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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

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◆犬神様を考える 第7回 ~攻めて来たもの~

今回は三河に遺る、社名に犬の字がついた神社のまとめ回の予定でしたが、大切なことを一つ忘れていた。


それは古代において、この地域に戦争があったと推測したが、一体誰が攻めて来たのだろうか?


愛知県の岡崎市、そして隣接する安城市や西尾市にある古い神社や、民話を拾っていくと共通するものが出て来るのに気付いた。


熱田神宮系の神々を祀る神社と、古代の英雄神「ヤマトタケル」に纏わる民話だ。(関連ブログはこちら

矢作神社①


例えば西尾市の西尾の由来は「ヤマトタケルが馬に乗り、東国遠征に向かった際、馬の尾が西に向いたので西尾と云う」と言った昔話があったり、熊味町(これも意味ありげな名前)には確か熱田系の神様を祀る神社があった。


また安城市にも榎前町にある熱田系の神を祀る神社には、ヤマトタケルがこの辺りに立ち寄った時、榎の前で腰かけて休息をとったので「榎前町」という名前になったと云うものもあった。


岡崎市にも、ヤマトタケルの伝説が残る神社が、確認しただけでも二つあった。その内の一つ、矢作(やはぎ)神社では、ヤマトタケルの軍隊が立ち寄り、地元の矢作部と云う一族が矢を沢山作って渡したというものもあった(なので矢作神社)。
 
矢作神社③

矢作神社②

また家康公所縁のお城、岡崎城の東北にある山、「甲山」には「ヤマトタケルが3人の賊を討ち、その首を山に埋めた」という生々しい昔話も残っている。


更に岡崎の山の方に行けば、熱田神社や大日尊神社(ヤマトタケルが御祀神)などがあった。この二つに関しては近隣の人でも知らないという人もいた。


このブログで紹介するかどうかは悩むところであるが、岡崎を抜けた豊橋市の方には、恐ろしい名前の神社が遺っている。
山の中のかなり古い神社だ。


昔、「これは古代の激戦に因んだ神社だ」と気づき、参拝に出かけたが山の斜面に設けられた参道の階段に、足を一歩掛けたら、風が吹いて山が唸ったので、「すいません!」と言って退散したことがあった。
 
 
今まで行った神社で最も恐ろしく、また参拝に行ったのに参拝せずに一目散に逃げ帰った唯一の神社だった。私はここもヤマトタケルに関係しているのではと思う。


話を戻すが、岡崎市や豊川市に遺る犬の名がつく神社がある理由、それは犬とされた豪族がいたのだと考えた。


そこへ全国制覇を目指す大和朝廷の軍隊、ヤマトタケルが率いる強力な軍隊が、ある日突然制圧にやって来たのだ。


予定にない1回分になりましたが、次回に犬に纏わる神社と民話について私なりに結論を出したいと思います。




※画像はすべて岡崎市の矢作神社
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