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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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◆新・所謂「恵方巻」について 最終回

では私が考える恵方巻の所作について解説することにする。◎「お供えする」ということ①毎年変わる恵方には、八王子神の母親である歳徳神がいるので、食べる前にまずは「お供えする」。②恵方に向けて何か適当な大きさの台を用意し、食べ物を供える。巻き寿司でなくても構わない。③それでも巻き寿司を供えたいのであれば、食べやすいように一口大に切って供える。これは相手が女神だから。大口を開けては食べないと思う。④水や酒、塩...
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◆新・所謂「恵方巻」について 其の⑥

高島易断の小冊子を開けると、この八王子神の紹介が記されており、その神々が今年はどの方位にいらっしゃるかも一目で分かるようになっている。それが、「方位吉凶図」と呼ばれるものだ。人は持って生まれた星の影響を受けるとされている。それが一白水星から九紫火星まで9種類あり、誰でも何かの星に当てはまる。方位吉凶図は自分の運勢が勢いがあるか、衰運か、どの神の影響を受けるかなども分かるようになっている。易学では八...
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◆新・所謂「恵方巻」について 其の⑤

南無観世音菩薩 南無観世音菩薩 南無観世音菩薩・・・ということで、いよいよ八王子神の皆様にご登場願います。謙虚な気持ちでお読みくださいませ。今回は高島易断(新聞社にもよるが、新聞を年間購読しているともらえるもの)を元に、我が家で伝え聞いた話を付け加えてご紹介致します。※参考資料です。◎八王子神①太歳神(たいさいしん)四季の万物を司る吉神。この神のいる方位の建築・移転・商取引・結婚など建設的な事業は吉...
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◆新・所謂「恵方巻」について 其の④

前回の最後で、牛頭天王を祀る、正確に言えば嘗ては祀られていた神社を紹介した。しかし京都の八坂神社や愛知県の津島神社に行っても、御祀神は須佐之男命で牛頭天王の名前は出てこない。 これは、明治の廃仏毀釈や神仏分離令の影響で、本来は牛頭天王であった御祀神が、明治政府の判断で入れ替わって(追い出されて)しまったのだと思う。祇園の方の八坂神社や津島神社の社歴を読むに、はっきりしない箇所もあるが、どちらも平安...
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◆新・所謂恵方巻について 其の③

では次に「簠簋内伝金烏玉兎集(ほきないでんきんうぎょくとしゅう:以下、玉兎集)」における牛頭天王縁起について触れてみることにする。かなり詳細に書かれてあり、全て紹介するのは大変なので、「備後国風土記」との違う箇所を挙げてみる。話の筋はだいたい同じなので、おそらく玉兎集の牛頭天王縁起は、備後国風土記を基本としていると思う。◆「玉兎集版:牛頭天王縁起」の相違点◎序文がある北天竺の摩訶陀国の霊鷲山(りょう...
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◆新・所謂恵方巻について その②

◎牛頭天王とは?牛頭天王とは大陸から渡って来た謎多き神である。もともと日本の神様ではない。前回取り上げた有名陰陽師、安倍晴明が書いたとされる「簠簋内伝金烏玉兎集(ほきないでんきんうぎょくとしゅう)」という本があるが、牛頭天王に関する話はこの本に詳細に書かれている。 しかし、この本が書かれたのが平安~鎌倉と言われているが、牛頭天王の話はもっと古い本にも記載されている。奈良時代に書かれたという「備後国...
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◆新・所謂「恵方巻」について その①

昔、このブログで恵方巻についての話を挙げたが、どうも消してしまったようなので、新たに学んだことを加えて再考してみます。恵方巻の発祥は、私が聞いたところによると昭和になってから関西の方の寿司屋さんが、バレンタインのチョコレートのように、自発的に始めたものとのこと。歴史的には巻き寿司を食べるという習慣は近年だ。しかし、恵方に向けてという行為、この不思議なお呪(まじな)いに関しては意味があると思う。今回...
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節分と鬼

2月3日は節分。我が家では、豆撒きはやったりやらなかったりだが、もし豆撒きをする場合は、祖父母の代から言ってはいけない、厳禁と叩き込まれている言葉がある。それが、   「鬼はそと」  だ。祖母は三河の出身であるが、その地域ではこの言葉は「貧乏になるおまじない」と言われている。  この解説は長くなるので割愛するが、そもそも「鬼」とは何であるのか?  桃太郎に滅ぼされた鬼の頭領、温羅(うら)、源頼光に討...
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