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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

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地蔵寺釈厄外伝記 その8

久しぶりの更新となりましたが、父の遺した地蔵寺縁起書の最後の部分です。

以下どうぞ。



とうとうお読みになりましたね。七月七日、七首の歌の、狐の霊言


「にこしかにこそ」が言霊と

安倍晴明申します。

これを、お読みのそれ其方

地蔵寺の御本尊

延命長寿の地蔵尊

オンカカカ オンカカカ

笑ひ声も響きます。

お家繁盛まちがい無しと

白旗稲荷の大明神が

太鼓判を押されます。

白旗靡きてハタ、旗、秦と

ありがたや ありがたや


古代、日本人にとって言葉は霊であり、霊は言葉であった。そのように信じておりました。古代人はこれを言霊(ことだま)と申しておりました。


本文最後の行に七月七日七首の歌、狐の霊言(れいごん)とありますが、次なる行には「にこしかにこそ」が言霊と逆さまになっておりまする。


これはその前に「そこにかしこに」の七文字をそのまま逆さにしたものです。地蔵寺縁起書霊験檀、その後の続きは如何なるか。


それらの総てのお話は、これをお読みのそれ其方、檀信徒の皆様と御総代のご信心、延命地蔵と白旗の慈悲とお徳を戴いて、その後のお話書き綴り、尾張名古屋一番の霊験地蔵の、おん寺となりて白旗ハタハタと五月の空にはためいて、歌の一首を今ここに、歌って舞い上げ仕る。


瑠須庵が 舞うや仕舞いの 舞い納め
鼓は品(ほん)と 扇は礑と



瑠須庵に 皆騙されて 来て見れば 地蔵はカカカ 稲荷はるふふ

                                  合掌

※品…普門品(ふもんぼん)の一章の名 




地蔵寺縁起書 終わり


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