fc2ブログ

主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

0 コメント

滝山寺 その4

~続き

滝山寺の鬼祭りは大きく分けて前半と後半に分けれる。

探していたら動画があった。

前半の登場人物は大役、十二人衆※、東次郎、西次郎などが祭事を行うが、
ここでは三面鬼は登場しない。

大まかに順番を説明すると、まず本堂内で法会が始まる。
その間、東次郎と西次郎が薙刀を振い東西の悪魔を切る所作を行う。
東、西の順番でやるのは、太陽の通り道と関係があるのかもしれない。

法会を行っていた住職は、やがてそれを半ばにして、外に出て鬼塚の供養を行う。
割と早い段階で鬼塚の供養を行うのは、この「鬼塚」がこの鬼祭りの要であることが分かる。
その後、五穀豊穣などの祈願の所作がある。

そしていよいよ祭りのメイン、大きな松明と共に鬼が現れる。

鬼祭り
(滝山寺HPより)

三面鬼は、白装束に白いほっかむりを被った男達を背後に背負い、外陣を駆け回る。

動画で初めて見たときはこの場面が異様に感じた。

資料を読んでもこの白装束の人達の説明はない。
歌舞伎で言うところの黒子のようなものかと考えたが、
本来は違った意味があったのではと思う。

私には祖霊を引き連れた氏神(鬼)に観えた。

三面鬼の役割は人々に豊穣や福徳を齎すことであった。
滝山寺では福の神が鬼なのである。

人々は鬼を敵対するものではく、崇める対象としているのだ。

続く~

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント