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2010-12-05

広小路の妖怪 「汁粉婆」その4

~続き

よく分からない汁粉婆の正体。調べようにも深く解説してある書物もない。

しかし、特徴から考えるに、おぼろげながら姿が観えてくる。

まず、『見事な塗の椀を差し出す』という事からは、元々は身分の高い存在だったのだろう。
とにかく災厄を浴びせまくる姿からは、かなり怒っていると分かる。

誰か特定の人間に祟るという訳ではなさそうだが、
広小路界隈にしか出没しないことを踏まえると、地元の人間に祟っているようにも観える。

汁粉が掛けられるのは足や目だ。掛けられた目や足は深刻なダメージを被る。
片目や片足になるというのは、古代※踏鞴神(たたらしん)の特徴である。
製鉄を営む人々は職業病として片足や片目を患うからだ。

『指につくと皮膚病になる』『指をさすと皮膚病になる』というのは、さされた方は差別を受けているとも取れる。

『汁粉婆』の話は江戸時代頃に流行したそうだが、本来はもっと古い話のような気がしてきた。

もみじ的には結論が出ているが、まだ謎が二つ残っている。

謎①『何故老婆の姿なのか?』
謎②『何故汁粉なのか?
の二点である。
この二つの謎を次回はもう少し掘り下げてみたい。


続く~



※踏鞴神…鉄に所縁の深い神。古代に於いて力の象徴は鉄を支配していることであった。
     このブログでは度々出てきます。

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プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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