2019年、令和元年に新たに数量限定で販売することになりました商品(?)について紹介します。
それは「若宮屏風」と呼ばれるものです。
若宮とは子供の神様のことです。若宮と名の関する神社もございますが、この若宮という言葉が東北の方へ行くと座敷童と呼び方が変わります。

用いるのはこの布。今はもう入手困難ですが、風呂敷として販売されたものをたまたま見つけ、「これは!」ということでいくつか購入しました。
当店では風呂敷として販売するのではなく、若宮屏風として加工し販売する運びとなりました。
画像は粗いですが、実物は大変美しく力のある柄です。
118センチ×118センチの大き目のサイズです。メーカー側は知ってか知らずか分かりませんが、おそらく金沢の嫁入り暖簾の柄がモチーフになっていると思いますが、この柄の珍しいのは宝尽文に子供の画が施されていることです。
通常、宝尽文に子供の柄はありません。調べてみたら、この文様は若宮宝尽文様だと分かりました。
若宮とは子供の神様のことです。若宮社という社名の神社は割とあちこちにありますが、この若宮という名前の神様が東北地方に行くと「座敷童」という呼び名に変わります。
座敷童は家に住み込むようになると、何百年も家が繁栄すると云われます。代表的な福の神と言えます。

文様の解説をここで少し・・・。
①分銅 … 秤の基準
②宝珠 … 如意宝珠 知恵を授かる 願ったものを授かる
③丁子 … 香料、薬の原料(希少価値)
④隠傘 … 天狗の隠れ傘 身を守る
⑤生珠 … 生命力の回復
⑥花輪違 … 金運を司る
⑦弁天財布… 使っても減らない財布
⑧巻物 … 知恵を授かる
⑨死反珠 … 生珠と対の勾玉
⑩小槌 … 大黒天の御神器 打出の小槌
⑪隠蓑 … 天狗の隠れ蓑 身を守る 姿が消える
子供 … 若宮 子供の神様 お家を繁栄させる座敷童
となります。この超縁起の良いおめでた文様を屏風に表装します。
屏風は屏風でも、水屋屏風のサイズで作成します。茶道で使える大きさです。
通常の屏風が高さ173センチほど。水屋屏風が128センチほどです。

この画像が水屋屏風です。通常の屏風ですと高さは鴨居の辺りまであります。
因みに画像の鳳凰の絵は藍染の筒描と呼ばれる物です。もとは布団の皮です。普通は布などを屏風に貼る時はこのように真ん中にあしらいますが、若宮屏風ではこのような貼り方をしません。
特殊な表装をするのです。
完成した写真を紹介したいところですが、どうしても実物の迫力は出なかったので断念しました。
また、断念したのにはもう一つ理由があります。
若宮屏風を「物」としてではなく、福の神の「依り代」として使う場合はルールがあるからです。こういった不特定多数の人が見れる場所では公開を控えよと聞いております。
その昔、金沢では若宮屏風と言うものがあり、それを知っている人は嫁入りする自分の娘に持たせたそうです。
嫁入りに持たせる意味、それは・・・
「私の娘は福の神を連れています。あなたの家をいつまでも繁栄させるでしょう」
と云うものです。
紅葉屋では嘗てあった若宮屏風を限定ですが復元制作販売しております。(貼る布が在庫分しかなく、現在入手困難)
お部屋のインテリアにもなる若宮屏風、広げるとお部屋がぱっと明るく景気良くなります。
物として扱う方が多いと思いますが、もう一つの本来の使い方をご希望の方には、口頭にてアドバイスさせて頂きます。
若宮屏風の紹介でした。
※紅葉屋呉服店はこちらまで
それは「若宮屏風」と呼ばれるものです。
若宮とは子供の神様のことです。若宮と名の関する神社もございますが、この若宮という言葉が東北の方へ行くと座敷童と呼び方が変わります。

用いるのはこの布。今はもう入手困難ですが、風呂敷として販売されたものをたまたま見つけ、「これは!」ということでいくつか購入しました。
当店では風呂敷として販売するのではなく、若宮屏風として加工し販売する運びとなりました。
画像は粗いですが、実物は大変美しく力のある柄です。
118センチ×118センチの大き目のサイズです。メーカー側は知ってか知らずか分かりませんが、おそらく金沢の嫁入り暖簾の柄がモチーフになっていると思いますが、この柄の珍しいのは宝尽文に子供の画が施されていることです。
通常、宝尽文に子供の柄はありません。調べてみたら、この文様は若宮宝尽文様だと分かりました。
若宮とは子供の神様のことです。若宮社という社名の神社は割とあちこちにありますが、この若宮という名前の神様が東北地方に行くと「座敷童」という呼び名に変わります。
座敷童は家に住み込むようになると、何百年も家が繁栄すると云われます。代表的な福の神と言えます。

文様の解説をここで少し・・・。
①分銅 … 秤の基準
②宝珠 … 如意宝珠 知恵を授かる 願ったものを授かる
③丁子 … 香料、薬の原料(希少価値)
④隠傘 … 天狗の隠れ傘 身を守る
⑤生珠 … 生命力の回復
⑥花輪違 … 金運を司る
⑦弁天財布… 使っても減らない財布
⑧巻物 … 知恵を授かる
⑨死反珠 … 生珠と対の勾玉
⑩小槌 … 大黒天の御神器 打出の小槌
⑪隠蓑 … 天狗の隠れ蓑 身を守る 姿が消える
子供 … 若宮 子供の神様 お家を繁栄させる座敷童
となります。この超縁起の良いおめでた文様を屏風に表装します。
屏風は屏風でも、水屋屏風のサイズで作成します。茶道で使える大きさです。
通常の屏風が高さ173センチほど。水屋屏風が128センチほどです。

この画像が水屋屏風です。通常の屏風ですと高さは鴨居の辺りまであります。
因みに画像の鳳凰の絵は藍染の筒描と呼ばれる物です。もとは布団の皮です。普通は布などを屏風に貼る時はこのように真ん中にあしらいますが、若宮屏風ではこのような貼り方をしません。
特殊な表装をするのです。
完成した写真を紹介したいところですが、どうしても実物の迫力は出なかったので断念しました。
また、断念したのにはもう一つ理由があります。
若宮屏風を「物」としてではなく、福の神の「依り代」として使う場合はルールがあるからです。こういった不特定多数の人が見れる場所では公開を控えよと聞いております。
その昔、金沢では若宮屏風と言うものがあり、それを知っている人は嫁入りする自分の娘に持たせたそうです。
嫁入りに持たせる意味、それは・・・
「私の娘は福の神を連れています。あなたの家をいつまでも繁栄させるでしょう」
と云うものです。
紅葉屋では嘗てあった若宮屏風を限定ですが復元制作販売しております。(貼る布が在庫分しかなく、現在入手困難)
お部屋のインテリアにもなる若宮屏風、広げるとお部屋がぱっと明るく景気良くなります。
物として扱う方が多いと思いますが、もう一つの本来の使い方をご希望の方には、口頭にてアドバイスさせて頂きます。
若宮屏風の紹介でした。
※紅葉屋呉服店はこちらまで
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