
神社で写真を撮る場合、基本はきちんと参拝を済ませてから、お写真頂きますと言ってからのが望ましいと思う。
礼を忘れて撮ってたら、えらいめにあったことも過去にはあった。
日本各地に祀られる稲荷の分社は数知れない。有名な稲荷社だと伏見稲荷、愛知県の豊川稲荷、岐阜県のおちよぼ稲荷、そして岡山県の最上稲荷などが有名だが、皆さんの近所に祀られる稲荷の分社は、圧倒的に伏見稲荷が多いと思う。(要確認)
そんな稲荷神の総本山ともいえる伏見稲荷なので、やはり写真を撮る時は先にお参りするのが礼儀だろう。
本殿には天照大神、伏見稲荷、そして十種神宝が御祀神として祀られている。
他になにかあるのかと探すと、本殿の左側に龍神様を祀る神社があった。

稲荷神と龍神さまは関係が深いという。いずれまた調べてみたいが、十種神宝を祀る神社に龍神があるというのは「なるほど」だった。何故かは、またどこかで触れるかもしれない。
他にも何か塚のようなものがあったが、これは撮らない方がよいと思ったので撮らなかった。
参拝を終え、社務所の方を見たら驚くべきものがあった。

撮影禁止!と厳しめに書いてあったのでカメラを向けるのをためらったが、これは大きな発見だったので遠目で撮影してしまった。ごめんなさい。ただ、モザイクはかけておいたのでご勘弁。
この額の絵は宝船の版画であった。通称なかきよの宝船だ。何のことかと思われる方が多いと思うが、私にとっては驚きであった。このことについても、いつか触れるかもしれない。

何かに使えるかと思い、一枚分けて頂いたのがこちらの画像。社務所に神職の方がみえたので、だれかの作品ですかと尋ねたら「富岡鉄斎」とのことであった。なんでもこの神社に鉄斎が彫った宝船の版木があり、それから摺ったとのこと。
私は趣味で煎茶のお稽古を嗜んでいるが、煎茶の御茶会などで、鉄斎の道具を何度か見たことがあるが、実際の所鉄斎と言う人物は明治期の文人という程度の知識しかなかった。神職の方から聞いた話で驚いたのは、鉄斎は神主であったということだ。
色々な神社を転々としていたが、最初に神主をしていた神社が石上神宮であった。
石上神宮とは奈良県にある神社で、古い記録によれば十種神宝が伝わっている日本最古級の神社である。
十種神宝と宝船と石上神宮の神主をしていた鉄斎、そして鉄斎が彫ったなかきよの版画・・・。偶然にしろ重なってるなと思った。
一体何のことやらですが、大きな発見だった。
伏見稲荷も知っているようで、まだまだ知らないことが多い神社だと再認識しました。伏見稲荷は千本鳥居だけではありません。ご興味のある方はこちらにも足を運んでみるのはどうでしょうか?
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