2013-04-22
石馬寺その2
~続き
本堂から700段の石段を登り始めた。


上に近付くたび傾斜もきつくなっていく。

こういう時は上を向いて歩くとげんなりするので、
足元を見ながら登ると良い。
一歩一歩、石段を一つずつ見ながら登れば何れは頂上に辿り着く。

やがて終わりが見えてきた。

綿津見神は海の神だ。
龍神社だが、龍神は記されていない。
後から合祀されたのだろうか?

元は八代龍神社と呼ばれていたらしい。
なるほど、神様の数も八柱だ。
明治になってから神道の神に置きかえられたのかも…。
社歴を「ふーん」と思いながら読んでいたら、白蛇を鉄如意で一撃したとの話が。
思わず「え?」と声が漏れた。
この白蛇、直観だが辨天様っぽい。
ならばヘビは「水」であり「鉄」は火ということだ。
火と水の関係になっている。
このお寺、辨天様がお祭りしてあってもおかしくないが、
見当たらなかった。昔はあったように思う。

龍神社は小さな社だったが、立派な神社だった。
この位置からは琵琶湖を一望出来る。
小さな注連縄は龍のようであった。

社横には御神木があった。
八柱の龍神を象徴するかのような素晴らしい楠の御神木だった。

やっぱり神は木に降りるのだと、眺めていると思う。
木の大きさは関係ない。
これが御神木というのは注連縄がしてあることからも分かるが、
まん前に神楽殿が設けてあることからも分かる。

ここの神社にとっては、社よりも木の方が大切なのだろう。
神社と木(森)は欠かせない間柄なのだ。
ここまで来るのは大変だが、石馬寺に行かれた方は、是非こちらもお参りに行ってみて下さい。
おしまい。
追記
石馬寺の名前の由来になった謎の石が寺の入口にあります。
これはいずれ調べてみたい。

本堂から700段の石段を登り始めた。


上に近付くたび傾斜もきつくなっていく。

こういう時は上を向いて歩くとげんなりするので、
足元を見ながら登ると良い。
一歩一歩、石段を一つずつ見ながら登れば何れは頂上に辿り着く。

やがて終わりが見えてきた。

綿津見神は海の神だ。
龍神社だが、龍神は記されていない。
後から合祀されたのだろうか?

元は八代龍神社と呼ばれていたらしい。
なるほど、神様の数も八柱だ。
明治になってから神道の神に置きかえられたのかも…。
社歴を「ふーん」と思いながら読んでいたら、白蛇を鉄如意で一撃したとの話が。
思わず「え?」と声が漏れた。
この白蛇、直観だが辨天様っぽい。
ならばヘビは「水」であり「鉄」は火ということだ。
火と水の関係になっている。
このお寺、辨天様がお祭りしてあってもおかしくないが、
見当たらなかった。昔はあったように思う。

龍神社は小さな社だったが、立派な神社だった。
この位置からは琵琶湖を一望出来る。
小さな注連縄は龍のようであった。

社横には御神木があった。
八柱の龍神を象徴するかのような素晴らしい楠の御神木だった。

やっぱり神は木に降りるのだと、眺めていると思う。
木の大きさは関係ない。
これが御神木というのは注連縄がしてあることからも分かるが、
まん前に神楽殿が設けてあることからも分かる。

ここの神社にとっては、社よりも木の方が大切なのだろう。
神社と木(森)は欠かせない間柄なのだ。
ここまで来るのは大変だが、石馬寺に行かれた方は、是非こちらもお参りに行ってみて下さい。
おしまい。
追記
石馬寺の名前の由来になった謎の石が寺の入口にあります。
これはいずれ調べてみたい。

スポンサーサイト
2013-04-21
石馬寺 その1
滋賀県は石馬寺に行った。

ここ来てまず驚いたのが長い石階段だ。

下から見上げると先の方は良く見えない。

長い年月で風化した石階段は何とも味がある。
登って行く途中に、嘗てはお堂が建っていた痕跡がいくつかあった。
大昔は大きな寺院だったのだろう。

階段を上って行くと、本堂少し手前に神社があった。
六柱の神を祀る六所神社だ。
「○所神社」というのは気をつけていると割と多く見かける。
祀ってある神様の数によって「○」の数字が変わってくる。
昔、どこだったか「二十七所神社」という神社の前を通ったことがあったが、
気になったので調べてみたら、鹿児島の方に四十九所神社というものもあった。
山の中のお寺や神社の雰囲気は何とも良い。

後で写真を見たら「ボワッ」という感じの白い光のようなものが写っていた。
なんとも落ち着く神社で、神様の番をしている狛犬もどこか誇らしげに見えた。

狛犬は結構好きだ。昔、愛知県瀬戸市にある陶磁資料館にある膨大な狛犬の展示室を見たことがあったが、
狛犬はそれ単体で見るより、本来の任務遂行中の状態で見る方が遥かに良いように思う。

何と言うか、使命感に燃えているような感じだ。
人間でも動物でも植物でも、それぞれがが最も輝く場所というものがあるのかなと、
この狛犬を見ていてふと思った。
神社の参拝を済ませた後、次はお不動さんを祀っているお堂に向った。

(ここでも不思議な光が…)
お寺にくるといつも思うが、どこかほっとする。
素直な気持ちで「有り難いなぁ」と思う。
普段の生活では、気をつけていても、ちょっとした事で要らない「我」が前に出ることがある。
そんな時は仏壇に手を合わせたり、お寺に足を運ぶ。
自分にとって、仏様は無言のカウンセラーになっているなとしみじみと思う。
違和感なく信じれるという事は、有り難いことだ。
不動堂の近くには、何とも味わいのある、お不動さんの石仏があった。

今迄お参りしたお不動さんの石仏の中で、最も印象に残ったのがこちらの石仏。
厳しい顔のお不動さんもどこかコミカルだ。
次に向ったのは重要文化財の仏像を多数祀っている収蔵庫。

庫裡で拝観受け付けをする。まだ若そうな住職が丁寧に対応してくれた。
「どちらからいらっしゃったんですか?」の問いに、
「名古屋からです。」と答えると、
「ああそうですか。このお寺は織田信長に燃やされたんですよ。」
と冗談交じりに話していた。
滋賀のお寺参りをしていると、織田信長によって燃やされた寺院が多いのに驚く。
(あまりにも多いので、いつしか自分の中での織田信長は「チャッカマン」というあだ名が付いていた)
お寺好きの自分にとっては、「信長が燃やした」という寺歴を見る度、もったいないなと思ってしまう。
その辺の歴史は詳しくないが、信長を怒らす原因もあったのだろうか…。
石馬寺はその後も様々な苦難があり現在に至っている。
そんな歴史を踏まえながら、収蔵庫に祀られている丈六仏の阿弥陀如来や観音像などを見ると、
よくぞ残ったものだなぁと思う。素晴らしい仏様だった。
参拝を終えた後、本堂脇の山頂に続く長い石段があったので、住職に尋ねると、
700段ほど登れば、龍神を祀る神社に行けるよと教えて頂いた。
なかなかこれないと思ったのでお参りに行く事にした。
続く~

ここ来てまず驚いたのが長い石階段だ。

下から見上げると先の方は良く見えない。

長い年月で風化した石階段は何とも味がある。
登って行く途中に、嘗てはお堂が建っていた痕跡がいくつかあった。
大昔は大きな寺院だったのだろう。

階段を上って行くと、本堂少し手前に神社があった。
六柱の神を祀る六所神社だ。
「○所神社」というのは気をつけていると割と多く見かける。
祀ってある神様の数によって「○」の数字が変わってくる。
昔、どこだったか「二十七所神社」という神社の前を通ったことがあったが、
気になったので調べてみたら、鹿児島の方に四十九所神社というものもあった。
山の中のお寺や神社の雰囲気は何とも良い。

後で写真を見たら「ボワッ」という感じの白い光のようなものが写っていた。
なんとも落ち着く神社で、神様の番をしている狛犬もどこか誇らしげに見えた。

狛犬は結構好きだ。昔、愛知県瀬戸市にある陶磁資料館にある膨大な狛犬の展示室を見たことがあったが、
狛犬はそれ単体で見るより、本来の任務遂行中の状態で見る方が遥かに良いように思う。

何と言うか、使命感に燃えているような感じだ。
人間でも動物でも植物でも、それぞれがが最も輝く場所というものがあるのかなと、
この狛犬を見ていてふと思った。
神社の参拝を済ませた後、次はお不動さんを祀っているお堂に向った。

(ここでも不思議な光が…)
お寺にくるといつも思うが、どこかほっとする。
素直な気持ちで「有り難いなぁ」と思う。
普段の生活では、気をつけていても、ちょっとした事で要らない「我」が前に出ることがある。
そんな時は仏壇に手を合わせたり、お寺に足を運ぶ。
自分にとって、仏様は無言のカウンセラーになっているなとしみじみと思う。
違和感なく信じれるという事は、有り難いことだ。
不動堂の近くには、何とも味わいのある、お不動さんの石仏があった。

今迄お参りしたお不動さんの石仏の中で、最も印象に残ったのがこちらの石仏。
厳しい顔のお不動さんもどこかコミカルだ。
次に向ったのは重要文化財の仏像を多数祀っている収蔵庫。

庫裡で拝観受け付けをする。まだ若そうな住職が丁寧に対応してくれた。
「どちらからいらっしゃったんですか?」の問いに、
「名古屋からです。」と答えると、
「ああそうですか。このお寺は織田信長に燃やされたんですよ。」
と冗談交じりに話していた。
滋賀のお寺参りをしていると、織田信長によって燃やされた寺院が多いのに驚く。
(あまりにも多いので、いつしか自分の中での織田信長は「チャッカマン」というあだ名が付いていた)
お寺好きの自分にとっては、「信長が燃やした」という寺歴を見る度、もったいないなと思ってしまう。
その辺の歴史は詳しくないが、信長を怒らす原因もあったのだろうか…。
石馬寺はその後も様々な苦難があり現在に至っている。
そんな歴史を踏まえながら、収蔵庫に祀られている丈六仏の阿弥陀如来や観音像などを見ると、
よくぞ残ったものだなぁと思う。素晴らしい仏様だった。
参拝を終えた後、本堂脇の山頂に続く長い石段があったので、住職に尋ねると、
700段ほど登れば、龍神を祀る神社に行けるよと教えて頂いた。
なかなかこれないと思ったのでお参りに行く事にした。
続く~
Powered by FC2 Blog
Copyright © ◆ 『神仏御縁結』 紅葉屋呉服店の店主のブログ All Rights Reserved.