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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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広小路の妖怪 「汁粉婆」 その6

~続き

最後の謎、「何故老婆の姿なのか?」を考えてみる。

仏教でも神道でも、女性の神は綺麗な方が多い。
吉祥天、弁財天、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、宮簀媛命(みやすひめのみこと)などなど、
どの皆様も『超』が付く程の美神である。

そうなのだ。※祀られる女神は美しい方が多いのだ。

汁粉婆が女神だと考えるなら、かつては老婆の姿をしていなかったように思える。
それが何らかの理由で老婆の姿になったのであろう。

美しい女神から、老婆の女神に変わったという話がないか記憶を探ってみたら、
東京は浅草にある世界的に有名な観光名所「浅草寺」に祀ってある弁財天を思い出した。

弁財天は、そもそも大変美しい女神であるが、浅草寺境内にある弁財天堂の縁起を読むと、
『白髪弁天』となっていた。弁天様が白髪の老婆の姿なのである。
全国探しても、白髪の弁財天はここだけだと思うが、何故白髪になったのかは不明である。

もみじが考えるに、この浅草の弁財天は過去を振り返ると、祀られていなかった時期があったように思う。
神々の力は、人が大切に祀れば祀る程、信者が多ければ多い程大きくなる。(そんな気がする)
浅草の弁財天は、一時力を無くす寸前まで落ちてしまったのだと思う。
故に若く美しい姿から、白髪の老婆の姿になったのではないのだろうか。

汁粉婆は、本来なら人間から崇められる美しい神であった筈なのに、
長い歴史の中で忘れられた故、老婆の姿に零落していったのだ。

もう少し続く~



※全て把握していないのでこんな表現です。

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