fc2ブログ

主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

0 コメント

近長谷寺 その6

~続き

四方へ矢を放った後は、再び護摩壇の前にて何か読んでいた。
近長谷寺23

次の所作は斧(本物ではない)を使うようだ。

近長谷寺24

斧を手に取ると、ぐるぐる回し始めた。

斧は回した後、大きく地面に向かって振り下している。
観世音菩薩前から所作は始まり、やはり弓矢と同じで四隅を回り、同じ所作をしていた。

近長谷寺26

一人の山伏がほら貝を吹く。
昔、もみじも吹いた事があったが、音は全く出なかった。
音を出すのは難しい。

近長谷寺27

斧の所作が終わった後、斧は祭壇に返された。

近長谷寺28

斧を振り下す行為の意味は、はっきりとは分からない。
一種の魔除け的な行為なのだろうか?

斧について考えていた時、二つの事を思い出した。
一つは千手観音についてだ。

千手観音の沢山ある手にはそれぞれ道具が握られているが、
昔、どこかの寺で、その中の一手が斧を持っていた。
調べてみたら、確かにあった。鉄斧であるらしい。
また、山伏達が使用していた法具、つまり宝剣も弓も矢も法螺貝も千手観音の持物であった。

もう一つは役行者と二体の鬼についてだ。
修験道の開祖、役行者には前鬼と後鬼という二体の鬼が従っていたと云うが、
前鬼が手にするのは斧であった。因みに後鬼が手にするのは水瓶である。

「前鬼が何故斧を持っているのか?」の意味の一つが分かったような気がした。

続く~

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント