2015-07-05
◆三狐神社
今から数年前、偶然立ち寄った神社で不思議なものを発見した。
社名は「三狐神社」愛知県名古屋市中川区にある神社である。

その時は急いでいたので、写真を頂くことはしなかったが、最近になってふと思い出し参拝に出かけた。

正面鳥居の後ろに神楽殿、その奥に小さな社殿が見える。それほど大きくない神社である。

境内には社歴が記された看板などはない。調べてみたが何時頃創建なのか、何をお祭りしているかはハッキリしない。だが、社名に「三狐」とあることから、三柱の稲荷神を祀っているのだろう。
この神社からそう離れていない所にも、同じ社名の神社があったような気がする。
そこへ行けば、もう少し何か分かるのかもしれない。
この神社で見つけた不思議なものを紹介する前に、違和感のあったものを紹介したい。
それは・・・

これと・・・

・・・これである。
見た通り、どこの神社にもある対の狛犬だ。別に在ること自体不思議ではない。
しかし、狐、即ち稲荷神を主神とする神社では見かけないものだ。
稲荷神を祀る神社の守護者は狛犬では無く、狛狐で無くてはならない。何故なら稲荷神は犬を嫌う神様であるからだ。
昔、とある方からこんな話を聞いた。
日本三大稲荷の一柱、某稲荷を祀る神域の最深部、奥ノ院に飼い犬(室内犬)を連れてお参りに行ったそうだ。帰宅後、その犬は錯乱状態となり、飼い主の隙をついて家を飛び出た後、間もなく車にひかれてしまったと言う。その方は奥の院に連れて行ったのが間違いだったと深く反省していた。
今、この狛犬の写真を見るに、思い込みだと言われればそれまでだが、私には二匹の狛犬が、非常にバツが悪そうに見えた。
さて、話を戻そう。この神社で見つけた不思議なものについてだ。

画像は神楽殿奥にある、この神社の御祭神を祀る社である。この社の回りには柵があるので、中に入ることは叶わない。その社の左右に陶製の狛犬が対で置かれていたが、それがまず奇妙であった。

両前足が折れていたのである。良く見れば首も修復してあるようだ。一度取れたのかもしれない。

もう一体に至っては頭がごっそり取れていた。陶製の狛犬の後ろにはそれぞれ石造の狛犬が置いてある。見るに、陶製のものより新しそうな感じだ。
陶製の狛犬には修復跡が見られることから、一度直したが再度壊れ、しかたなく新しい石の狛犬を置いた感じだ。
この神社で言えばここが奥ノ院であり、最も神聖な場所である。そこに稲荷の嫌いな犬を置くとはどういうことであろうか?
ぶち割れた陶製の狛犬を見るに、稲荷の嫌悪感が伝わって来るようだ。
更に、境内を見ればそれを裏付けるかのようなものもあった。

それは神楽殿である。時代は何時ごろだろうか?明治頃はあるかもしれない。
神楽殿の装飾はなかなか見応えがある。上を見ないと気づかないが、龍や干支の彫り物が見事だった。


子、牛、寅といった具合に干支に因んだ動物が、神楽殿の四方を囲むように彫られている訳であるが、戌(いぬ)の彫り物が問題であった。正確に言えば、戌が彫られた位置が大問題だったのである。
その場所は稲荷神が祀られる社殿の斜め上、稲荷神からすれば絶えず視界に入る位置なのだ。
その戌の彫り物を初めて見た時、非常に奇妙なものを見たと思った。

戌の彫り物に燃えた跡があったのだ。

調度前かがみになっている戌のお尻の辺りと、座っている戌の背後が炭になっていたのだ。
角度を変えて見てみよう。

実に奇妙な燃え方である。表面から燃えたのなら、戌がもっと炭化していないといけない。その奥がもっと燃えているのである。よく見れば戌の顔も燃えているようだ。
何か電気的な、配線のようなものから出火したのかと、戌の裏側を覗いてみた。

戌の彫り物の裏側には何も無かった。だいだい回路どころか照明すら神楽殿の中には無い。
神社の関係者から話を聞いた訳ではないので、全て私の推測であるが、これ、ここの稲荷神の霊力で戌が燃やされ、陶製の狛犬は破壊されたのではと思える。
理屈を知らない人間に対して怒っているように感じるのだ。

本殿の注連縄も、よく見れば落ちてしまっているようにも見える。
火災も狛犬の破壊も、人がやったものなのか、それとも稲荷神の霊力か・・・。
真実は分からないが、何れにせよ稲荷神を主神で祀る神社に狛犬は良く無いと思うので、もしこのブログを見た関係者の方は、狛犬を狛狐に変えると良いと思う。
外した狛犬はどこかの神社(稲荷神ではない神社)かお寺へ寄贈すると良いだろう。稲荷神も狛犬も、そのほうが落ち着き「やれやれ・・・」と胸を撫で下ろすことでしょう。
おしまい
社名は「三狐神社」愛知県名古屋市中川区にある神社である。

その時は急いでいたので、写真を頂くことはしなかったが、最近になってふと思い出し参拝に出かけた。

正面鳥居の後ろに神楽殿、その奥に小さな社殿が見える。それほど大きくない神社である。

境内には社歴が記された看板などはない。調べてみたが何時頃創建なのか、何をお祭りしているかはハッキリしない。だが、社名に「三狐」とあることから、三柱の稲荷神を祀っているのだろう。
この神社からそう離れていない所にも、同じ社名の神社があったような気がする。
そこへ行けば、もう少し何か分かるのかもしれない。
この神社で見つけた不思議なものを紹介する前に、違和感のあったものを紹介したい。
それは・・・

これと・・・

・・・これである。
見た通り、どこの神社にもある対の狛犬だ。別に在ること自体不思議ではない。
しかし、狐、即ち稲荷神を主神とする神社では見かけないものだ。
稲荷神を祀る神社の守護者は狛犬では無く、狛狐で無くてはならない。何故なら稲荷神は犬を嫌う神様であるからだ。
昔、とある方からこんな話を聞いた。
日本三大稲荷の一柱、某稲荷を祀る神域の最深部、奥ノ院に飼い犬(室内犬)を連れてお参りに行ったそうだ。帰宅後、その犬は錯乱状態となり、飼い主の隙をついて家を飛び出た後、間もなく車にひかれてしまったと言う。その方は奥の院に連れて行ったのが間違いだったと深く反省していた。
今、この狛犬の写真を見るに、思い込みだと言われればそれまでだが、私には二匹の狛犬が、非常にバツが悪そうに見えた。
さて、話を戻そう。この神社で見つけた不思議なものについてだ。

画像は神楽殿奥にある、この神社の御祭神を祀る社である。この社の回りには柵があるので、中に入ることは叶わない。その社の左右に陶製の狛犬が対で置かれていたが、それがまず奇妙であった。

両前足が折れていたのである。良く見れば首も修復してあるようだ。一度取れたのかもしれない。

もう一体に至っては頭がごっそり取れていた。陶製の狛犬の後ろにはそれぞれ石造の狛犬が置いてある。見るに、陶製のものより新しそうな感じだ。
陶製の狛犬には修復跡が見られることから、一度直したが再度壊れ、しかたなく新しい石の狛犬を置いた感じだ。
この神社で言えばここが奥ノ院であり、最も神聖な場所である。そこに稲荷の嫌いな犬を置くとはどういうことであろうか?
ぶち割れた陶製の狛犬を見るに、稲荷の嫌悪感が伝わって来るようだ。
更に、境内を見ればそれを裏付けるかのようなものもあった。

それは神楽殿である。時代は何時ごろだろうか?明治頃はあるかもしれない。
神楽殿の装飾はなかなか見応えがある。上を見ないと気づかないが、龍や干支の彫り物が見事だった。


子、牛、寅といった具合に干支に因んだ動物が、神楽殿の四方を囲むように彫られている訳であるが、戌(いぬ)の彫り物が問題であった。正確に言えば、戌が彫られた位置が大問題だったのである。
その場所は稲荷神が祀られる社殿の斜め上、稲荷神からすれば絶えず視界に入る位置なのだ。
その戌の彫り物を初めて見た時、非常に奇妙なものを見たと思った。

戌の彫り物に燃えた跡があったのだ。

調度前かがみになっている戌のお尻の辺りと、座っている戌の背後が炭になっていたのだ。
角度を変えて見てみよう。

実に奇妙な燃え方である。表面から燃えたのなら、戌がもっと炭化していないといけない。その奥がもっと燃えているのである。よく見れば戌の顔も燃えているようだ。
何か電気的な、配線のようなものから出火したのかと、戌の裏側を覗いてみた。

戌の彫り物の裏側には何も無かった。だいだい回路どころか照明すら神楽殿の中には無い。
神社の関係者から話を聞いた訳ではないので、全て私の推測であるが、これ、ここの稲荷神の霊力で戌が燃やされ、陶製の狛犬は破壊されたのではと思える。
理屈を知らない人間に対して怒っているように感じるのだ。

本殿の注連縄も、よく見れば落ちてしまっているようにも見える。
火災も狛犬の破壊も、人がやったものなのか、それとも稲荷神の霊力か・・・。
真実は分からないが、何れにせよ稲荷神を主神で祀る神社に狛犬は良く無いと思うので、もしこのブログを見た関係者の方は、狛犬を狛狐に変えると良いと思う。
外した狛犬はどこかの神社(稲荷神ではない神社)かお寺へ寄贈すると良いだろう。稲荷神も狛犬も、そのほうが落ち着き「やれやれ・・・」と胸を撫で下ろすことでしょう。
おしまい
スポンサーサイト
Powered by FC2 Blog
Copyright © ◆ 『神仏御縁結』 紅葉屋呉服店の店主のブログ All Rights Reserved.