愛知県あま市にある古社「萱津神社(かやづじんじゃ)」。
今回はこの萱津神社を例に、相手、即ち御祭神について知ろうというお話をします。
どこの神社にも必ず神様がいます。
その神様を知ることが、神様に対して愛着をもつ切っ掛けにもなりますし、そんな気持ちで手を合わせると自然と感謝の気持ちが湧いてくると思います。

で、今回紹介する萱津神社。
ここの神社、日本で唯一の漬物の神様を祀っている。

これが漬物を貯蔵している蔵のような建物。
毎年4回、熱田神宮の御祭りにあわせて今でも特殊神饌として、奉納されている。

この神社の境内には、神様の姿の像が建っていた。これはとても珍しいこと。
御祀神は鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)と云う。女性の神、姫神様だ。
神社の神様は、大きく分けると自然が神様になっている場合と、神話に登場する男神、女神のように、人の姿をイメージするような場合がある。また、実際に歴史上に存在した人が神様になっていることも。菅原道真公や徳川家康公などがそうだ。また変わった所では動物や、体の一部が神様になっていることもある。
この萱津神社の創建は不明だが、相当古い神社だと思う。
神社に残る由緒によれば、
太古民族が沃野(よくや:作物が良く育つ平野)を求めて土地を開拓した頃、田畑を守る農耕の神「鹿屋野比売神」を祀る神社で、我が国唯一の漬物の神であり、諸病免除の神、縁結びの神と御神慈深き神として御神徳あり
とあった。初めて訪れた神社で最初にみて頂きたいのがこの社歴だ。神社側がホームページを持っているなら、事前に調べることも可能なので、そういう時は事前に調べてから行くのをお勧めする。
社歴は、そこの神社を知ることが出来るし、神名も分かる。そして御利益が分かることもある。ご利益について触れてなくとも、御祀神さえ分かれば、調べれば神様の性質から得意分野が見えてくる場合もある。

この地に残る伝説などを踏まえて考えると、萱津神社の神様の得意分野(ご利益)は、やはり社歴の記述通り3つに絞られる。
①漬物関係
・漬物業者の方がお参りするのは◎ 拡大解釈して飲食店の人でも良いかもしれない。
②諸病免除
・神社に残る話では、初めてこの地で偶然漬物が生まれた。当初それは神からの賜り物として万病を治すお守りとしたとある。現在病気で悩んでいる方や、医療関係の方がお参りすると良さそう。
③縁結びの神
境内に縁結を象徴するご神木があることから、この御利益も強いと思う。
柏書房の「日本の神様読み解き辞典」によれば、鹿屋野比売神は伊弉諾(イザナギ)・伊弉冉(イザナミ)の夫婦神の御子で、野の神、または草の神であるとあった。そうなると・・・
④園芸関係のお仕事の方も良いかも。
となる。神社の神様には個性がある。全ての願いに対応できるという訳でもない。神様にも得手不得手があるのだ。鹿屋野比売神には上記4つの得意分野があるので、商売繁盛やお金儲け、学業成就などをお願いするのはちょっと違うと思う。
以上、「相手を知ること」を、社歴と神名から神様の得意分野を調べてみた。しかしこれで終わらない場合もある。神社によっては目線を変えるともう少し掘り下げることが出来たりするからだ。
次回は萱津神社 後編です。
今回はこの萱津神社を例に、相手、即ち御祭神について知ろうというお話をします。
どこの神社にも必ず神様がいます。
その神様を知ることが、神様に対して愛着をもつ切っ掛けにもなりますし、そんな気持ちで手を合わせると自然と感謝の気持ちが湧いてくると思います。

で、今回紹介する萱津神社。
ここの神社、日本で唯一の漬物の神様を祀っている。

これが漬物を貯蔵している蔵のような建物。
毎年4回、熱田神宮の御祭りにあわせて今でも特殊神饌として、奉納されている。

この神社の境内には、神様の姿の像が建っていた。これはとても珍しいこと。
御祀神は鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)と云う。女性の神、姫神様だ。
神社の神様は、大きく分けると自然が神様になっている場合と、神話に登場する男神、女神のように、人の姿をイメージするような場合がある。また、実際に歴史上に存在した人が神様になっていることも。菅原道真公や徳川家康公などがそうだ。また変わった所では動物や、体の一部が神様になっていることもある。
この萱津神社の創建は不明だが、相当古い神社だと思う。
神社に残る由緒によれば、
太古民族が沃野(よくや:作物が良く育つ平野)を求めて土地を開拓した頃、田畑を守る農耕の神「鹿屋野比売神」を祀る神社で、我が国唯一の漬物の神であり、諸病免除の神、縁結びの神と御神慈深き神として御神徳あり
とあった。初めて訪れた神社で最初にみて頂きたいのがこの社歴だ。神社側がホームページを持っているなら、事前に調べることも可能なので、そういう時は事前に調べてから行くのをお勧めする。
社歴は、そこの神社を知ることが出来るし、神名も分かる。そして御利益が分かることもある。ご利益について触れてなくとも、御祀神さえ分かれば、調べれば神様の性質から得意分野が見えてくる場合もある。

この地に残る伝説などを踏まえて考えると、萱津神社の神様の得意分野(ご利益)は、やはり社歴の記述通り3つに絞られる。
①漬物関係
・漬物業者の方がお参りするのは◎ 拡大解釈して飲食店の人でも良いかもしれない。
②諸病免除
・神社に残る話では、初めてこの地で偶然漬物が生まれた。当初それは神からの賜り物として万病を治すお守りとしたとある。現在病気で悩んでいる方や、医療関係の方がお参りすると良さそう。
③縁結びの神
境内に縁結を象徴するご神木があることから、この御利益も強いと思う。
柏書房の「日本の神様読み解き辞典」によれば、鹿屋野比売神は伊弉諾(イザナギ)・伊弉冉(イザナミ)の夫婦神の御子で、野の神、または草の神であるとあった。そうなると・・・
④園芸関係のお仕事の方も良いかも。
となる。神社の神様には個性がある。全ての願いに対応できるという訳でもない。神様にも得手不得手があるのだ。鹿屋野比売神には上記4つの得意分野があるので、商売繁盛やお金儲け、学業成就などをお願いするのはちょっと違うと思う。
以上、「相手を知ること」を、社歴と神名から神様の得意分野を調べてみた。しかしこれで終わらない場合もある。神社によっては目線を変えるともう少し掘り下げることが出来たりするからだ。
次回は萱津神社 後編です。
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