fc2ブログ

主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

0 コメント

◆切支丹の子守歌 その②

祖父が歌っていた子守歌で、父が思い出したのが以下の6編です。




一、 雪のサンタマリアの歌

 みかづきかがやく くものうえ
 おさなごかかえし せいぼしの
 とおときおすがた あおぎみる
 ふたりのせいにん なをとえば
 われは いぐなすろよらなり
 かたや ざびえるふらんしすこ
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ

 〈漢字変換〉

 三日月輝く 雲の上
 幼子抱えし 聖母子の
 尊き御姿 仰ぎ見る
 二人の聖人 名を問えば
 我はイグナス・ロヨラなり
 かたや ザビエル・フランシスコ
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア
 ハライソ ハライソ サンタマリア 
 サンタマリア




二、ザビエルのクルス 海底に落とす歌

 みくににかえる ふねのうえ
 ふらんしすこざびえるの
 みてをするりと ぬけたいま
 くるすは うみのそこにあり
 はらいそはらいそさんたまありあ
 さんたまりあ
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ

  〈漢字変換〉

 御国に帰る船の上
 フランシスコ・ザビエルの
 御手をするりと抜けた今
 クルスは海の底にあり
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア



 三、フランシスコ・ザビエル船上の祈り
 
 どとうさかまくふねのうえ
 このはのように ゆれうごく
 ふらんしすこの いのりのこえが
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ

  〈漢字変換〉

 怒涛逆巻く船の上
 木の葉のように揺れ動く
 フランシスコの祈りの声が
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア



四、ザビエルと蟹の歌

 いかなことかと ぎょうてんすれども
 こおれぞざびえるななふしぎ
 くるすをかざすは かにのたいぐん
 ふねにのぼりて ざわざわと
 ざびえるよろこび くるすをうけとり
 めにはなあみだ ひたおちる
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ

  〈漢字変換〉

 如何なことかと仰天すれども 
 此れぞ ザビエル七不思議
 久留須を翳すは 蟹の大群
 船に登りて ざわざわと
 ザビエル喜び 久留須を受け取り
 目には涙ひた落ちる
 ハライソ ハライソ サンタマリア 
 サンタマリア
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア



五、踊るサロメの歌

 おっそろしや おそろしや
 おどるさろめの おぞましさ
 よはねのくびをこのぼんに
 のせろとへろでにものもうす
 ゆるしてたもれとなみだして
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ

 〈漢字変換〉

 恐ろしや 恐ろしや
 踊るサロメのおぞましさ
 ヨハネの首を此の盆に
 乗せろとヘロデに物申す
 許してたもれと涙して
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア



六、ヨハネパブテスマの歌

 ごうとながれるよるだんがわの
 よはねのせんれいぱぶてすま
 みくにはきたらんときはいまぞよ
 よはねのこえがそこかしこ
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ
 はらいそはらいそさんたまりあ
 さんたまりあ

  〈漢字変換〉

 轟と流れる ヨルダン河の
 ヨハネの洗礼 パブテスマ
 御国は来たらん 時は今ぞよ
 ヨハネの声が 其処彼処
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア
 ハライソ ハライソ サンタマリア
 サンタマリア



以後、延々と五十篇ほどありました。尚、ハライソは天国と聞いております。


おしまい。


聖書
聖書 昭和5年発行(皮表紙)


→ 紅葉屋呉服店はこちら
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント