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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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辨財天「なかきよの」話 

なかきよの とおのねふりの みなめざめ なみのりふねの おとのよきかな

という古歌がある。詠み人知らずのこの短歌は江戸時代の庶民の間では知らない人はいないという程有名な歌だった。

この短歌、不思議なことに回文になっている。上から読んでも下から読んでも同じ言葉なのだ。一般的には良い初夢を見る為に、この歌と宝船の絵を書いたものを、年末に枕の下に敷いて寝るというものがある。江戸時代では、年度末になるとこれを書いた掛軸ばっかり売る商人もいたと聞くから、それだけ需要があったのだ。

今でこそ「良い初夢を観るための風習」として僅かに残っているが、昔の日本人がこぞって求めたのには別の理由があった。それは七福神の紅一点、辨財天の御利益を頂こうというものだ。辨財天の御利益は現世利益、即ち金運財運と病気、怪我などの厄除けである。こんな有り難い御利益が頂けるという事で大流行したが、現代では殆ど忘れられてしまった。

理由は幾つか挙げられるが、迷信とか、やったけど御利益なんかないというものだったのだろう。しかし、これを実践した人でとんでもない御利益を貰った人がいたと言う。かの有名な徳川家康だ。家康がこれを実行して観た初夢が、「一富士 二鷹 三茄子」だそうだ。一体、家康と庶民では何が違ったのだろう

謎多き風習、「なかきよの魔法(と呼ぶことにする)」その真実の姿を,、ついに父が突き止めた。父の執筆では辨財天が重要なテーマの一つになっている。辨財天を調べる内、ひょんな事からこの「なかきよの」を調べる事になった。

次回から何回で終わるか分からないが「なかきよの魔法」をこのブログにて紹介することにする。

続く~


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