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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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◆本体は滅多なことでは動かない

昔父から聞いた話。


父は幼少時に、豊川の三明寺に母と祖母三人で参拝に行った際、そこの稲荷神が祀ってある祠に待機していた二柱の稲荷神がつきました。


後にその二柱の稲荷神は、三明寺の守護神の稲荷神の御眷属ではなく、紅葉屋近所の地蔵寺守護神、白旗稲荷大明神の御眷属だということが分かりました。


平成17年、幼少時の縁により晩年は地蔵寺の縁起書を父は書くことになりました。


父にはハッキリ聞くことは無かったですが、最低でも4柱の稲荷神がついていたと思います。


地蔵寺守護神白旗稲荷の分御魂(わけみたま)、狐童女稲荷(きつねめいなり)と、更にそこから分かれた財賀稲荷です。


あとの二柱の稲荷神は家でお祭りさせて頂いている、岡山県の最上稲荷の分御魂のお稲荷さんの御眷属です。


稲荷と頻繁に話していた父ですが、基本はお稲荷さんが用事がある時に話かける感じでした。たまに意見を聞きたい時で、お稲荷さんから見て必要だと判断した場合は稲荷の言葉を頂けましたが、人間には必要ないと判断された質問の場合は教えてくれませんでした。


父が執筆した地蔵寺釈約外伝記は、地蔵寺の守護神、白旗稲荷大明神の霊言を文字に起こしたものです。まだ体調が良かった頃は頻繁に書いていたので、「よく白旗さんは我が家に来るんだね」と聞いたことがありました。


その時、父は


「白旗稲荷は地蔵寺の守護神だから、お寺を離れることはない。財賀稲荷が白旗稲荷から聞いた言霊をお父さんに教えてくれる」


とのことでした。


我が家でお祀りしているお稲荷さんも、何か父に指導・助言がある時は、直接語り掛けることはなく、ご眷属の稲荷を通して教えてくれるとも言ってました。よほど緊急事態でない限り、うちのお稲荷さんの本体は直接動かないようです。

 

今思えば、なるほどですね。稲荷神の世界では、ご眷属は本体を守ることと本体と人間との仲介がお仕事なので、人間からの願いに対していきなり本体が動くという事はまずないのでしょう。


会社の社長が全ての案件に顔を出す訳ではないのと同じですね。これは稲荷に限らずどこの神社でも同じなのかなと思います。


※紅葉屋はこちらまで


最上稲荷御姿
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