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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

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滝山寺 その1

本年5月、岡崎市の滝山寺が、本尊薬師如来が御開帳だったのでお参りに行った。

滝山寺 2

このお寺は昨年の11月頃に行ったので今回が二回目だ。

建物は古く、鎌倉時代のもので愛知県下では最古と言われている。
とても美しい建物である。

創建は建物より古い奈良時代。役行者が滝壺から金銅仏を見つけ、
それを祀ったのが最初だそうだ。

公開されていた御本尊は素晴らしい木造薬師如来で平安時代のものであった。
この仏像の中に金銅仏が収められているが、これは絶対秘仏なのであろう。

境内には徳川家康を祀る東照宮もあった。
滝山寺 3

滝山寺は衰退と発展を繰り返し、江戸期には徳川家の信仰と擁護を受けていた。
寺伝を読んでみて興味深かったのが、この時滝山寺の住職をしていた亮盛上人は、
徳川家三代に亘って陰で支えてきた天才僧侶、天海上人の命で滝山寺に来ていたことである。

この天海という人物、調べれば調べるほど謎が出てくる僧侶で、
家康公も心から尊敬し頼りにしていたようである。

名古屋城下町の風水、大須観音の移築、家康公が亡くなった後の不思議な儀式も
天海上人が絡んでいた。徳川家の重要な取り決め事にはよく顔を出すのである。
その天海がこの滝山寺の僧侶を指名しているのだ。
これは天海上人が滝山寺は(いろいろな意味で)重要な
場所だと認識していたのではと思う。

滝山寺は天台宗の寺院らしく仏像が多い。これは仏像好きにはとても魅力的である。
しかし、滝山寺の魅力は何も仏像だけではない。

次回からは実際にお参りに行って気付いた事を紹介します。


続く~


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