前回の続きです。
現在、月一で行っている鍛冶神様のお祭り。
前回の話も切っ掛けの一つでしたが、何でやろうと思ったのか、はっきりした理由は思い出せません。ある時「やらねば」と思ったのでしょう。
鍛冶神様のお祭り。世の中に鍛冶神様を祀っているお寺と言うのは聞いたことがないので、参考にするものもない状態でした。
そもそも鍛冶神様とは何なのか?製鉄の神、蹈鞴(たたら)の神という何となくの知識しか無かったので調べることから始まりました。
幸い家には父や私が買い求めた仏教関係の本が何冊かありましたので、まずはそこから着手しました。なかなかわからないだろうなぁと思いつつ、調べ始めたらあっさり記述が見つかりました。
その本によると、どうも東北地方では荒神が民間の鍛冶師の間で鍛冶神として信仰されたとありました。本地は文殊菩薩ともありました。個人的には(根拠は無いですが)、三宝荒神に民間の蹈鞴神が集合したのでは?とも思えます。
鍛冶神様の御姿を観るに、その尊様は密教系の仏に見えます。密教では荒神のことを三宝荒神と言います。

なるほどと思いました。鍛冶神様と三宝荒神は殆ど同じ存在でした。そうであれば三宝荒神のお祭りの日を調べれば、ひょっとすると御縁日が分かるのでは?
そうこうするうち、とある三宝荒神を祀るお寺に辿り着きました。そこの三宝荒神の御縁日は月に3回あり、その中で28日とあったので、我が家でも真似ることにしました。月初めはお稲荷さんのお祭りをしていたので、それと被らないよう月の後半である28日にした訳です。
額を床に飾り、花台を置き、三つ具足(香炉・蝋燭立て・花入)を並べました。花を活け、三宝に供物を置きました。お経はどうしようとしばし考え、般若心経にしました。何かお願い事をする為の祭ではなく、普段きちんとお参り出来ていないので、月一のお祭りはお詫びのお祭りと言うことにしました。
特段お坊様に聞いたこともないので、これで合っているかどうか分かりません。(聞いたら怒られるやも)手探り状態でスタートとなりました。
蝋燭に火を点け、線香を焚き般若心経を読み始めました。ここで異変がありました。読みなれたお経でしたが、所々で詰まるのです。
「あれ?おかしい。何か凄く読み難い・・・」
般若心経はオールマイティなお経と聞いていたので、これで良いかなと思い読んでみましたが、読み終わった時の感想はなんか違うかもでした。
お祀りを終えて暫くお経のことを考えていたら、「あっ、もしかすると家に荒神様の御経があるかも」と閃きました。
仏間に戻り、毎日読む経本の入った箱を探して見たら、大荒神経が出てきました。驚きました。

「何故このお経が我が家にある?三宝荒神は祀っていないのに・・・」
何故何故と記憶を辿った所、そう言えば昔、父に頼まれて、ネットで探して買った経本だったと思い出しました。当時、父に頼まれた時に「何故このお経がいるのか?」と尋ねたところ、本人は「何れ必要になるから」と答えていました。お経が届いた後も父はそれを読むことなく、ずっと仏間に置いていたので何の為に買ったんだろう?と不思議に思っていました。

まさかそれを自分が読むことになろうとは・・・。
大荒神経があったことに気付いてから、毎月28日の鍛冶神様の御祭にはこのお経を読むようになりました。不思議なことに般若心経を読むと起こっていた変な詰まりは全くなく、割とすらすら読めました。
以来、簡単ではありますが、鍛冶神様のお祭りにはこの大荒神経を読んでいます。
紅葉屋呉服店はこちらまで
現在、月一で行っている鍛冶神様のお祭り。
前回の話も切っ掛けの一つでしたが、何でやろうと思ったのか、はっきりした理由は思い出せません。ある時「やらねば」と思ったのでしょう。
鍛冶神様のお祭り。世の中に鍛冶神様を祀っているお寺と言うのは聞いたことがないので、参考にするものもない状態でした。
そもそも鍛冶神様とは何なのか?製鉄の神、蹈鞴(たたら)の神という何となくの知識しか無かったので調べることから始まりました。
幸い家には父や私が買い求めた仏教関係の本が何冊かありましたので、まずはそこから着手しました。なかなかわからないだろうなぁと思いつつ、調べ始めたらあっさり記述が見つかりました。
その本によると、どうも東北地方では荒神が民間の鍛冶師の間で鍛冶神として信仰されたとありました。本地は文殊菩薩ともありました。個人的には(根拠は無いですが)、三宝荒神に民間の蹈鞴神が集合したのでは?とも思えます。
鍛冶神様の御姿を観るに、その尊様は密教系の仏に見えます。密教では荒神のことを三宝荒神と言います。

なるほどと思いました。鍛冶神様と三宝荒神は殆ど同じ存在でした。そうであれば三宝荒神のお祭りの日を調べれば、ひょっとすると御縁日が分かるのでは?
そうこうするうち、とある三宝荒神を祀るお寺に辿り着きました。そこの三宝荒神の御縁日は月に3回あり、その中で28日とあったので、我が家でも真似ることにしました。月初めはお稲荷さんのお祭りをしていたので、それと被らないよう月の後半である28日にした訳です。
額を床に飾り、花台を置き、三つ具足(香炉・蝋燭立て・花入)を並べました。花を活け、三宝に供物を置きました。お経はどうしようとしばし考え、般若心経にしました。何かお願い事をする為の祭ではなく、普段きちんとお参り出来ていないので、月一のお祭りはお詫びのお祭りと言うことにしました。
特段お坊様に聞いたこともないので、これで合っているかどうか分かりません。(聞いたら怒られるやも)手探り状態でスタートとなりました。
蝋燭に火を点け、線香を焚き般若心経を読み始めました。ここで異変がありました。読みなれたお経でしたが、所々で詰まるのです。
「あれ?おかしい。何か凄く読み難い・・・」
般若心経はオールマイティなお経と聞いていたので、これで良いかなと思い読んでみましたが、読み終わった時の感想はなんか違うかもでした。
お祀りを終えて暫くお経のことを考えていたら、「あっ、もしかすると家に荒神様の御経があるかも」と閃きました。
仏間に戻り、毎日読む経本の入った箱を探して見たら、大荒神経が出てきました。驚きました。

「何故このお経が我が家にある?三宝荒神は祀っていないのに・・・」
何故何故と記憶を辿った所、そう言えば昔、父に頼まれて、ネットで探して買った経本だったと思い出しました。当時、父に頼まれた時に「何故このお経がいるのか?」と尋ねたところ、本人は「何れ必要になるから」と答えていました。お経が届いた後も父はそれを読むことなく、ずっと仏間に置いていたので何の為に買ったんだろう?と不思議に思っていました。

まさかそれを自分が読むことになろうとは・・・。
大荒神経があったことに気付いてから、毎月28日の鍛冶神様の御祭にはこのお経を読むようになりました。不思議なことに般若心経を読むと起こっていた変な詰まりは全くなく、割とすらすら読めました。
以来、簡単ではありますが、鍛冶神様のお祭りにはこの大荒神経を読んでいます。
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