~続き
「なかきよの魔法」を実行するにはルールがあると前回述べたが、その中の一つ、「実行したからには他人に話してはいけない」に因んだこんな昔話があった。辨財天に纏わる民話である。
昔、とあるお寺の修行僧がいた。この僧侶、ろくに修行もせず、毎日寺の弁天堂に入り浸っていた。弁天像に恋をしてしまったのだ。先輩達が何を言っても耳を貸さず、毎日の殆どを弁天堂で過ごしていた。そんなある日、この僧侶は不思議な夢を見た。辨財天が現れたのだ。
辨財天は
「いくら私に恋焦がれても、私は神、貴方は人間。決して結ばれることはありません。しかし、私のせいで、貴方は修行にも身が入らない様子。それは私にも責任があるし、気の毒というもの。故に貴方の願い事を一つだけ叶えてあげましょう。」
それを聞いた僧侶は、あろうことか「あなたと寝たい」と言った。辨財天はその願いを聞いた
夢の中で事が終わった時、辨財天は決して人には喋らないことと言い、僧侶も承諾した。しかし、朝目が覚めた時、僧侶は余りにも嬉しかったので、ついつい喋ってしまった。
何日かして再び夢に辨財天が現れた。辨財天は「約束を破りましたね」と言い、僧侶に水を掛けた。
夢から覚めた僧侶は、暫くして原因不明で亡くなってしまった。
と言うものだ。これは何を意味しているのか?
続く~
「なかきよの魔法」を実行するにはルールがあると前回述べたが、その中の一つ、「実行したからには他人に話してはいけない」に因んだこんな昔話があった。辨財天に纏わる民話である。
昔、とあるお寺の修行僧がいた。この僧侶、ろくに修行もせず、毎日寺の弁天堂に入り浸っていた。弁天像に恋をしてしまったのだ。先輩達が何を言っても耳を貸さず、毎日の殆どを弁天堂で過ごしていた。そんなある日、この僧侶は不思議な夢を見た。辨財天が現れたのだ。
辨財天は
「いくら私に恋焦がれても、私は神、貴方は人間。決して結ばれることはありません。しかし、私のせいで、貴方は修行にも身が入らない様子。それは私にも責任があるし、気の毒というもの。故に貴方の願い事を一つだけ叶えてあげましょう。」
それを聞いた僧侶は、あろうことか「あなたと寝たい」と言った。辨財天はその願いを聞いた

夢の中で事が終わった時、辨財天は決して人には喋らないことと言い、僧侶も承諾した。しかし、朝目が覚めた時、僧侶は余りにも嬉しかったので、ついつい喋ってしまった。
何日かして再び夢に辨財天が現れた。辨財天は「約束を破りましたね」と言い、僧侶に水を掛けた。
夢から覚めた僧侶は、暫くして原因不明で亡くなってしまった。
と言うものだ。これは何を意味しているのか?
続く~
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