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2010-12-04

広小路の妖怪 「汁粉婆」その3

~続き

よく、道等を歩いていて、突然何かと出会う事を「出くわす」と言うが、
これは「出喰わす」であると思う。行き成り出てきて喰わされるのである。
この言葉の出所は、案外名古屋広小路の「汁粉婆」から来ているかもしれない。

さて、Ⅳの「川にほおかる」という箇所が重要である。

話は変わるが、父が小学生の頃、「ほをかりさん」と言う遊びが流行ったそうだ。
どんな遊びかと言うと、マッチに火を点けた子供数人が一列に並び、後ろ向きに火を投げるというもの。

投げる際に「ほおかりさん、ほおかりさん、ほおかりさんで、ほおかろみゃあー」
と発し、最も遠くに飛ばした者が勝ちとなる。

ボヤを出したので学校で禁止となったが、子供にとって人気のあった遊びで、
ボヤ以後は、当時近所にあった防空壕の中で行われたそうである。

「ほおり投げる」は「放り投げる」つまり遠くに投げるという意味だが、調べるに
「ほおり」とはどうも古事記に於ける「火遠理」、つまり山幸彦こと「火遠理命(ほおりのみこと)」
別名「天津日高日子穂穂手身命(あまつひこほほでみのみこと)」のことを指している。


名古屋弁は古事記の古代語の面影が残ると言える。

火遠理命は綿津見神(わたつみしん)の娘、豊玉姫(とよたまひめ)と結婚し
「天津日高日子穂穂手身命」となった。本来持っていた「火」の力と、奥さんの持つ
「水」の力を得て偉大な力を得たと云う。

これを踏まえて、汁粉婆と遭遇した対処法Ⅳ『水にほおかる』は、
火と水の力で対処するということになる。

もしくは、「汁粉婆」の性質が火の性質なのかも知れない…。


次回は汁粉婆の特徴を考えてみる。


続く~



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プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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