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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

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◆寺社で写真を撮るということ・・・。 その2

前回、神社で写真を撮ることについて挙げた、六つの項目について捕捉しますが、もしこの六つを守らなくて写真を撮った場合でも、神社によっては比較的安全と言えるケースも勿論いくつかあります。愛知や三重で言えば、熱田神宮や伊勢神宮と言った大きな神社です。
 
 
大きな神社は管理が行き届き、清掃もしっかりされ、神職の方も沢山いて、参拝客も多い。こういった神社は気持ちが良いです。神様の機嫌も良さそうです。しかし、全国に沢山ある神社は、このような神社ばかりではありません。
 
 
私が父と行った神社は、いわく付きの伝説が残る古社や、地元の人も殆ど参拝に行かない神社が多かったです。そういった所は厳しいなと思える神社ばかりで、だからこそお参りに行く際は、衿を正して行かねばならないような霊地でした。
 
 
私も寺社で撮影することは好きなので、ついつい撮ってしまう方です。ついつい撮ってしまうと言う事は、そういう厳しい神社の場合、実際に怖い目にもあったりすることもありました。そんな経験から、写真を撮るにも筋道があると学んだ次第です。前回挙げた項目は以下。
 
 
①基本は撮らない方が良い。

②どうしても撮りたい場合は、きちんとお参りしてから。

③その際、撮る目的を参拝時に言葉で述べると良い。

④雰囲気の良くない所、これは撮らない方が良いかもという所は撮ってはいけない。(暗い所、水回りなど)

⑤拝殿内の写真は撮らない。

⑥御神木を撮る場合は一礼して言葉を添えてから。



まず、①、②、③は関連しているので、こちらから解説致します。これ、まずこう考えてみて下さい。


「神社で祀られている神様が、もし自分だとしたら、こんな人間はどう思うだろうか?」 です。


あるいは、もし自分の家に見ず知らずの人が来て、いきなりあちこち写真を撮られたらどう思うか?と考えると分かり易いでしょうか?
 
 
こんなことは芸能人以外ないかもしれませんが、誰もがそのような状況に出くわしたら、立腹すると思います。「何を勝手に撮ってるんだ!」と。
 
 
神社とはあくまで祈りの場です。そこに存在する神様に敬意を表する場でもあります。写真をバシバシ撮りに行く場でもないですし、やたらと願い事をする場でもありません。
 
 
しょっちゅう参拝に行っている神社で、神様も自分を覚えてくれている神社ならまだしも、始めて来て写真を撮りたいなら、やはりお参りを先にするのが筋です。
 
 
そしてどうしても撮りたい場合は、やはり目には見えぬ神様と言えど、そこにはいますので、撮る前に一言でもその旨を伝えることはマナーかと思います。
 
 
自分の家の前を掃除していたとします。そこにカメラを持った知らない人が通りかかり、いきなり写真を撮ったら不愉快ですが、撮る前にその人が、


「良い壁の色ですね。今度自宅を建てる時の参考にしたいので、一枚壁の写真を撮っても良いですか?ネットには上げませんから。」


と言えば、随分印象が違うのではないでしょうか? こういう風に言われれば、「あっ どうぞ」と言う人もいるかと思います。


神社で写真を撮る場合も、お参りする際に言葉で述べれば、まず撮っても異変は起きないと思います。(向うがこちらへ何か伝えたい時は出てくる場合もある。過去にこんな出来事もありました)。私の場合ですと、「お参りに来た記念にお写真頂きたいです。どうかお許し下さいませ」とか言います。これを言挙げと言います。

言挙げをして写真を撮る場合ですが、付け加えるなら、そんなに沢山は撮らない方が良いかと思います。
 
 
④や⑤も当たり前と言えば当たり前ですが、境内に気味の悪いような場所、怖さを感じる場所などがある場合もあります。そんな所は、もう撮らない方が良いです。

美濃清水寺


昔、美濃の観音霊場の一つ「清水寺」の御開帳に行った際、重要文化財の素晴らしい十一面観音の座像をお参りしました。私より先に参拝に来ていた人が写真を撮っていたので、お寺の関係者の方に「お写真頂いても良いですか?」と聞いたことがあります。その方は「良いですよ」とおっしゃって頂きましたが、続けてこう言いました。


「・・・ただし、仏の写真を撮るという事は(写真に)生が入りますので、管理はきちんとしてくださいね」
 
 
言われてなるほどと思いました。私は神社の神様も、お寺の仏様も存在していると認識していますが、有難い神や仏がいるということは、その反対のモノもいるということです。写真を撮る際に某かのモノが写るということは縁を持つという意味もあります。
 
 
私や父が参拝に出かけた神社は、荒れている神社も多かったです。当然、その場合神様の機嫌も良くはないでしょう。そんな神社の境内に不気味なものがあったり、怖い場所があったらそこにカメラを向けるのはマズイことです。


それと本殿の真後ろなども、撮らない方が良いです。本殿には神様がいるからです。
 

⑤も神社の建物の中ですから、撮らない方が良いでしょう。どなたでも家の中を撮られると言うのは、外観を撮られるより嫌かと思います。


⑥の御神木も、写真を撮る際は気を付けた方が良いと思います。これだけでブログ一本いけそうなので、今回はここまでとします。


※紅葉屋呉服店はこちらまで

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