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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

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甚目寺観音

愛知県あま市、甚目寺観音の御開帳に行って来た。

甚目寺2

数年前に御開帳をしたばかりなので、「あれ?」と思ったが、
今回は山門の仁王像の修理完了を記念したものらしい。

甚目寺3

その様式から鎌倉時代のものと云われてきたが、解体修理の際、
銘分が発見され、福島正則が奉納したことが分かった。

甚目寺4

甚目寺は愛知県では大きなお寺だ。三重塔もある。
甚目寺1

以前はこの中に鎌倉時代の、熱田神宮の神官の系譜の仏師が彫った
愛染明王が安置されていたが、重要文化財に指定された事により現在は本堂に移動されている。

甚目寺の観音様は頭部と胴体が違う年代にそれぞれ作られたらしい。
顔は奈良時代、身体は後補だそうだ。
この秘仏観世音菩薩像の胎内にもう一体仏像が収められていると云う。

それは金銅仏で、何と善光寺の絶対秘仏と言われる、釈迦如来像の脇待の観音さまらしい。
こちらも善光寺と同じく絶対秘仏である。

今回の参拝では、長年の疑問が一つ解決する発見があった。

甚目寺の辨財天の場所が分かったのだ。
このお寺には昔から何度もお参りに来ていたが、どこか気配があるも
弁財天が祭られている場所が分からなかった。

そんな時、辨財天が甚目寺にあるという事実が分かったのは、名古屋市の博物館で
行われていた「甚目寺観音展」に出品されていた甚目寺境内曼荼羅を観たときだった。

甚目寺8
(御開帳記念で頂いたポストカードより)

境内に池がありそこには島と社の絵があった。現在のこの場所は道路や家となっている。

話は戻るが甚目寺の御開帳は前回よりも沢山の人々が来ていた。
本堂入口から行列が出来ている。その最後尾で待っている時、
目の前にあった社が、何と辨財天だった。

甚目寺5

今迄気付かなかったのは「辨財天」の立て札が無かったからだった。
以外にあっさり見つかったので拍子ぬけしたが、辨財天の社の隣にあった「白山権現」の社に、
新たな疑問が見つかってしまった。

甚目寺6

神様の名前が彫られた石柱だが、この頭頂部に不思議なものがあった。

甚目寺7

こんな石柱は初めて見たが、十字に切り込みが施されていたのだ。

いったいこれは何なのか? 石柱は社を挟むようにもう一本あったが
そちらも十字に切り込みがある。

一つ問題が解決したら、新たな難問が出て来てしまった。

いつも思うが、お寺や神社は観る角度が変わると、普通では気付かない違った一面を見せてくれます。


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