2016-02-22
伊崎寺
◆伊崎寺 弁財天の御祭り
とあるお客様から、「滋賀県にある伊崎寺さんにて弁財天の法要があるので、良ければ参加しませんか?」とのお誘いがあった。
何でも弁財天の尊像にお酒を注ぐ「弁財天浴酒供」という御祭りとのこと。
天台系の寺院は仏像が沢山あるので、昔から好きで良く参拝に出かけていたが、こちらのお寺には行ったことがなかった。縁も所縁も無いお寺の法要、しかも弁財天の法要を知ったということは、それは「行けよ」ということだと思ったので、出掛けることにした。
お客様から概要は聞いていたが、やはり初めて法要に参加するので、事前にお寺に電話し、伺う日と時間をお伝えしておいた。
場所は名神高速彦根ICから車で30分ほど。
朝の9時頃に駐車場についた。

事前に調べてみたら、あの「千日回峰行」に代表される、天台修験の租である「相応和尚」が創建とのこと。詳しくはお寺のHPを見て頂きたいが、行場の色が非常に濃い霊場であった。
現在の御住職は千日回峰行を満行した大阿闍梨さまである。

駐車場から参道を歩いて1キロほど行くと本堂が見えた。

お寺のすぐ目の前には琵琶湖が見える。

私と同じく参加していた信徒さんに聞けば、8月には琵琶湖に飛び込む棹飛(さおとび)という行事があるとのこと。琵琶湖は何度か訪れたことがあるが、この日は波が結構あった。
本堂を参拝し、時間が来たので弁財天の法要を行う建物に案内され着座した。午前と午後の部があり、両方参加させて頂いた。阿闍梨様は大変気さくな方で、こちらをおもてなししようという気持ちが随所に感じられ、恐縮したが有り難かった。
肝心の弁財天の尊像にお酒をかけるという所作は見えなかったが、信徒の皆様と一緒にお経を読み、真言を唱えたり、阿闍梨様が気さくに話しかけたりしてくれた経験は、言葉では伝え難い。
午前と午後の法要は、参加したことで気付いたことが沢山あった。
この日は精進料理も頂いたが、ここでも学ぶことはあった。またここ20年間で、信徒さんには初めて振舞うと言う、弁天様に供えた赤米のお酒を頂いた。大変珍しいこととのこと。弁天様も召し上がったであろう赤米のお酒は素直に嬉しかった。
今思えば、平成23年頃と記憶しているが、思う事があり弁天様を意識してお参りするようになったが、お参りの仕方は我流であった。今回の機会は、大きな学びの機会であった。
お客様の紹介で、縁も所縁も無かったお寺で、初めてお坊さんが執り行う弁財天の法要に参加させて頂いた訳だが、その初めての法要が天台宗の大阿闍梨様が執り行っていたというのが、後になってしみじみ有り難いなと思った。
帰り際、下(琵琶湖)に降りる階段があったので、降りてみた。昔は船で渡ってしかこれなかったらしい。

凄いところだなぁと思いつつ、降りた琵琶湖の岸から湖を見れば虹が掛かっていた。

この日感じたこと、思ったことは何とも表現のしようがない。
帰った後、嫁に「遅い!」と怒られた。これはこれでこちらが悪いので反省したが、怒られたことを差し引いても長居出来たのは貴重な体験でした。
伊崎寺さんは不動明王が本尊のお寺であるが、年間通して何度か法要を行っている。お寺参りや仏像好きという人も、まだ良く分からないという方も、行に参加すると気付くことがあるかもしれないので、是非機会がありましたら、お出かけ下さいませ。
※詳細はお寺のHPをご覧下さいませ。
とあるお客様から、「滋賀県にある伊崎寺さんにて弁財天の法要があるので、良ければ参加しませんか?」とのお誘いがあった。
何でも弁財天の尊像にお酒を注ぐ「弁財天浴酒供」という御祭りとのこと。
天台系の寺院は仏像が沢山あるので、昔から好きで良く参拝に出かけていたが、こちらのお寺には行ったことがなかった。縁も所縁も無いお寺の法要、しかも弁財天の法要を知ったということは、それは「行けよ」ということだと思ったので、出掛けることにした。
お客様から概要は聞いていたが、やはり初めて法要に参加するので、事前にお寺に電話し、伺う日と時間をお伝えしておいた。
場所は名神高速彦根ICから車で30分ほど。
朝の9時頃に駐車場についた。

事前に調べてみたら、あの「千日回峰行」に代表される、天台修験の租である「相応和尚」が創建とのこと。詳しくはお寺のHPを見て頂きたいが、行場の色が非常に濃い霊場であった。
現在の御住職は千日回峰行を満行した大阿闍梨さまである。

駐車場から参道を歩いて1キロほど行くと本堂が見えた。

お寺のすぐ目の前には琵琶湖が見える。

私と同じく参加していた信徒さんに聞けば、8月には琵琶湖に飛び込む棹飛(さおとび)という行事があるとのこと。琵琶湖は何度か訪れたことがあるが、この日は波が結構あった。
本堂を参拝し、時間が来たので弁財天の法要を行う建物に案内され着座した。午前と午後の部があり、両方参加させて頂いた。阿闍梨様は大変気さくな方で、こちらをおもてなししようという気持ちが随所に感じられ、恐縮したが有り難かった。
肝心の弁財天の尊像にお酒をかけるという所作は見えなかったが、信徒の皆様と一緒にお経を読み、真言を唱えたり、阿闍梨様が気さくに話しかけたりしてくれた経験は、言葉では伝え難い。
午前と午後の法要は、参加したことで気付いたことが沢山あった。
この日は精進料理も頂いたが、ここでも学ぶことはあった。またここ20年間で、信徒さんには初めて振舞うと言う、弁天様に供えた赤米のお酒を頂いた。大変珍しいこととのこと。弁天様も召し上がったであろう赤米のお酒は素直に嬉しかった。
今思えば、平成23年頃と記憶しているが、思う事があり弁天様を意識してお参りするようになったが、お参りの仕方は我流であった。今回の機会は、大きな学びの機会であった。
お客様の紹介で、縁も所縁も無かったお寺で、初めてお坊さんが執り行う弁財天の法要に参加させて頂いた訳だが、その初めての法要が天台宗の大阿闍梨様が執り行っていたというのが、後になってしみじみ有り難いなと思った。
帰り際、下(琵琶湖)に降りる階段があったので、降りてみた。昔は船で渡ってしかこれなかったらしい。

凄いところだなぁと思いつつ、降りた琵琶湖の岸から湖を見れば虹が掛かっていた。

この日感じたこと、思ったことは何とも表現のしようがない。
帰った後、嫁に「遅い!」と怒られた。これはこれでこちらが悪いので反省したが、怒られたことを差し引いても長居出来たのは貴重な体験でした。
伊崎寺さんは不動明王が本尊のお寺であるが、年間通して何度か法要を行っている。お寺参りや仏像好きという人も、まだ良く分からないという方も、行に参加すると気付くことがあるかもしれないので、是非機会がありましたら、お出かけ下さいませ。
※詳細はお寺のHPをご覧下さいませ。
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2016-02-16
国府宮の鏡餅
2月20日に行われる裸祭りに奉納する鏡餅を作る行事があったので参加した。
そもそもは義理の両親の住んでいる地区が、何でも60数年振りに鏡餅を作ることになったので、滅多にない機会だから来ないかと言われたのが切っ掛けだった。
全国的にも有名な国府宮の裸祭りは、まだ行ったことがない。
その鏡餅を作るというのも大変貴重な経験だと言う事で、参加しようと思った。
正直、行く前は公民館とかを借りて、その中で大きめの鏡餅を作るのかな位にしか思っていなかったが、向った会場に近付くと、それが全く思い違いであったことが分かった。

広い会場に人々がごった返していたのだ。

そして、画像だと伝わり難いが、鏡餅が想像していたのと比べてかなり大きかった。
この日は鏡餅を整形するまでの流れで、ある程度乾燥したらお飾りの形にするのだろう。
後で見せて頂いた資料によると、完成予想図の鏡餅は三段構成で、通常の円い餅が大小二段、その上には菱型の餅と、「だいだい」が乗っている。

この画像が「だいだい」ようするに鏡餅の一番上にのる柑橘類であるが、
当然、あの巨大な鏡餅に納まる様な柑橘類など無いと思うので、それに見立てた和菓子である。
何でも羊羹で作られているとのこと。
会場の大きなステージで整形されていた鏡餅と同時進行で、別の鉄骨巨大テント内では、
10数台の石臼で餅が搗かれていた。

嫁の親戚の方からお話を聞いて驚いたが、この立派な石臼、この時用の為だけに新調したとのこと。

しかも毎年の裸祭りでは、鏡餅を作る道具は、その都度作り替えると言う。

当然もち米を蒸す蒸篭も全て新調する。

もう凄い力の入れようだ。しかしあの立派な石臼は、一度使ってその後はどうなるのか聞いたところ、売りに出されると言う。買い手がいるのかと思ったが、直ぐに完売するそうだ。
餅搗き会場のバックヤードを見学したが、米の量も物凄い。

あちこちに設けた米置場にはもち米が山積みだった。

祭りと言うものが、神の接待だと言うのがハッキリと分かる現場だった。
国府宮の神さまへの最大級の御もてなしである。
この日の主役は人ではなくこの「御餅」なのだ。
使用された米の量を聞いたが、三段の餅全部で50俵。1俵が60kgなので、3000kg、3tということだ。蒸すと水分が入るので、更に量が増えるだろう。
鏡餅の一番大きい部分、下餅に至っては直径が235センチである。

また、他にも奉納する鏡餅が沢山作られていた。
義理の父によれば、完成した鏡餅は18日にトラックに積んで町内パレードを行い、
19日に町内の人達と神社に奉納するそうだ。
奉納する時はバスを借りて、皆で行かれるとのこと。
マイクロバス一台位の話かと思ったら、よく聞けば大型の観光バス10台位で行くらしい。
今迄は国府宮の裸祭りというのは、テレビのニュースで見ただけの知識しかなかったが、
実は途轍もない大きなお祭りだったと知った。
裸祭り自体にも興味が出て来たので、一度調べてみたい。

※役目を終え、引き上げられる石臼。お疲れさまでした。
そもそもは義理の両親の住んでいる地区が、何でも60数年振りに鏡餅を作ることになったので、滅多にない機会だから来ないかと言われたのが切っ掛けだった。
全国的にも有名な国府宮の裸祭りは、まだ行ったことがない。
その鏡餅を作るというのも大変貴重な経験だと言う事で、参加しようと思った。
正直、行く前は公民館とかを借りて、その中で大きめの鏡餅を作るのかな位にしか思っていなかったが、向った会場に近付くと、それが全く思い違いであったことが分かった。

広い会場に人々がごった返していたのだ。

そして、画像だと伝わり難いが、鏡餅が想像していたのと比べてかなり大きかった。
この日は鏡餅を整形するまでの流れで、ある程度乾燥したらお飾りの形にするのだろう。
後で見せて頂いた資料によると、完成予想図の鏡餅は三段構成で、通常の円い餅が大小二段、その上には菱型の餅と、「だいだい」が乗っている。

この画像が「だいだい」ようするに鏡餅の一番上にのる柑橘類であるが、
当然、あの巨大な鏡餅に納まる様な柑橘類など無いと思うので、それに見立てた和菓子である。
何でも羊羹で作られているとのこと。
会場の大きなステージで整形されていた鏡餅と同時進行で、別の鉄骨巨大テント内では、
10数台の石臼で餅が搗かれていた。

嫁の親戚の方からお話を聞いて驚いたが、この立派な石臼、この時用の為だけに新調したとのこと。

しかも毎年の裸祭りでは、鏡餅を作る道具は、その都度作り替えると言う。

当然もち米を蒸す蒸篭も全て新調する。

もう凄い力の入れようだ。しかしあの立派な石臼は、一度使ってその後はどうなるのか聞いたところ、売りに出されると言う。買い手がいるのかと思ったが、直ぐに完売するそうだ。
餅搗き会場のバックヤードを見学したが、米の量も物凄い。

あちこちに設けた米置場にはもち米が山積みだった。

祭りと言うものが、神の接待だと言うのがハッキリと分かる現場だった。
国府宮の神さまへの最大級の御もてなしである。
この日の主役は人ではなくこの「御餅」なのだ。
使用された米の量を聞いたが、三段の餅全部で50俵。1俵が60kgなので、3000kg、3tということだ。蒸すと水分が入るので、更に量が増えるだろう。
鏡餅の一番大きい部分、下餅に至っては直径が235センチである。

また、他にも奉納する鏡餅が沢山作られていた。
義理の父によれば、完成した鏡餅は18日にトラックに積んで町内パレードを行い、
19日に町内の人達と神社に奉納するそうだ。
奉納する時はバスを借りて、皆で行かれるとのこと。
マイクロバス一台位の話かと思ったら、よく聞けば大型の観光バス10台位で行くらしい。
今迄は国府宮の裸祭りというのは、テレビのニュースで見ただけの知識しかなかったが、
実は途轍もない大きなお祭りだったと知った。
裸祭り自体にも興味が出て来たので、一度調べてみたい。

※役目を終え、引き上げられる石臼。お疲れさまでした。
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