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2008-09-07

辨財天「なかきよの」⑪ 後ろ手

~続き

「後ろ手の所作」とは古事記や神道に出て来る呪いの所作のことだ。
呪いを掛ける相手に背中を向け、両手を後ろにし言霊を唱えるというものがあった。

古事記には後ろ手の所作が出て来る話がある。「海幸彦」と「山幸彦」の話だ。

兄弟神でもある二柱の神で、兄が海で漁をする海幸彦、弟が山で猟をする山幸彦だ。

簡単に紹介すると、ある日山幸彦が兄と一日だけ居場所を交代してとせがんだ。
お互いの大事な道具(神の力)を交換するということなので、
海幸彦は拒んだが、結局一日だけ交代した。

その時、山幸彦は釣り針を無くしてしまう。魚に取られたのだ。
激怒し、海に潜って探してこいという海幸彦。
山幸彦は釣り針を探す旅に出る。その後は・・・

①塩椎神(しおつちのかみ)の力を借りて海神(わたつみ)の元へ
②海神の娘、豊玉姫と結婚
③のんびり快適に過ごしていたが、釣り針の事を思い出す(おいおい
④海神は海の生き物全てに号令をかけ釣り針を捜索
⑤やがてボラが持っていたと判明
⑥釣り針戻る

こうして釣り針は海幸彦の手に戻る訳だが、
釣り針を見つけた海神は、兄に返す時にこうしなさいと助言をした

それが、針に酷い言霊を浴びせ、相手に背中を向け両手で返すという
「後ろ手の所作」だったのだ。山幸彦を言う通りにした。
その後、海幸彦はどんどん運が悪くなり、没落していくことになる。

古事記は神々の歴史だが、ほとんど実際にいた人間の歴史だと思う。
上記の話も、天皇の後継者は長男というのが決まっていただろうから、
弟が継ぐことはなかった。
これは海神が、可愛い娘婿が「継ぐ」ようにした秘策だったのではと思う。

話は戻るが、辨財天は後ろの正面にいる「病府」を後ろ手の所作で封じたのだ。

続く~

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プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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