和歌山県の熊野本宮大社へお参りに行きました。初参拝です。

いつもは寺社参拝に行く時は事前にどういう場所かというのを調べてから行きますが、今回は事前情報なしで出かけました。一体どんな神様を祀っているかもこの時点では分かりませんでした。

歴史ある神社ですね。びっしり書かれています。神社を知る上で、この社歴と言うのは侮れません。神社に行っても読まないという人にこそ、一度足を止めて読んで頂きたいなと思います。この時も大勢の参拝客がいましたが、誰も読んで無かったです。

後で調べて分かりましたが、この熊野本宮神社は熊野権現と嘗ては呼ばれていました。権現とは簡単に言えば、仏教の仏様が神の姿を借りて現れるということです。熊野本宮大社は12柱の神々を祀っているので、「熊野十二権現」と呼ばれていたとありました。
この参拝旅行では、12柱の神々全てをお参りすることは出来ませんでした。訪れたこの地には4柱の神々がいました。残りの8柱は別の所に祀られているのかも。
今回お参り出来たのは、家津御子大神(けつみこのおおかみ)と速玉大神(はやたまのおおかみ)、夫須美大神(ふすみのみこと)と天照大神です。
熊野の信仰は、かなり古い時代から神仏習合があったようで、大変複雑です。現地に足を運んだり、実際に調べたりすると、かなり頭が混乱します。
まず、この神社で初めて知った神名「家津御子大神」とは「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」でした。そして速玉大神は「伊邪那岐大神(いざなぎのみこと)」で、夫須美大神は「伊邪那美大神(いざなみのみこと)」です。
大神という漢字の読み方も、「おおかみ」と「みこと」と二種類あります。最初に言葉ありきで漢字が充てられたと思いますが、こういう一つ一つを取り上げても混乱します。
若宮とは、通常子供の神の事を指しますが、熊野の場合は天照大神を祀る社が若宮と云う訳です。
この四柱の神々の中で、主祀神が素戔嗚尊になります。この熊野本宮大社は素戔嗚尊が中心に祀られる神社という事です。まず御祀神が素戔嗚尊というのを知って驚きました。
庶民の近くにも祀られている熊野神社。全国に3000社以上あるそうですが、その全ては素戔嗚尊だと云う事です。これは知らなかったです。
鳥居を潜り、階段を上る途中に穢れを払う為に参拝する神社があったことを付け加えておきます。写真はちょっとやめました。

こちらが本殿の画像。社が横一列に並ぶ珍しい造りでした。権現造りというそう。
これも後で知って混乱しましたが、画像の手前の社、人が大勢並んでいる社ですが、この社が主祀神の素戔嗚尊を祀っています。その奥の大きな社が、伊邪那岐大神と伊邪那岐大神になります。(一つの社に扉が二つある)
この事実も驚きました。何処の神社に行っても、主祀神が入っている社は、必ず一番大きい、立派なのが当たり前なのに熊野本宮大社は例外でした。主祀神の社の方が小さいのです。

この画像は神社のHPより拝借しましたが、お参りする順番を示したものです。
①は素戔嗚尊
②は伊邪那岐大神
③は伊邪那美大神
④は天照大神
⑤の神社は見つけれませんでしたが、どうも大鳥居(第一鳥居)の方に歩いて行くとある神社のようです。
一度行っただけでは、謎が多すぎて理解に苦しむ熊野本宮大社。現在は仏様の要素は外されている感じですが、神社のHPによればこうありました。
・素戔嗚尊は阿弥陀如来と同体。
・伊邪那岐大神は薬師如来と同体。
・伊邪那美大神は千手観音と同体。
・天照大神は十一面観音と同体。
という考え方だそうです。熊野十二権現、残り8柱の神々も、様々な仏様と習合しています。
記録、歴史としてはしっかりと神仏習合の話は残っておりますが、実際に神社の境内に入ると完全に神社の様相です。でもどこか神社のようなキリっとした雰囲気ではなく、暖かな感じでした。
コロナ禍の影響か、宝物館が閉館していたのが残念でしたが、仏像が残っているのかもしれません。
素晴らしい神社でしたが、謎が多い神社でした。次回は気になったことを中心にまとめてみます。
続く~
※熊野本宮大社はこちらまで
※紅葉屋呉服店はこちらまで

いつもは寺社参拝に行く時は事前にどういう場所かというのを調べてから行きますが、今回は事前情報なしで出かけました。一体どんな神様を祀っているかもこの時点では分かりませんでした。

歴史ある神社ですね。びっしり書かれています。神社を知る上で、この社歴と言うのは侮れません。神社に行っても読まないという人にこそ、一度足を止めて読んで頂きたいなと思います。この時も大勢の参拝客がいましたが、誰も読んで無かったです。

後で調べて分かりましたが、この熊野本宮神社は熊野権現と嘗ては呼ばれていました。権現とは簡単に言えば、仏教の仏様が神の姿を借りて現れるということです。熊野本宮大社は12柱の神々を祀っているので、「熊野十二権現」と呼ばれていたとありました。
この参拝旅行では、12柱の神々全てをお参りすることは出来ませんでした。訪れたこの地には4柱の神々がいました。残りの8柱は別の所に祀られているのかも。
今回お参り出来たのは、家津御子大神(けつみこのおおかみ)と速玉大神(はやたまのおおかみ)、夫須美大神(ふすみのみこと)と天照大神です。
熊野の信仰は、かなり古い時代から神仏習合があったようで、大変複雑です。現地に足を運んだり、実際に調べたりすると、かなり頭が混乱します。
まず、この神社で初めて知った神名「家津御子大神」とは「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」でした。そして速玉大神は「伊邪那岐大神(いざなぎのみこと)」で、夫須美大神は「伊邪那美大神(いざなみのみこと)」です。
大神という漢字の読み方も、「おおかみ」と「みこと」と二種類あります。最初に言葉ありきで漢字が充てられたと思いますが、こういう一つ一つを取り上げても混乱します。
若宮とは、通常子供の神の事を指しますが、熊野の場合は天照大神を祀る社が若宮と云う訳です。
この四柱の神々の中で、主祀神が素戔嗚尊になります。この熊野本宮大社は素戔嗚尊が中心に祀られる神社という事です。まず御祀神が素戔嗚尊というのを知って驚きました。
庶民の近くにも祀られている熊野神社。全国に3000社以上あるそうですが、その全ては素戔嗚尊だと云う事です。これは知らなかったです。
鳥居を潜り、階段を上る途中に穢れを払う為に参拝する神社があったことを付け加えておきます。写真はちょっとやめました。

こちらが本殿の画像。社が横一列に並ぶ珍しい造りでした。権現造りというそう。
これも後で知って混乱しましたが、画像の手前の社、人が大勢並んでいる社ですが、この社が主祀神の素戔嗚尊を祀っています。その奥の大きな社が、伊邪那岐大神と伊邪那岐大神になります。(一つの社に扉が二つある)
この事実も驚きました。何処の神社に行っても、主祀神が入っている社は、必ず一番大きい、立派なのが当たり前なのに熊野本宮大社は例外でした。主祀神の社の方が小さいのです。

この画像は神社のHPより拝借しましたが、お参りする順番を示したものです。
①は素戔嗚尊
②は伊邪那岐大神
③は伊邪那美大神
④は天照大神
⑤の神社は見つけれませんでしたが、どうも大鳥居(第一鳥居)の方に歩いて行くとある神社のようです。
一度行っただけでは、謎が多すぎて理解に苦しむ熊野本宮大社。現在は仏様の要素は外されている感じですが、神社のHPによればこうありました。
・素戔嗚尊は阿弥陀如来と同体。
・伊邪那岐大神は薬師如来と同体。
・伊邪那美大神は千手観音と同体。
・天照大神は十一面観音と同体。
という考え方だそうです。熊野十二権現、残り8柱の神々も、様々な仏様と習合しています。
記録、歴史としてはしっかりと神仏習合の話は残っておりますが、実際に神社の境内に入ると完全に神社の様相です。でもどこか神社のようなキリっとした雰囲気ではなく、暖かな感じでした。
コロナ禍の影響か、宝物館が閉館していたのが残念でしたが、仏像が残っているのかもしれません。
素晴らしい神社でしたが、謎が多い神社でした。次回は気になったことを中心にまとめてみます。
続く~
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