~続き
今から40数年前の話。
名古屋市内に、K堂という骨董屋さんがある。
K堂さんは、大変な目利きで、陶芸家の加藤唐九朗氏や
荒川豊蔵氏もお客さんとして来店していたお店だ。
ある日、K堂を訪れた父は、カウンターに座った一人の女性に声をかけられた。
「兄ちゃんなら、どれを選ぶ?」
カウンターの上に目をやると、古い信楽や備前といった壺が数点並んでいた。
父は、それらを観て、「これがいい」と指差した。
女性は、何故それを選んだかを尋ねたので、明確に答えた。
何か感じるものがあったのか、女性は父に向って
「あんた鬼だねぇ…」
と言ったそうだ。それが白州正子さんとの出会いだった。
どうも名古屋に来る折には、よくK堂に立ち寄り、買い物をしていたようだった。
それから時が過ぎたある日、父はK堂で古墳時代のガラスを何点か購入した。
見つけた時には手持ちがなかったので、商品は後日取りに行くことになった。
続く~
今から40数年前の話。
名古屋市内に、K堂という骨董屋さんがある。
K堂さんは、大変な目利きで、陶芸家の加藤唐九朗氏や
荒川豊蔵氏もお客さんとして来店していたお店だ。
ある日、K堂を訪れた父は、カウンターに座った一人の女性に声をかけられた。
「兄ちゃんなら、どれを選ぶ?」
カウンターの上に目をやると、古い信楽や備前といった壺が数点並んでいた。
父は、それらを観て、「これがいい」と指差した。
女性は、何故それを選んだかを尋ねたので、明確に答えた。
何か感じるものがあったのか、女性は父に向って
「あんた鬼だねぇ…」
と言ったそうだ。それが白州正子さんとの出会いだった。
どうも名古屋に来る折には、よくK堂に立ち寄り、買い物をしていたようだった。
それから時が過ぎたある日、父はK堂で古墳時代のガラスを何点か購入した。
見つけた時には手持ちがなかったので、商品は後日取りに行くことになった。
続く~
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