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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

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◆神社のお参りについて その7  神社の種類

お寺の仏さまと違い、神社の神様には基本的にはお願い事はしない方が良い・・・と私は思っていたが、ここ数年、条件次第ではそうでもないのでは?と思えて来た。


そこで今回のブログテーマは神社のお参り、もっと絞って言うと、「神様にお力添えを頂くにはどうすれば良いか?」についての私なりの考察を紹介してきた。


A:まずは神様と仲良くなること。 

B:相手を知ること。得意分野を知ること。

C:神と人の共存関係



と続けてきた。


ここで、もし神様と仲良くなって、「自分の望みが叶うよう後押しして欲しい」と望むのであれば、神社の選択となる訳だが、これが実はとても重要である。それはBに関連してくる話になるが、実は一言に神社と言っても、神社は大まかなグループ訳が出来る。


①自然を神として祀る神社

②天津神を祀る神社

③国津神を祀る神社

④地元神を祀る神社

⑤実在した歴史上の人物を祀る神社

⑥仏教系の神社

⑦陰陽道系の神社

⑧封じの神社



およそこの8種類に、どこの神社も当て嵌まると思う。②と③は古事記や日本書紀に登場する神様。④は僅かだが主に地方で見かけるが、その地域でのみ祀られている神様である。


「僅か」というのは、江戸時代以前は沢山あったと思うが、明治時代に政府の政策で、大幅に神社の御祭神に手を加えられているのが調べていて分かった。記紀神話に登場しない、それこそ聞いたことがない神様や、王権側に逆らった神様などは政府のターゲットにあい、徹底的に御祭神が入れ替えられたのである。


明治政府は廃仏毀釈といって、国家宗教を神道にすると決め、仏教や陰陽道、修験道などを徹底的に弾圧した。そして神社の神様も数え切れないほど排除された。今となってはもう調べられないほどに・・・。地方のとある神社では、本来の御祭神が小さな祠で、境内の隅の方でポツンと祭られているのを見たことがある。しかし、大多数はもう分からなくなっていると思う。


⑤は有名なところだと、菅原道真公や徳川家康公などだ。他にも加藤清正や吉田松陰、他にはもっと近年の人物もいたりする。


⑥は稲荷神や弁財天などが該当する。京都の伏見稲荷や、奈良県の天河神社などがそれだ。


⑦の神は牛頭天王やその御子息の八王子だ。疫病の神であり、大変恐ろしい神様でもある。個人的なお願い事などしてはならない神様達だ。ただ奉り、無事毎日過ごせていることに感謝する神々だ。


そして最後が⑧、一種の呪い、封印目的で創建された神社である。天神様で有名な菅原道真公は恨みをもって亡くなり怨霊神となったが、祟りを恐れた人たちが道真公に敬意を払い、徹底的に祀ったおかげで怒りも徐々に納まり、現在では学問の神様となった。しかし、このケースは祟りまくる怨霊神を祀ることもせず、より強い力をもった神で封印してしまうのである。

 
近隣に住む人達からすれば、祟りは治まるが祟る相手は供養されることなく、ただ封印されるだけという何とも辛い神社だ。こういう世界に興味を持ったことが発端で知ることになってしまったが、封じの神社を移築、もしくは取り壊すと中に封じられたものが一気に現れ、周辺に様々な不幸を齎すということがある。


殆どの人達は、封じの神社の見分け方はつかないと思うが、長年父と共に神社について調べている内、封じの神社の見分け方というか特徴に気付いてしまった。


知った所で気の毒で辛くなるだけであり、何ともしようがないので、とても話をすることは出来ないが、封じの神社というのは想像以上に多いのである。


そう、日本の闇の歴史は、祟りと封じの歴史とも言えるのだ。


ざっと簡単にであるが、神社のグループ訳をしてみたが、神社によっては「お願い事などもってのほか!」という神様がいるのである。実はこれが、『神社では、あまりお願い事はしない方が良い』という理由だと私は思う。よほど注意深く観察し調べないと、なかなか荒ぶる怖い神というのは分からないのだ。


天河 ②

※画像は奈良県の天河弁財天社。超気持ちの良い神社です。
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