FC2ブログ
2021-02-06

◆弁才天像の修理に至るまでの経緯   ~弁天様との御縁の話 その4~

前々前回その1はこちら

前々回その2はこちら

前回その3はこちら

弁天箱について大きなミスをやってしまったことの反省が、これからお話しする行動のきっかけとなりました。


仏像好き、仏教や神道好きと言っても、そういう世界に明るい人から見れば素人同然の私ですが、あの頃は今の自分よりももっと良く分かっていなかったと思います。
 
 
ある意味、分かっていなかったから出来たこととも言えます。
 
 
どうやったら正しく箱を使え、理解を更に深めることが出来るか?弁天箱は口伝の世界で、資料、教科書の類はありません。


ただ、漠然とですが、きっちり正しく箱を使うには、もっと弁天様の懐に飛び込まないといけない気はしていました。


そこで私がとった行動は、弁天様の前で想いの全てを言葉にして吐き出すことでした。


弁才天像の前に坐り、般若心経を唱え終わるとこんなような内容を言葉にしました。






「御縁を頂きありがとうございます。弁天様の箱に関して大きなミスをやらかしました。もう二度とああいうことがないよう気を付けます。すいませんでした。改めて自分の携わっている、祖母の縁で繋がった弁天箱の商いですが、どういう気持ちで御箱を扱わねばならないかがやっと分かりました。


これからこの商いを続けていきますが、それにはもっと正しく理解し使えるようにならねばなりません。誤った解釈をお客様に伝えると、世の中に悪い種をまくことになると気付きました。そうなれば世間にご迷惑をおかけすることになります。
 
 
もし私が間違った振る舞いをすれば、それは大変なことになるとよく分かりました。ですので、私が道を外さぬよう、正しくきっちりとお箱を理解し使えるように、私を見張っていて下さい。つきましては、私、まだ生きておりますけど、末席の末席で良いので弁天様の門下に加えて下さい。よろしくお願い致します。」






よくあんなことをその場で言葉にしたなと、今振り返ると思います。畏れ多いと今では思います。


そんな言葉を言い終えた後、不思議なことが起きました。弁天様の厨子から何か出て来たのです。目を閉じていたので見えませんでしたが(開けててもみえなかったと思いますが)、何か前の方から空気の塊みたいなものが出てきて全身を包み、やがてまた厨子の中に戻っていくような感覚でした。思い込みだといわれればそれまでですが、確かに何かに触れました。


坐ったまましばし呆然としていました。
 
 
と同時に、「俺は大変なことを言葉にしたのでは?」と思いました。もう死ぬまで弁天様についていこうと決めました。


その後、現在に至るまでいろいろな気付き、学び、御縁が増えていきました。疑問に思ったことの答えが意外なところで分かったり、箱の理解も前よりも進むようになりました。点と点が繋がり始めるようになり、これはいったいどういうことだ?と行き詰るとたまたまお客様に教えてもらった本に答えがあったりと、私に必要なことは次々と舞い込むようになりました。
 
 
本来は仏門に入ってきちんと修行せねばならないのでしょうが、あくまで私は在家なので、在家に身を置いたままで箱を動かすのに必要な知恵を、本やテレビ番組、お客様が繋いでくれたご縁などで足りない部分を補っていきました。
 
 
一番驚いたことは、弁天様にのめり込んで行ったら、不動明王に引っ張られていたことでした。とあるお客様から、弁天様の法要がこのお寺でやってるから行ってみない?と声を掛けられ、これも何かの縁かなと参加させてもらいましたた。滋賀県の山の中のこじんまりとした修行寺で、不動明王を本尊で祀る密教寺院でした。
 
 
何の気なしに法要に参加させて頂きましたが、非常に気さくで接待もしっかりやって下さるお坊様でした。なんか申し訳ないという気持ちになるあったかいお寺でした。初めて見る弁才天の法要はとても神秘的でした。
 
 
いい意味で衝撃を受けたお寺だったので、後で色々と調べてみたら千日回峰行を満行した大阿闍梨が住職をしている寺であると知り、大変驚きました。(きちんと調べるまで、千日回峰行や大阿闍梨という言葉の意味は分かってなかった)生まれて初めて何となく参加した弁才天の法要が、まさかそんなお坊様のいる寺だったとは・・・。
 
 
今でもそのお寺には年に2回ほどお不動さんのお護摩に参加させて頂いていますが、ご住職の言葉、厳しい行者の姿、超パワーのお不動様へのお参りなどで、結果的に神仏に向き合うということを目で耳で学ばせて頂きました。
 
 
そして弁天様への信仰心を持つことは誰にでもお勧めできますが、(本当に凄い仏様)天部である弁天様だけ信仰をもつというのもそれはそれで全然構わないですが、出来ればそれに加えて観音様かお不動さんも併せてお参りしたり、信心するのが尚良いのでは?と思うようになりました。
 

今では私も我が家の観世音菩薩像にも改めて着目し、もっと観音信仰を深めていければと思います。


また、こちらのお寺のお不動さんに御縁があったことで、高校時代にお不動さんに出会わなければ、とっくに命が終わってたという出来事があったことを思い出しました。振り返れば、随分昔に不動明王とのご縁があったのです。これは意識せよということだと思いましたので、お不動さんも毎日拝むように(たまにさぼるけど)しております。


さて、忘れてしまったこともあるかと思いますが、こんな背景があり我が家では弁天様を祀ることになりました。弁天様への出会いというとても大きな御縁を私は頂いた訳です。素直に有難いと思っています。(後は頂いたものをどうするか・・・)

 
 
不思議な経験をしてから時は流れ2020年。いつもの日課で弁天様をお参りしている時、ふと「弁天様、大分傷んでるな。直してあげたいな」と思うようになりました。


伊崎寺5
※始めて弁天様の法要に参加した際に見た、琵琶湖にかかる虹の写真

次回に続く・・・。最後まで読んで頂きありがとうございました。

紅葉屋呉服店はこちらまで
スポンサーサイト



プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる