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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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◆仏像と光背

本年2020年は特別企画としまして、「山王社伝来観世音菩薩像と仏教文化の御紹介」として店内催事を行っております。

詳細はこちらまで。


その中で昔から我が家でお祭している、一体の仏像を初開帳しておりますが、この仏像に関する不思議な話を御紹介致します。
 
 
仏様の御姿を載せるのは気が引けますので、後ろ姿です。
 
 
IMG_6910.jpg


光背の後ろ側ですね。
 
 
光背とは仏像の後ろにあるものです。


観音イラスト


イラストで言うと赤矢印部分の宝珠型のものです。
 
 
光背の種類もイラストのような宝珠型や、円状のもの、仏像の身体全体を覆うものまで形は様々です。
 
 
仏様の内より出る力とか、オーラであるとか言われています。仏像には光背はつきものなのです。
 
 
今回初開帳中の写真画像の仏像。昔から家で祀っているものですが、当初光背は亡失しておりました。仏像本体だけだったのです。今から60年以上前に祖父の縁で家にやってきた仏様です。時代は不明。
 
 
それから10年程経ち、当時愛知県豊橋市内の〇〇呉服店で、住み込みで働いていた父は、たまたまふらっと立ち寄った同市内の骨董店にて、小さな仏像の光背を入手しました。
 
 
やがて父は〇〇呉服店を退社し、家業を継ぐべく家へ帰りました。それからしばらく経ったある日、毎日手を合わせてお参りしていた小さな仏像を見た時、ふと自分が昔買った光背を思い出しました。
 
 
「ひょっとしたら、あの時の光背が、この仏像に丁度合うかも・・・」
 
 
試しに仮合わせをしたところ、寸法的にはどんぴしゃりでした。仏像の背中には四角い突起物があります。光背の中央には、同じく四角い穴が開いています。
 
 
あまりにしっくりきそうなので、まさかと思いつつ、父は光背と仏像をあわせ、軽く力を入れてみました。すると「パチン!」と音がして取れなくなってしまいました。
 
 
光背と仏像、色も大きさもピッタリでした。
 
 
こんなことがあるのか?とルーペで観察しました。光背の後ろに目線を移しじっくり見た所、仰天するような発見がありました。

 
IMG_6911-crop.jpg


仏像本体にある突起物表面についていた線傷と、光背の後ろについていた線傷が一本の線として繋がったのです。
 
 
また、よく見れば浮き出た錆びも一つに繋がりました。そうです。元々光背はこの仏像についていたものだったのです。
 
 
一体どういう御縁か。偶然か、はたまた必然か・・・。


この仏像は今日でも、我が家で家族皆が手を合わせお参りしております。


今回、こちらの仏像も初開帳しました。一般公開は紅葉屋創業以来初の出来事です。
 
 
このブログをご覧になった方で、ぜひ一度お参りしたいとおっしゃる方は、どうぞ当店までお越しくださいませ。
 
 
コロナ騒動を受けて、どうも先行きが見えにくい世の中となっております。そんな中で皆様に何か元気になって頂ければという思いで、今回の企画展を思いつきました。
 
 
御縁のあった皆様に、仏様の御利益、仏縁が沢山あればと思う次第です。
 
 
※紅葉屋呉服店はこちらまで



 
 

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