2022-12-05
◆古墳のある土地に住む その1

家族で岡山県の最上稲荷へお参りに行きました。一泊旅行です。泊まった施設はサントピア岡山総社。
前回の最上稲荷参拝時もここに泊まりました。その時気付いたのですが、ホテルの駐車場にあった看板に、付近に古墳があると知りました。前回は行かなかったので、今回は行ってみることに。
看板通りに進むと石碑がありました。

この石碑の周りを見渡すとこれが目に入りました。

三角縁神獣鏡が出土したようです。また神宮寺もこの付近にあったそう。

そしてお目当ての古墳の道案内看板がありました。大ぐろ古墳と言います。秦の郷とあるので、古代豪族の秦氏と関係あるかもしれません。

看板の方へ進んでいくと、森の中に古墳がありました。何とも言い難い雰囲気でした。怖いとか気味が悪いとかはなかったです。
分かり難いですが前方後円墳です。画像奥の方が円墳部分ですね。

古墳の近くに解説看板がありました。その内容の気になった個所を上げますと・・・。
①秦大ぐろ古墳は前方後円墳である。
②この古墳は金子古墳群の一つで、金子10号墳である。
③4世紀前半に築造された。
④前方部を北西に向けている。
⑤当地域の盟主を葬ったと考えられる。
・・・です。
古墳が北西を向いているというのが興味深いです。名古屋市博物館常設展会場に、市内から出土した弥生時代の船型木棺が展示されていますが、船の舳先部分が北西に向いていたとありました。
4世紀と言うと仏教や陰陽道が入る前です。この時代では北西方向に死者の国、あるいは神々の国があると考えられていたのかもしれません。
この場所に来て看板を見るまで気づきませんでしたが、どうもホテル付近にある古墳はこれだけではない様子。もっとあるのかなと考えながらホテルに戻りました。
ホテルに戻り、周辺を見渡すと何やら気になるものがありました。近付いてみて驚きました。

これも・・・

これも・・・

これも、全部古墳でした。芝生のエリアがあったのでてっきり公園的なものかと思っていましたが、全て古墳でした。
きっちりと整備され、太陽の光がサンサンとあたっているためか、カラっとしています。朝だから余計にそう感じたかもしれません。
最後の画像の古墳の上にはベンチがありました。そこに腰掛けようかと歩を進めようとしましたが、なんとなく古墳の上に登るのが良くない気がして遠慮しました。
あのベンチは腰掛けない方が良いような気がする・・・。
古代からの霊地に宿発施設を建てたというのは驚きました。今回は霊地に住むという事について考えてみたいと思います。
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