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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

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◆毘沙門天のご眷属

毘沙門天像(四天王)の足元に目をやると、二柱の鬼神を踏みつけています。


この鬼の名は毘藍婆(びらんば)と尼藍婆(にらんば)と言います。毘沙門天の配下には八大夜叉というご眷属がいます。夜叉とは簡単に言えば鬼神のことです。
 
 
八大夜叉のお名前は、

宝賢(ほうけん)
満賢(まんけん)
散支(さんし)
娑多祁哩(さたぎり)
醯摩嚩多(けいまばた)
毘攦迦(びせいきゃ)
阿咤嚩迦(あたばか)
半遮羅(はんしゃら)

です。数多の夜叉を従える王様が毘沙門天です。


昔、父から聞いた毘沙門天に纏わる話があります。


お釈迦様が大衆に向かって説法をしていると、必ず夜叉が何処からか表れて耳を傾けているのをお釈迦様が気付きました。釈迦はそれが夜叉の王であると知ると、夜叉の王のもとへ行き説法をしたそうです。

 
釈迦の説法に改心した夜叉の王は、大勢の配下ともども仏教へ帰依し、夜叉の王は毘沙門天となりました。四天王に入っている時の毘沙門天は、多聞天と言う名になりますが、これは仏の説法を最も多く聞いたという話から来ているそうです。


鬼神には大きく分けて二つのグループに分けれると思います。一つは仏教に帰依したグループと、仏教に帰依していない、人に災厄を齎すグループです。
 
 
鬼と聞くと、恐ろしい存在と考える人もいますが、鬼は全部が恐ろしいのではなく、仏教に帰依した福の神の鬼も沢山いる云うことです。

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人間にも善人と悪人がいるので、そう考えれば分かりやすいかなと思います。仏様の慈悲の力は人間や動物だけではなく、厄神となった鬼にも注がれていると思います。

 
毘沙門天の配下には強力な鬼神の皆様が揃っていますが、変わったところですと(日本の場合)毘沙門天の使者はムカデであるというものがあります。


毘沙門天を信仰している人にとっては常識みたいです。
 
 
私が子供の頃、母親の実家の竹やぶから、父が「何度も呼ばれるから」という理由で地面の中から仏像を見つけました。竹やぶに入って仏像を見つけるまで所要時間は10分くらいでした。
 
 
仏像は如来像です。如来像は頭を下にして地面に埋まってましたが、(ここにあるな)と思った箇所を、落ちていた棒で少しほじくった所、「ポコン」と穴が空き、大きなムカデが出て来たそうです。そのムカデが出て来た穴の中に仏像が埋まっていました。
 
 
今思うに、如来像は毘沙門様がしっかりと守っていたのかなと思います。




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