~続き
事の発端は今から丁度60年前。父が3歳の時の話だ。戦争が終わったばかりの頃まだ貧しい時代だった。元々身体が弱かった父は産声を上げなかったという。医療も今ほど発達していなかった時代である。「この子は生きられるだろうか?」と両親(私から見れば祖父母)は心配していた。そんな時、父の祖父が、変わった事を言った。
「まずは、頑張って3歳まで育てなさい。そこまで育てれば戊子(つちのえね)年が来る。」
困惑する両親。訳を尋ねると、「その時が来たら教えてやる。」と言われたそうだ。
父の祖父は不思議な人だったらしい。今では誰も知らないような古い風習、地元の歴史などよく知っていたそうだ。
やがて3年後、弱いながらも何とか3歳まで育った父は不思議なおまじないを祖父から授かった。それが60年に一度だけ、実行せし者が福徳の宝船を受け取るという、辨財天「なかきよの魔法」、それだったのである。
続く~
事の発端は今から丁度60年前。父が3歳の時の話だ。戦争が終わったばかりの頃まだ貧しい時代だった。元々身体が弱かった父は産声を上げなかったという。医療も今ほど発達していなかった時代である。「この子は生きられるだろうか?」と両親(私から見れば祖父母)は心配していた。そんな時、父の祖父が、変わった事を言った。
「まずは、頑張って3歳まで育てなさい。そこまで育てれば戊子(つちのえね)年が来る。」
困惑する両親。訳を尋ねると、「その時が来たら教えてやる。」と言われたそうだ。
父の祖父は不思議な人だったらしい。今では誰も知らないような古い風習、地元の歴史などよく知っていたそうだ。
やがて3年後、弱いながらも何とか3歳まで育った父は不思議なおまじないを祖父から授かった。それが60年に一度だけ、実行せし者が福徳の宝船を受け取るという、辨財天「なかきよの魔法」、それだったのである。
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