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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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木曽駒登山 その2 光前寺の早太郎

木曽駒を下山した後、昼食をとることになった。
同行してくれたNさんは、事前に計画表を作成していて、
ここまで時間通りの流れだった。

昼食は明治屋さんというソースかつ丼で有名な店だ。
昼時という事もあり、予約表に名前を記入したあと、待ち合いスペーズ兼御土産コーナーで待っていた。

ぼんやり店の中を眺めていると、ふと、一枚の三重塔のポスターが目にとまった。
どうやら、この界隈では有名な古刹らしい。

へとへとだったので、パスしようかと思ったが、Nさんが「行っても良いよ」と
気を使ってくれたし、これも何かの御縁と思いお参りに行くことにした。

食事を終え、近くの銭湯で汗を流し寺に向った。

木曽駒5

お寺の名前は光前寺。御庭が有名らしい。天台宗のお寺だ。

木曽駒6

御本尊は秘仏不動明王。お寺の縁起によれば、

開基本聖上人は、比叡山にて研学修行の後、太田切黒川の瀑の中より不動明王の尊像を授かり、この地に寺を開かれました。

とのこと。炎の不動明王が川の中から現れたというのが面白い。
ここにも「火と水の関係」が見えた。

そういえば、滝付近にはお不動さんが多い。

こちらのお寺、由緒ある長野県屈指の大寺だが、他にも有名なものがあった。

早太郎(はやたろう)の墓である。

木曽駒9

初めて早太郎の存在を知ったのは、一冊の漫画だった。
漫画のタイトルは「うしおととら」。
個人的には「ゲゲゲの鬼太郎」を越えた妖怪漫画だと思うが、
その作中で、ヒヒの怪物と相討ちになり死んだ一匹の犬のことを知った。

心惹かれるものがあったので、いつか早太郎所縁の地を訪れてみたいと思っていた。

しかし、なかなか機会に恵まれず、場所すらもよく分からないまま忘れかけていたが、
この日、たまたま立ち寄ったこのお寺に何と早太郎のお墓があったのだ。

木曽駒8

700年前の話だが、多くの人達の心を捉えたのだろう。
早太郎の伝説は今尚語り継がれ、大切にされていた。

木曽駒7

本堂軒下のびんずるさんの横に、早太郎は座っていた。

意外な所で早太郎との御縁があった。
また、ここには辨財天もお祭りされていた。

木曽駒10

大きな杉の木がまるで鳥居のようになっている。

(そういえば、さっき山の頂上で辨天様の真言、唱えてたよな。
だから、予定にも入ってなかったお寺で、御縁を頂いたのかも…。)

などど思いながらお寺を後にした。

偶然を偶然として片付けるのか、それとも有り難いこととして受け止めるのか…。

どちらも起こった現実に変わりは無いが、受け止め方で得られるものが全く違ってくると思います。


※光前寺さんのHPはこちら

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コメント

あっけ 2013/08/23 22:23  編集 URL

「早太郎の墓」
随分昔になりますが、主人と一緒に偶然見つけて行ったことがあります。
珍しくコメントを残してみました ^^
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