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2010-07-25

紅葉の話 その7

~続き

紅葉の配下にも注目してみた。
その中には、どうも踏鞴(たたら:製鉄集団)や虐げられた人たちが集まっていたようである。

例えば、紅葉の話 その4で少し紹介したが、平将門の配下の子孫がいた。

全部で4名いて、名はそれぞれ鬼武、熊武、鷲王、伊賀瀬と云う。
平将門と云えば、朝廷に戦いを挑んだ猛将で、朝廷から見れば逆賊、関東の人々から見れば英雄である。
史実では、奮闘空しく将門は討たれてしまうが、その配下の処遇も良いものではなかっただろう。
遠い辺境の戸隠に逃げ延びていたのかもしれない。

また、紅葉狩の物語の中で、ひときわ活躍したのが※「鬼のおまん」であった。
おまんは健脚を誇り、勇猛果敢な配下であったが、足を怪我している。

紅葉は目を撃たれたという話があるが、足や目を無くす、怪我をするという話は、
踏鞴の伝説にはつきものなのだ。

以上を踏まえると、戸隠や別所の辺りは、踏鞴場であり、
そこには朝廷と戦うも敗北し隷属した人達が大勢いたように思える。


続く~


※「鬼のおまん」のその後…戦いを生き延びたおまんは出家し、尼となる。
             贖罪と人々の供養に残りの生涯を捧げ、最後は自ら首を落としたと云う。
             自分の首を落とすとは、冷静に考えればありえない話である。
             疑問が残る最後だ…。



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2010-07-25

紅葉の話 その6

~続き

何故挙兵しなければならなかったのかを考える上で土地に注目してみた。

紅葉が住んでいた地には「別所(べっしょ)」という町名が残っている。
別所という地名は全国に散らばっているという。
文字から察するに、別の場所、他とは違う場所という意味合いがあるのだろう。

鉄と俘囚の古代史 柴田弘武著」によれば、全国500箇所の「別所」を調査した所、
古代の金属産地、もしくは加工地であると分かったとあった。
因みに「俘囚(ふしゅう)」とは朝廷に逆らい、やがて隷属した人達という意味がある。

話は変わるが、○○県○○市にお住まいの方(60代男性)から※同市内にある別所町について
信じられないような話を聞いた。
その方が昔、祖父から聞いた話で、別所の辺りは明治頃まで、町一帯に囲いが設置してあり、
人の出入りが監視されていたというのだ。
これは明らかに差別である。その場所には行った事があるが今は立派な住宅地になっていた。

この町、町が見渡せる所に移動すると分かるが、町全体が大きな穴の中にあるようである。
これは、古代鉄を取るのに掘ったときに出来た穴なのだろう。

想像するに古代では権力者に逆らったものが別所(踏鞴場:たたらば)に移され、
そこで重労働をさせられたのではないのだろうか?

続く~

※…この界隈の歴史調査をした結果、鎌倉時代頃には刀工の集団があったそうです。



プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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