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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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◆犬神様について考える ~第6回 鉄と糸~

岡崎市の外れ、隣の安城市に近い所に創立年代不詳の神社がある。酒人神社だ。社歴によれば、6世紀頃に様々な技術と共に渡来した「阿知使王」の子孫、酒人親王を祭っている神社だ。他に食物の神とあるので保食神も祭られているのかもしれない。国内で初めて清酒を醸造したのが酒人親王という伝承があるらしい。この社歴から気になる言葉を挙げてみると・・・①鍛冶の技術をもった神様②織物にも長けていた神様③朝廷の支配が全国規模に...
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◆犬神様を考える 第5回  ~昔話 犬頭糸~

大蛇と犬の昔話と、もう一つ気になった昔話がある。「犬頭糸」と呼ばれる昔話だ。こちらは豊川市にある古社「犬頭神社」に残る、ちょっと変わった昔話だ。◎千両の犬頭糸ずっとむかし、千両の村に役人がいました。役人には、それはそれは働き者の綺麗なお嫁さんがいた。ある日、朝早く、お嫁さんは、いつものように蚕に桑をやりに行きました。ところがどうしたことか、蚕は全部死んでいました。「これは たいへんだ。 どうしまし...
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◆犬神様を考える 第4回  ~遺体を分ける意味~

民話(昔話)と言うものは、その人の受け取り方により変わるものだ。「でたらめだ。」で終わればそれまでだし、そのまま全て受け入れるだけでは「よく分からん話だなぁ」で終わってしまうこともある。どんな突拍子もない話でも、その話が何百年も残るというのは意味がある。当初の歴史そのままが昔話になっていることもあれば、古文書に残っていると言っても、人から人へ伝えられた話はオリジナルから変化していることも十分あり得...
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◆犬神様を考える 第3回  ~大蛇と犬の昔話~

糟目犬頭神社、犬尾神社に関連する昔話、「大蛇と犬」に着目してみた。それはこのような話である。◎「大蛇と犬」天正年間(1573~92)のこと。領主の宇津左衛門五郎忠茂(以下殿様)が愛犬を連れて狩りに出かけた。山中に入った所、邪気に当てられ急に眠気に襲われる。近くの大樹で横になっていたが、突然愛犬が耳元で吠えた。気分よく寝ていたのを邪魔されたと怒った殿様は、刀を抜くと愛犬の首を切り落としてしまった。勢いよく...
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◆犬神様を考える 第2回  ~犬頭・犬尾神社~

愛知県の岡崎市・豊川市には「犬」の文字が社名に入る古い神社がある。岡崎市にある「糟目犬頭神社(かすめけんとうじんじゃ)」と「犬尾神社(けんぴじんじゃ)」。〈糟目犬頭神社(岡崎市)〉〈犬尾神社(岡崎市)〉豊川市にある「犬頭神社(けんとうじんじゃ)」だ。まずはこの三社を調べて見た。◎社歴について糟目犬頭神社の社歴を紐解いてみる。701年に糟目(旧名)と呼ばれる場所に建立。水害が多い地域だったため現在地へ移...
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◆犬神様を考える 第1回  ~犬神とは何か?~

「犬神」という言葉を聞いて、昔の邦画で金田一耕助の「犬神家の一族」というのを思い出したが、そもそも犬神とは何を指すのかを調べてみた。 関連しそうなものが二つあったので、まずはそちらから追ってみた。◎「犬神」主に中国地方西南部、四国、九州の一部に伝わる祀られた犬の霊のこと。富を齎す神でもあり、呪詛に使われると祟る神にもなる。四国は〇〇県の、山間部にある小さな集落に伝わる「〇〇〇〇流」に関係があるよう...
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◆犬神様を考える  ~はじめに~ 

2018年最初の投稿です。戌年ということもあり、本年最初のブログテーマは「犬神」について考えてみたいと思います。およそ、神社と言えば全国に宗教法人になっているもので8万社あると言われている。実際の数は見当がつかないがもっと多いのだろう。そんな神社で祀られる神様も様々で、大変多くの神々がいらっしゃるが、大きくグループ分けできる。①天津神を祀る神社(伊勢神宮など)②国津神を祀る神社(椿大社など)③陰陽道系の神...
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