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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

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広小路の妖怪 「汁粉婆」 その2

~続き

前回述べた特徴に、一つ忘れたことがあったので、まずは追記する。

⑩頭に※標縄をしている。

一つ一つ検証する前に、もしこれをお読みのあなた様が、
夜中の広小路通で汁粉婆と遭遇した時の為に、対処法を記しておく。

■汁粉婆と遭遇した際の対処法
もし汁粉婆と出会ってしまったら…。

Ⅰ 声を出さずに頭を下げる。

Ⅱ ゆっくり回って後手を差し出し、椀を受け取る。

Ⅲ 汁粉を零さぬよう、頭を下げて堀川目掛けてひたすら歩く。
  ※振り向けば一巻の終わり。

Ⅳ 堀川の橋まで来たら、橋の中程で後ろ向きで「ほうかる」のである。



とまぁ、このような方法で回避出来ると云う。

Ⅰの『声を出さずに頭を下げる』とは、声とは言葉、言霊を発しないという解釈か。
頭を下げるのは敬服するということであろう。

Ⅱは「後ろ手の所作」である。古くは古事記にも書かれている呪術的行為だ。
これはつまり、直視しないことで呪いを避けるという意味があると思う。
  
Ⅲの「振り向くと何かが起こる」というのは、相手との約束事である。
昔話によく出てくるパターンだ。助かりたくば約束を守れという事だ。
この箇所から、汁粉婆は只単に酷い妖怪ではないことを物語っている。

Ⅳについては少々長くなりそうなので次回へ持ち越します。


続く~


※標縄(しめなわ)…神社の入り口で良く目にする、長い紐状のものが注連縄。
          くるっと輪の状態になったものが標縄だそうです。
 

  
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