本年2020年は特別企画としまして、「山王社伝来観世音菩薩像と仏教文化の御紹介」として店内催事を行っております。
詳細はこちらまで。
その中で昔から我が家でお祭している、一体の仏像を初開帳しておりますが、この仏像に関する不思議な話を御紹介致します。
仏様の御姿を載せるのは気が引けますので、後ろ姿です。

光背の後ろ側ですね。
光背とは仏像の後ろにあるものです。

イラストで言うと赤矢印部分の宝珠型のものです。
光背の種類もイラストのような宝珠型や、円状のもの、仏像の身体全体を覆うものまで形は様々です。
仏様の内より出る力とか、オーラであるとか言われています。仏像には光背はつきものなのです。
今回初開帳中の写真画像の仏像。昔から家で祀っているものですが、当初光背は亡失しておりました。仏像本体だけだったのです。今から60年以上前に祖父の縁で家にやってきた仏様です。時代は不明。
それから10年程経ち、当時愛知県豊橋市内の〇〇呉服店で、住み込みで働いていた父は、たまたまふらっと立ち寄った同市内の骨董店にて、小さな仏像の光背を入手しました。
やがて父は〇〇呉服店を退社し、家業を継ぐべく家へ帰りました。それからしばらく経ったある日、毎日手を合わせてお参りしていた小さな仏像を見た時、ふと自分が昔買った光背を思い出しました。
「ひょっとしたら、あの時の光背が、この仏像に丁度合うかも・・・」
試しに仮合わせをしたところ、寸法的にはどんぴしゃりでした。仏像の背中には四角い突起物があります。光背の中央には、同じく四角い穴が開いています。
あまりにしっくりきそうなので、まさかと思いつつ、父は光背と仏像をあわせ、軽く力を入れてみました。すると「パチン!」と音がして取れなくなってしまいました。
光背と仏像、色も大きさもピッタリでした。
こんなことがあるのか?とルーペで観察しました。光背の後ろに目線を移しじっくり見た所、仰天するような発見がありました。

仏像本体にある突起物表面についていた線傷と、光背の後ろについていた線傷が一本の線として繋がったのです。
また、よく見れば浮き出た錆びも一つに繋がりました。そうです。元々光背はこの仏像についていたものだったのです。
一体どういう御縁か。偶然か、はたまた必然か・・・。
この仏像は今日でも、我が家で家族皆が手を合わせお参りしております。
今回、こちらの仏像も初開帳しました。一般公開は紅葉屋創業以来初の出来事です。
このブログをご覧になった方で、ぜひ一度お参りしたいとおっしゃる方は、どうぞ当店までお越しくださいませ。
コロナ騒動を受けて、どうも先行きが見えにくい世の中となっております。そんな中で皆様に何か元気になって頂ければという思いで、今回の企画展を思いつきました。
御縁のあった皆様に、仏様の御利益、仏縁が沢山あればと思う次第です。
※紅葉屋呉服店はこちらまで
詳細はこちらまで。
その中で昔から我が家でお祭している、一体の仏像を初開帳しておりますが、この仏像に関する不思議な話を御紹介致します。
仏様の御姿を載せるのは気が引けますので、後ろ姿です。

光背の後ろ側ですね。
光背とは仏像の後ろにあるものです。

イラストで言うと赤矢印部分の宝珠型のものです。
光背の種類もイラストのような宝珠型や、円状のもの、仏像の身体全体を覆うものまで形は様々です。
仏様の内より出る力とか、オーラであるとか言われています。仏像には光背はつきものなのです。
今回初開帳中の写真画像の仏像。昔から家で祀っているものですが、当初光背は亡失しておりました。仏像本体だけだったのです。今から60年以上前に祖父の縁で家にやってきた仏様です。時代は不明。
それから10年程経ち、当時愛知県豊橋市内の〇〇呉服店で、住み込みで働いていた父は、たまたまふらっと立ち寄った同市内の骨董店にて、小さな仏像の光背を入手しました。
やがて父は〇〇呉服店を退社し、家業を継ぐべく家へ帰りました。それからしばらく経ったある日、毎日手を合わせてお参りしていた小さな仏像を見た時、ふと自分が昔買った光背を思い出しました。
「ひょっとしたら、あの時の光背が、この仏像に丁度合うかも・・・」
試しに仮合わせをしたところ、寸法的にはどんぴしゃりでした。仏像の背中には四角い突起物があります。光背の中央には、同じく四角い穴が開いています。
あまりにしっくりきそうなので、まさかと思いつつ、父は光背と仏像をあわせ、軽く力を入れてみました。すると「パチン!」と音がして取れなくなってしまいました。
光背と仏像、色も大きさもピッタリでした。
こんなことがあるのか?とルーペで観察しました。光背の後ろに目線を移しじっくり見た所、仰天するような発見がありました。

仏像本体にある突起物表面についていた線傷と、光背の後ろについていた線傷が一本の線として繋がったのです。
また、よく見れば浮き出た錆びも一つに繋がりました。そうです。元々光背はこの仏像についていたものだったのです。
一体どういう御縁か。偶然か、はたまた必然か・・・。
この仏像は今日でも、我が家で家族皆が手を合わせお参りしております。
今回、こちらの仏像も初開帳しました。一般公開は紅葉屋創業以来初の出来事です。
このブログをご覧になった方で、ぜひ一度お参りしたいとおっしゃる方は、どうぞ当店までお越しくださいませ。
コロナ騒動を受けて、どうも先行きが見えにくい世の中となっております。そんな中で皆様に何か元気になって頂ければという思いで、今回の企画展を思いつきました。
御縁のあった皆様に、仏様の御利益、仏縁が沢山あればと思う次第です。
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