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2020-03-13

◆鬼のお話   第1回  鬼とは

鬼のルーツを辿ると中国に行き着く。

調べてみると、「鬼」の意味は中国と日本では似ているようで少し違う。

中国で「鬼」とは、なんらかの理由や方法で還ってくる死者の魂というような意味だそう。日本でも人が亡くなると鬼籍に入るということから、鬼=死者の魂と解釈してもいいかもしれない。


鬼という字を分解すると「由」と「人」と「ム」になる。この中で由という字は鬼頭を示すと言われる。鬼頭とは死者の面のことだ。

日本の寺社でもお祀りで鬼の面を被るものがある。これは鬼を仮面に憑依させるという意味がある。お祭に限らず、能でも様々な面を被るが、役になりきるということ以外に、神霊の依り代が面ということも言えるだろう。


鬼の入った漢字で「魂」という字があるが、この魂の「云」の部分は雲のことで、天に上昇した鬼のことを示している。

魂と言う言葉も、古くは二文字で魂魄(こんぱく)と言った。これも諸説あるが、魄の意味は白骨であり魂が抜けた亡骸ということ。鬼が還ってきた魂であるなら、復活するには亡骸がいる。大昔の古墳や王墓のように、遺体をそのまま埋めるのは、埋葬した方からすればいつか復活して欲しいからという願望もあったのではと思う。


そう考えると、日本の戦国時代の武将を見るに、討たれた方の墓は、首塚とか胴塚とか遺体を分けて埋める例がある。これは討った方からすれば祟って出てきてほしくないので、復活の阻止という意味もあるのかもしれない。


魄には他にもこんな意味がある。恨みを抱いたり、あまりにも心配性の人が亡くなった場合、魂は天に昇っても死ぬ間際まで残っていた強い念は地上に残る。その残った強烈な念が魄であるというもの。


中国の場合と日本の場合は、漢字の意味も違ってくるので、どちらが正しいとは言い難い。日本の漢字は先に音の意味があり、漢字が伝わってから文字を当て嵌めたことも多いからだ。


鬼という文字は中国から入ったと思うので、先に中国の鬼について調べてみたが、これが日本の鬼となると少々勝手が違ってくる。次回は日本側の鬼について考えてみます。



鬼の本-crop


参考文献  新紀元社 「鬼」




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プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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