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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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浦島太郎の話

とある方の許可を得て、珍しいものの写真を撮らせて頂いた。ものは古いきれを用いた財布で、その金具が江戸期の目貫を使用してあった。その目貫が大変珍しいものだった。その方の意見と一致したが、玉手箱を持っている人物や、その前に座っている人物の姿からこれだと思った。昔話で御馴染の「浦島太郎」の目貫なのだ。その目貫の人物構成が奇妙だった。題材は物語の丁度後半部分、浦島太郎が竜宮の王様から玉手箱を貰う場面である...
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白州正子さんの話 その3

~続く商品を取りに行ったら、そこには白州正子さんがいた。父が抑えた古代ガラスを熱心に見入っていたそうだ。先にガラスを抑えた人物が父だと知った正子さんは、「なんだ、鬼の子か…」と言ったそうだ。どうも売約済みとなってしまった古代ガラスの内、2,3点が気にっていたようだった。「これとこれを分けてくれんかね。金で加工して指輪を作りたい」と正子さんは言ったが、それは特に美しいガラスだったので、父は返答に困ったそ...
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白州正子さんの話 その2

~続き今から40数年前の話。名古屋市内に、K堂という骨董屋さんがある。K堂さんは、大変な目利きで、陶芸家の加藤唐九朗氏や荒川豊蔵氏もお客さんとして来店していたお店だ。ある日、K堂を訪れた父は、カウンターに座った一人の女性に声をかけられた。「兄ちゃんなら、どれを選ぶ?」カウンターの上に目をやると、古い信楽や備前といった壺が数点並んでいた。父は、それらを観て、「これがいい」と指差した。女性は、何故それを...
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白州正子さんの話 その1

先月だったか、名古屋の高島屋で企画展があったので観に行った。「白州次郎と正子の世界展」というものだ。※副題 ~「風の男」と「韋駄天夫人」の物語~この夫婦がどういう夫婦だったのかは調べてもらうとして、今回からは白州正子さんと父とのちょっとした話を紹介する。白州正子さんという方は、相当な目利きであったようだ。会場にも、所持していた骨董品が何点か展示してあったが、種類を問わず、共通しているものがあった。...
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