った本人の為に出てきた可能性が高いです。ある意味、神様とその人の御縁、約束事という意味があるように思えます。人に見せたくなる気持ちも分かりますが、御縁を大事にするという意味でも、どこにどう拡散するか分からないネットには上げない方が良いと思います。



神霊の力と言うのは誠に不思議で、電子機器にも作用するようです。昔、縁あったお稲荷さん、岡山県の最上稲荷について自分の考えをまとめてブログにしようとしたところ、文章は完成しても何度アップしようと試みても、絶対に出来ないと言うことがありました。やたら時間が掛かり、何度挑戦してもエラーが出るのです。

最上稲荷の狛狐
(最上稲荷の狛狐)
 
あまりの不可解さに、これはお稲荷さん後ろで見てるなと思い、よーく自分のしたためた文章を読み返していたら、一か所見当違いの部分がありました。「これか!」と気付いて直した(最上稲荷が何故、最上位経王大菩薩と云われたのかという箇所)ところ、「正解!」とばかり、あれほど上がらなかったデータが、一発で上がりました。ホント神様の事を文字にするということは、心底気を使うのです。


次に⑫「相当強い場合、ただの光ではなく顔とか姿として現れることもある。雰囲気にもよるがこれも要注意。」ですが、不思議な光、不可解なモヤのようなものと違い、こちらから見て明らかに「これは〇〇の形だ!とか「〇〇の姿だ!」と分かる形で出てくる場合は、かなり強い存在かと思います。
 
 
分かり易い形で出てくる場合は全て危険かというとそうでもありません。このような写真が撮れてしまった場合、危険かどうかは総合で判断するべきです。例えば、色はどうか、写真から感じるものはあるかなどです。
 
 
昔、父と二人で名古屋市内にある針名神社へ参拝に行きました。


参拝を終え、辺りを散策していると、神社のすぐ近くに薬師如来だったかお不動さんだったか忘れましたが、仏様を祀るお堂がありました。森の中です。
 

父がそのお堂でやたら写真を撮っているので、なんだろうと思いましたが、帰宅して印刷したら誰が見てもこれはあれだと分かるものが写っていました。

 
天狗です。赤い鳥居の所に天狗の形で影が出来ているのです。三柱ほど確認出来ました。
 
 
写真は控えますが、天狗以外にも謎の大きな赤い球体が写っていました。


天狗の写真は特別怖いと言うものではなかったです。赤い球体は一体何なのか?さっぱり分かりません。ちょっと不気味な感じもしますが、怖いなという写真でもないです。


何年か後、名古屋市の博物館で「幽霊・妖怪画大全集」という面白い企画展がありました。その中で、興味深い作品が出ていました。江戸時代に描かれた百鬼夜行絵巻です。


百鬼夜行絵1


妖怪の行進絵巻です。様々な、どこかコミカルな妖怪が画面狭しと練り歩く愉快な作品です。


百鬼夜行絵2


物が何百年も経つと妖怪になると言いますが、そんな姿ですね。


そんな絵巻の最後、ラストシーンに研究者でも意見が分かれる謎の物体が描かれていました。


百鬼夜行絵3

赤い球です。この絵巻を見た時、針名神社の近くの森で撮った、あの謎の赤い球を思い出しました。そっくりです。


妖怪の親玉的な何かでしょうか。


神社で撮影した写真には、不思議なものが写ることがあります。ただ、中には恐ろしいモノもありますので、そういう意味でもむやみにカメラを向けるのは・・・・・・・と思います。



追記

不思議な写真はネットには上げれませんが、見たいとおっしゃる方は、ご来店頂ければお見せ出来ます。


※紅葉屋呉服店はこちらまで

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2020-07-08

◆神社で写真を撮るということ その4

続きです。(前回の内容はこちらまで


寺社、特に神社で写真を撮る行為について、気になることを述べてみた。12の項目で言えば、①~⑥については終わったので、⑦~⑫について考えてみたいと思います。


具体的には・・・


⑦写ったということは良きにしろ、そうでないにしろ、縁を持ったということ。

⑧白い光、温かみのある光は比較的好意的な場合と考えてよい。

⑨グレー色や黒色、血のような赤い色は不快と思っているか、敵意を持っている。要注意。

⑩見ていて気味の悪いのも要注意。

⑪写真にもよるが、SNSなどには上げない方が良いと思う。興味本位で取り扱わない。

⑫相当強い場合、ただの光ではなく顔とか姿として現れることもある。雰囲気にもよるがこれも要注意。


 
不思議な写真が撮れてしまった場合についてです。


写ったモノに関しては、様々なパターンがありますが、一番多いのが白い玉のような光でしょうか。温かみのある光、金色の光など神々しい感じのものは特に問題はないように思えますが、黒とかグレー、血のような赤い光、要注意です。
 
 
グレー色や黒色の影のようなモノを捉えた写真、赤い血のような光の写真、両方とも見たことがありますが、どちらも見ていて気味が悪いです。

 
過去に神社でグレー色のモヤのような写真を撮ったことがありました、愛知県三河地方、〇〇市の古い神社を取材兼参拝に行った時のことです。
 
 
その神社の社名は忘れましたが、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀る古社で、神社自体の創建年代は不明ですが、確か奈良時代ごろの廃寺の跡地に建てられた神社でした。その寺所縁の神社かもしれません。

 
 
厳島神社
(画像は世界遺産登録の厳島神社)


市杵島姫命は広島の厳島神社で祀られる、宗像三神(むなかたさんしん:三姉妹の姫神様)の内の一柱で、仏教の弁才天と習合した神様です。美しい姫神と云われます。
 
 
この古社は、おそらく当初は弁才天を祀っていたと思いますが、明治頃に弁才天は外され、市杵島姫命に変わったと思われます。


さてこの神社、規模で言えば町内のこじんまりとした雰囲気のよくあるような氏神様ですが、入り口に柵や垣根もないので、車で乗り入れることが出来ます。木も少なく特に何か特徴的なものがある神社ではなかったです。


境内に車を乗り入れる際も注意した方が良いポイントです。予め、神社側が指定した駐車場があるならそこに止めれば良いとは思いますが、駐車場が無い場合はあまり車を乗り入れない方が良いでしょう。神社の外に止めた方が良いと思います。
 
 
さて、市杵島姫命の神社に話を戻しますが、神社の前の道が狭かったので、悪いとは思いつつ、境内に乗り入れました。なるべく神様の前にならないように車を境内の端の方へ乗り入れました。
 
 
この時、おそらくこの神社の近隣の若い女の子たちが二人か三人集まっていました。どうもお参りに来た訳ではなく、この神社で待ち合わせをしているようで、一人の女の子は電話をずっとしていました。
 
 
車を降りてすぐでしたが、大変驚きました。彼女たちは車でこの神社に来ていましたが、あろうことか本殿の真ん前に車を二台止め、排気ガスが出るマフラーを本殿の方へ向けていました。
 
 
季節は暑い時期だったので、そうしたのでしょうが、エンジンはつけっぱなしです。排気ガスが思いっきり神様の方へかかっていました。しばらくして彼女たちは神社を後にしました。
 
 
あまりの衝撃で呆気に取られている間に出て行ってしまったので、注意することも出来ませんでしたが、あれは明らかに神様に対する不敬であり喧嘩を売っている行為でもあります。
 
 
彼女たちがいなくなってから撮った写真には、不機嫌さを感じるようなグレー色のかなり大きく長いモヤのようなものがありました。
 
 
市杵島姫命や弁才天はどちらも美しい姫神様です。その姫神様に女の子達が何も考えることなく(考える頭があるなら出来ないだろう)、排気ガスを浴びせまくるというのは、どう考えても怒られる行為です。気付いてお詫びに来ない限り、大変な目に合うと思います。
 
 
特に現在は神道の姫神様です。神道の神様は怒らせると相当怖いです。彼女たちがその後どうなったか知りませんが、もし不幸が続いてたとしても、この件と結びつけて考えることも無いかもしれません。もしそうなら気付くことも出来ない大変憐れなことですが、こればっかりは何とも・・・です。

 
 
問題の写真は気味が悪いので、アップすることは控えたいと思います。因みに撮影した私には特に何も無かったです。
 
 



2020-07-04

◆神社で写真を撮るということ・・・  その3

今回は⑥の御神木を撮る際の注意点について述べたいと思います。


そもそも巨木と言うのは、それ自体が大きな生命体とも言えますし、古木ともなれば人間よりも長生きしている大先輩です。魂もあるでしょうし、神様も宿る場合もあります。


なので結論を先に言えば、御神木を撮る際も、先に一礼したり、お写真頂きますと述べた方が良いでしょう。御神木は見た目が立派だったり、根元に祠が合ったり、注連縄がしてあったりしていると直ぐに分かりますが、神社の中には注連縄も無ければ祠も無い御神木もあります。


その場合、参拝者が見分けるのは困難なので、やはり気になる木があり、写真を撮りたい場合は、木に注連縄や祠が無くと、一礼して写真を撮ることをお勧めします。


木に某かの霊的な力が籠るものを御神木とするならば、大きく分けて御神木にも2パターンあると言えます。


一つは寺社に生えている御神木。もう一つは塚に植えられた御神木です。


昔の大きな街道沿いに、一定の距離ごとに設けられた一里塚というものもありますが、あれは違います。ああいう土盛と言う意味の塚もありますが、ここで取り上げる塚とは墓の意味です。
 
 
これは非業な死を遂げた人が埋葬された場合、その上に木を一本植えることがあります。昔、愛知県刈谷市の富士松駅付近には富士松塚という塚がありました。今はなくなってしまいましたが、その松は枯れても新たに植えられているようです。


この今は現存していない富士松塚。戦国の頃、旅人がこの付近を歩いていたら、桶狭間に向かう今川勢の侍達に難癖をつけられ、旅人は暴行を受けて亡くなったそうです。その亡骸を村人達が弔い、埋めたのが富士松塚です。
 
 
その塚にはやがて松が植えられました。
 
 
テレビで見ましたが、織田信長の首塚というのがありました。それはこんもりした塚にやはり木が一本植えられていました。この墓に木を植えると言う発想はどういうものなのでしょうか?


後世に伝える為に、あの場所は気を付けて管理せよと言う目印的に木を植えるということか、あるいは無念の内に亡くなった人の怒りの矛先を木に吸わせるという意味もあったように思います。
 
 
実際、テレビで放映していた信長公の首塚ですが、木のこぶが明らかに細長い人の顔になって見えました。見間違いかもしれないので、一度お寺に行って確認したいですが、ちょっと気が重くなりますね。他所の神社で社名は言えませんが、その社の後ろに御神木がありますが、どう見ても木の様相が断末魔の人間のようにしか見えない木もありました。

 
神社巡りをしていると様々な発見がありますが、地元名古屋市西区に「伊奴神社」という古い神社があります。その境内にはさすると病が治るという言い伝えがある御神木があります。
 
 
伊奴神社の御神木

 
もう朽ちている(朽ちかけ?)の御神木ですが、皆がさするので様々な念を受けて弱ったのだと思います。気の毒です。木と言うのは念を吸うという一面もあるのかもしれません。
 
 
少々怖い話をしましたが、非業な死を遂げた場所に植えられて御神木になった木と、からっとした神社、環境の良い神社の御神木はやはり一味違います。
 
 
龍神様の楠2


個人的に「凄い!」と思えた御神木のお写真です。愛知県蒲郡市にある清田の大楠です。


近隣でも信仰の対象になっている御神木のようで、小さな祠が根元にあり、管理も行き届いている大楠でした。お供え物もあります。
 
 
二度ほどお参りに行きましたが、物凄い存在感です。楠が霊木であると言うのが良く分かります。祀ってある神様は名前が書いてある訳でもないので、はっきりとは分かりませんが、前回の「三井寺その2」のブログにもありましたが、木の根元には龍神が祀られていることが多いので、この木もおそらく龍神様が宿っていると思います。


もう何年も前にお参りに行きましたが、当時、何となく弁天様の真言かなと思い、唱えてお参りしておりました。後で撮った写真を見たら、木の窪みやコブが、どう見ても大きな龍神様の頭みたいです。

 
龍神様の楠

どうでしょうか?
 
 
今回のブログに合わせて、この時の写真を整理、再確認しましたが、別角度で撮った写真に不思議なものもありました。(アップは控えます)
 
 
木には人の想いや念、そして神様が宿るという性質があるように思います。人間よりも長生きしている大先輩な木もあります。気になる木があり、お写真が撮りたい場合は先にお参りしてからというマナーも必要でしょう。
 
 
また、御神木には首塚のように、非業な死を遂げた人の念を吸うという場合もあるので、その御神木がどういう御神木が分からない場合は、写真を控えると言うのもまた必要かと思います。


最後に、特に観光地化してる神社で、大きな木があるとやたらと触っている人をたまに見かけますが、あれも止めた方が安全かと思います。どんな神様が宿っているのか誰も分かりませんので。




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2020-07-03

◆紀三井寺 その2

紀三井寺は素晴らしい霊験あらたかな古仏像も多々ありますが、もしこのブログを読まれたらぜひこちらもお参りして欲しいという場所もありますので、御紹介します。

 
IMG_6706.jpg

まずはこの大きな御神木、楠です。

IMG_6704.jpg

和歌山県の天然記念物に指定されている立派な巨木です。


木の下には「大樟龍王」という龍神様が祀られていました。楠と言うのは御神木になりやすいのか、霊木で彫る仏像も、楠が多いように思います。もちろん、他の霊木で楠以外もありますが。
 

こちらの楠をお参りして思いましたが、樟の古木に社がある場合、高確率で龍神が祀られている場合が多いです。白蛇系の神様もいますが、蛇も龍神と捉えて良いでしょう。
 
 
木の成長には水が欠かせないから龍神なのか、それとも巨木には龍神が入ることが多いのか。
 
 
人間の何十倍も長生きする巨木は、エネルギーの塊ですね。命もあるし魂もあるのでしょう。木には神様も宿るので、そんな神の宿った木で仏像を彫るから、より強い仏像になるのだと思います。


IMG_6697.jpg

 
もう一つはこちらの春子稲荷。
 
間違いなく紀三井寺の歴史を語るには外せない、お寺の代表的な守護神の一角のお稲荷さんです。看板によれば・・・



天正14年、織田信長と羽柴秀吉の軍勢による、紀州征伐の6万の大軍は、粉河寺、根来寺を焼き討ちし、紀三井寺に迫っていた。

丁度その頃、紀三井寺の観音堂に仕えていた美女、春子が突然須弥壇の中から白狐の姿となり、身を翻して敵の軍営に赴き、霊力をもって武将を威服させ、先鋒の武将、羽柴秀長から「焼討禁制」の書状を得て紀三井寺を戦火から救ったという。

後に人は危難除けとしてこの地に春子稲荷として祀った。

 


何とも凄い話だ。気になるのは、春子という女性が、稲荷神を呼び出したのか? あるいは稲荷が人間の女性に変化して寺で働いていたのか?ということだ。


少々分かり辛い個所のある伝説なので、調べてみたらこんな話もあった。和歌山県の観光情報サイトからの抜粋です。


そちらに掲載されていた話によるとこんな感じです。


◆春子稲荷(はるこいなり)

天正13年(1585)、豊臣秀吉紀州攻めの時、紀三井寺の法橋徳順の子・平太夫は寺を守る僧兵の大将として出陣しました。しかし僧兵軍は散々な目にあい、自身も瀕死の状態で逃げ帰ったのです。

その時、平大夫にすがりついて泣いたのが観音堂に仕える巫女の春子姫。恋仲にあった平大夫が息をひきとると、春子は観音堂へこもってお経を唱え始め、やがて声が激しくなると、一匹の白狐となって石段を駆け下りました。

白狐は、迫っていた攻撃軍の総大将・秀吉に話しあいを求め、秀吉から「寺に無礼があってはならぬ。寺への軍勢の出入りも禁止する」という証文をとりつけ、それを持ち帰り、観音堂で絶命しました。そのお陰で紀三井寺だけは焼き討ちをまぬがれたと言われています。



信長軍によって焼討された粉河寺や根来寺も大きな寺院だ。僧兵がいたのだろう。紀三井寺も僧兵がいたと分かった。そして紀三井寺の法橋徳順の子・平太夫と春子が恋仲であったと分かった。また春子自身も巫女でもあった。霊能力があったのだろう。
 
 
観光情報サイトには、お寺の看板よりも、詳細が載っていた。
 
 
読んでいて思ったが、巫女であるのならば、春子にはもともと稲荷神が憑いていたのかもしれない。仏教に出てくる仏様には性別がある場合とない場合がある。お釈迦さんは人間としては男であったが、如来になってからは性別は関係ないように思う。
 
 
菩薩や明王も性別はなさそうだが、その下の天部(諸天善神)の中には性別がハッキリと分かる神様もいる。女神では吉祥天や弁才天、荼枳尼天などなど。男神では毘沙門天とか。
 
 
仏教の稲荷と神道の稲荷は違うそうだが、仏教稲荷の場合、本地は荼枳尼天になる。荼枳尼天から分かれたか、その御眷属が稲荷神だ。当然、沢山いる稲荷の中にもいろいろな個性の稲荷神がいらっしゃるのだろう。
 
 
稲荷神にも性別があるようで、単純に霊力が強いのは男稲荷より、女稲荷の方だと聞いたことがある。これはつまり、本地の荼枳尼天が女神であるので、より荼枳尼天の性質に近いのが男稲荷より女稲荷なのだそうです。
 
 
春子は巫女、強い霊力があったのでしょう。6万の大軍を止めるというのは、相当強い稲荷神、女稲荷が憑いていたと思います。大難を克服するため、まさに命がけの願掛けになったのでしょう。(あるいは稲荷が春子と習合して女稲荷になったかも)
 
 
紀三井寺の参拝で、数枚写真を頂きましたが、この春子稲荷の社のお写真も頂きました。しかし、色々調べてみて、こちらの春子さんも、おそらく春子さんに憑いていた強いお稲荷さんも、大変苦労されたのではと思うようになりました。そう思うと気軽にブログに上げることは出来ませんでした。やはり写真を撮るという事は、本当に気をつけねばならないですね。
 
 
お寺が1200年以上も残るというのは、ある意味奇跡です。そうなるのも繋げてきた大勢の人達の気持ちと努力、寺を守ろうとした神仏の力があったればこそだなと思いました。


紀三井寺の御開帳は秋にも行われるようです。これをお読みの皆様に良きご縁がありますように。



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プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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