fc2ブログ

主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

0 コメント

◆天部について調べてみた。

過去ブログでご利益の話をちょっとだけしましたが、天道(天界)に住む天部は人気があります。


例えば愛知県の豊川稲荷は、全国的に有名なお稲荷さんですが、お寺の本尊ではありません。豊川稲荷の本尊は千手観音です。あまりの人気で千手観音を守る役目のお稲荷さんが、本尊よりも大きなお堂に祀られています。


天道の様子を調べて見ると、どうしてご利益が強いのか再確認できました。


天道に住む神々を天部と言いますが、「天」は梵語のデーヴァの訳で、「提婆(だいば)」と音写されました。「部」とは部門とかグループを指します。


天部は最初から仏教世界にいた訳ではなく、古代のバラモン教やヒンドゥー教の神々が仏教に取り込まれたようです。宇宙の創造神から悪霊とか鬼神に至るまで様々な神々が仏教世界に入りました。


天部よりも上にいる存在、如来や菩薩、明王は人々を悟りに導くのが役割ですが、天部は仏や教え、その信仰者を障害から守るのが使命だそうです。


天部には大きく分けて二種類あります。一つは如来や菩薩が仮に天部に変身した「権類(ごんるい)の天」。もう一つはバラモン教などから移行した「実類の天」です。


私が個人的に信仰している天部だと弁才天がありますが、弁才天勤行集(経)を読むと、正法みょう如来が衆生を救うため弁才天になったという記述がありましたので、弁才天はヒンドゥー教の神様ですが、権類の天ということになりそうです。


六道世界に入っている天道。これはつまり天部にも寿命があるということです。天部は死期が近づくと五つの兆候がでます。


①頭上華萎・・・頭上の冠の華が萎む。

②腋下汗流・・・腋の下に汗が出る。

③衣服臭穢・・・衣服に垢がつき汚れる。

④身体臭穢・・・体から匂いを出す。

⑤不落本座・・・天の世界を楽しめなくなる。


死ぬときに出る衰弱の相です。天人五衰と言います。人界よりも遥かに素晴らしい世界である天道でも、そこに住まうものには命の終りがある・・・。このあたりの教えも仏教の凄さを物語っていると思います。


天部は人間に近いところにいる(と言っても凄く離れているとは思いますが)存在なので、ご利益を得やすいとも言われていますが、天部の役割は如来や菩薩、明王の教えを広めること、人間が仏道修行することを望んでおられますから、あんまり願い事ばっかりしているのはよくないでしょう。


道理に合わない、道を外れた願いばかりかけるとご利益もなくなるかと思われます。


また、悟りを開いた存在ではないです。人とは比べてはダメでしょうが煩悩はありますから、祈願するものが途中で信仰をなおざりにしたり、約束を破るときついお叱りがあるとありました。これはなるほどです。よく覚えておこう。

大黒天


紅葉屋呉服店はこちらまで


参考文献

仏尊のご利益功徳事典  大森義成著 学研







スポンサーサイト



コメント

非公開コメント