fc2ブログ

主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

0 コメント

◆鬼のお話  第9回  昔話の桃太郎

前回の続きです。長くなってしまいましたが、今回でとりあえず桃太郎と温羅のお話はおしまいです。最後に家にあった桃太郎の絵のお話と、昔話と吉備の国について考えてみたい。まずは変わった桃太郎の画がありましたのでご紹介します。この絵、昔父が入院していた時、同部屋にいた手彫りの刺青師のAさんという方に頂いたもの。刺青のデザイン画です。画いたのはAさんですが、聞けば元の絵は古いものであったそう。注目して頂きた...
記事の続きを読む
スポンサーサイト



0 コメント

◆鬼のお話  第8回  温羅とは鬼だったのか?

吉備を平定した五十狭芹彦命は吉備津彦命と名前が変わり、現在は吉備津神社の御祀神となっている。吉備津神社には有名な神事、「鳴釜神事」というものが残っている。これは実は温羅に関係している神事である。前回の桃太郎伝説の最後の個所、赤文字部分を考えてみる。それから13年の月日が経ったが未だに唸り声は続いていた。ほとほと参った五十狭芹彦命だったが、ある日彼の夢に温羅が現れ、こう告げた。「我が愛した阿曽女を連れ...
記事の続きを読む
0 コメント

◆鬼のお話  第7回  犬飼武

前回の続きです。ついに討たれてしまった温羅。その首は斬り落とされてしまう。そして・・・◎五十狭芹彦命vs温羅 続きその後、温羅の首は串刺しにされ晒し首となったが、温羅の怨念は凄まじく何時までも不気味な唸り声を上げ続けた。そこで五十狭芹彦命は部下の犬飼(養)武に命じ、首を犬に喰わせた。しかし頭蓋骨になりはてても温羅の唸り声は止む事はなかった。たまりかねた五十狭芹彦命は、頭蓋骨を茅葺宮の釜殿の下に穴を...
記事の続きを読む
0 コメント

◆鬼のお話  第6回  「温羅 討たれる」

それでは前回の続きから、古代岡山県で起こった桃太郎と鬼の戦い、その後を見てみよう。温羅はどこか悲しくも応援したくなる鬼です。このブログも力がついつい入ります。◎五十狭芹彦命vs温羅 続き何故鬼達が復活してくるのか。疑問を抱いた五十狭芹彦命は密かに部下に鬼ノ城周辺を探らせた。すると山奥に温泉があり負傷した鬼はそこで傷を癒していることが判明した。そこで五十狭芹彦命は部下に温泉を埋めるよう指示し、自らも...
記事の続きを読む
0 コメント

◆鬼のお話  第5回  「桃太郎」 

次なる鬼のお話は、日本の昔話に登場する最も有名な鬼、と言っても題名は有名ながら倒される鬼のことについては、地元以外余り知られていない「温羅(うら)」につてのご紹介です。出てくる物語の題名は「桃太郎」です。この桃太郎という昔話、元になった戦の昔話がある。そして桃太郎にもモデルがいた。まずは古代の岡山県で勃発した大戦の概要を見てみよう。◎五十狭芹彦命vs温羅伝承では、温羅は百済の王子で、各国で悪事を働き...
記事の続きを読む
0 コメント

◆鬼のお話  第4回 そして天満大自在天へ

菅原家は名門の御家柄だった。古くから朝廷に仕えていた。そんな菅原家に関するお話も出て来たので紹介する。先祖神は天穂日命(あまのほひのみこと)で、その子孫には相撲の神様とも呼ばれるあの野見宿祢(のみのすくね)へと繋がる。天穂日命については、記紀神話ではこうある。天照大御神と素戔嗚尊が誓約をした際、素戔嗚尊は天照大神から渡された八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を、天真名井の聖水を降りすすぎ、噛んで吐き...
記事の続きを読む
0 コメント

◆鬼のお話  第3回  火雷火気毒王

鬼に纏わる話を拾って行こうということで、しばし何から紹介しようかと思案しました。歴史上には様々な鬼が登場する。一つ一つ調べると正直気軽にブログにして大丈夫かという気持ちになる。例えアクセス数の少ない私のつたないブログでも、間違ったことを紹介すると怒られるのではと内心ビクビクしております。最初の鬼は何にしようか?これをお読みの皆さんが知っていて、意外に自分の住んでいる近くにも祀られている、そういう存...
記事の続きを読む
0 コメント

◆鬼のお話   第2回  日本の鬼

中国の鬼が「何らかの理由で還ってきた魂」とすると、日本の鬼の場合は少々違う。これは大陸から渡ってきた仏教や、道教由来の陰陽道、そして日本人の昔からの考え方が複雑に混じったことが影響している。平安時代の辞書「和名類聚鈔鈔(わみょうるいじゅしょう)」に、鬼とは「於爾(おに)」であり、「隠(おん)」のなまったもので、隠れて姿を現さないもであると説明されている。中国での鬼という言葉と「於爾」という日本の言...
記事の続きを読む
0 コメント

◆鬼のお話   第1回  鬼とは

鬼のルーツを辿ると中国に行き着く。調べてみると、「鬼」の意味は中国と日本では似ているようで少し違う。中国で「鬼」とは、なんらかの理由や方法で還ってくる死者の魂というような意味だそう。日本でも人が亡くなると鬼籍に入るということから、鬼=死者の魂と解釈してもいいかもしれない。鬼という字を分解すると「由」と「人」と「ム」になる。この中で由という字は鬼頭を示すと言われる。鬼頭とは死者の面のことだ。日本の寺...
記事の続きを読む
0 コメント

◆日本のしきたり・第5回 雛祭り

3月3日はお雛様、雛祭り。雛祭りは上巳(じょうし)の節句、桃の花が咲く時期に女の子の成長を祝う儀式だ。桃の節句とも言う。雛人形を飾り、御祝をするのが一般的だが、起源を辿ると奈良時代~平安時代にはあったと云う儀式に辿り着く。ひな流しと呼ばれるものだ。土や紙で作られた形代と呼ばれる人形の一種を、生まれた赤子の枕元に置き厄除けとした。そして一年の災いを春のひな流しで払う。川に流すのだ。災厄、穢れを形代に移...
記事の続きを読む