~続き
残っている社歴にははっきりとその言葉は書かれていないが、
読み返して出て来る結論は、北条政子は平氏滅亡を辨財天に願掛けしたという事だ。
(辨財天の御利益の一つに怨敵退散がある)
それも地形(この場合は池の島)を利用する大掛かりな呪詛だ。
源氏池には子孫が沢山増えるよう、島が三つ、そして辨財天を配置。
その正面に島が四つの平氏池。そこには「死ね」という強い意味が込められた。
社が平氏池を向いているので、呪詛の矛先はそちらを向いているということか・・・。
また、源氏池に弁財天を配置るのは、源氏を守ってもらうという意味があるのだろう。
(あるいは呪詛返し対策?)

今迄、辨天さまとは良縁を戴いて,各地の辨天社をお参り出来たが、
相手の滅亡を目的で建てられた辨財天との出会いは初めてだ。
この発見は衝撃であり、同時に何か悲しい気持ちになった。
辨財天は謎多き神様なので、弁財天を祭る寺社では来歴不明の場合が多い。
また呪詛と云うものは、それを行った事が表に出る事はない。
誰にも知らされずに行わなければならないからだ。
(例:藁人形で呪詛する「丑の刻参り」も、呪詛を行っている最中に見られると失敗すると云う)
これらを踏まえて考えるに、鶴岡八幡宮の辨財天は、
建てられた理由が克明に残っている極めて稀な例と言えるだろう。
続く~
残っている社歴にははっきりとその言葉は書かれていないが、
読み返して出て来る結論は、北条政子は平氏滅亡を辨財天に願掛けしたという事だ。
(辨財天の御利益の一つに怨敵退散がある)
それも地形(この場合は池の島)を利用する大掛かりな呪詛だ。
源氏池には子孫が沢山増えるよう、島が三つ、そして辨財天を配置。
その正面に島が四つの平氏池。そこには「死ね」という強い意味が込められた。
社が平氏池を向いているので、呪詛の矛先はそちらを向いているということか・・・。
また、源氏池に弁財天を配置るのは、源氏を守ってもらうという意味があるのだろう。
(あるいは呪詛返し対策?)

今迄、辨天さまとは良縁を戴いて,各地の辨天社をお参り出来たが、
相手の滅亡を目的で建てられた辨財天との出会いは初めてだ。
この発見は衝撃であり、同時に何か悲しい気持ちになった。
辨財天は謎多き神様なので、弁財天を祭る寺社では来歴不明の場合が多い。
また呪詛と云うものは、それを行った事が表に出る事はない。
誰にも知らされずに行わなければならないからだ。
(例:藁人形で呪詛する「丑の刻参り」も、呪詛を行っている最中に見られると失敗すると云う)
これらを踏まえて考えるに、鶴岡八幡宮の辨財天は、
建てられた理由が克明に残っている極めて稀な例と言えるだろう。
続く~
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