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2009-08-31

壊された神社。御祭神を調べる。その⑤

~続き

自分が考える、壊された神社の御祭神。
それは、

①辨財天(弁財天) 明治以前。何時頃創建かは不明。
  ↓
②市杵島姫命(厳島社) 明治の廃仏毀釈後にて変更。
  ↓
③浅間神社     おそらく戦後。(この頃には神社の歴史は殆ど分からなくなっていた?)
  ↓
④市之御前社    近年。

と変更していったと思う。

③の浅間神社は、調べてみたらこんな話があった。
昔、この界隈に浅間神社があった。(場所の特定は出来なかった)
何らかの理由で、上野天満宮の境内に何時頃からか引っ越されたらしい。
問題の壊された神社に合祀されていたのか?
それとも別の場所から来たのか?
ただ単に、市杵島姫命が分からなくなり、浅間社(このはなさくやひめ)になってしまったのか?

何れにしろ、氏神を祀る神社を壊す事態である。
周辺に住んでいる人も関心がないか、分からなくなっているのだろう。

とりあえず、この話は終わりますが、
機会があったら、また現地調査をしてみます。

おしまい。

追記
しかし、セブンイレブン側も思い切った行動をとったものだ・・・。
これは歴史と文化、先人の想いの破壊である





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2009-08-27

壊された神社。御祭神を調べる。その④

~続き。

セブンイレブンになってしまった神社。
自分の考えでは御祭神は「市杵島姫命」だ。

ただ、明治以前、最初にあの場所に祭られた
時の状態は「辨財天」として祭られていたのではと思う。

辨財天(弁財天)から市杵島姫命に変わったと考えられる
理由は二つ。

一つは近所に残る「弁天公園」である。
創建当初から市杵島姫命として祭られているなら、
弁天の名は残らなかったはずである。

もう一つの理由は、廃仏毀釈である。
明治政府が行った悪政で、全国の寺にとって悲劇の時代だった。
つまり、辨財天を祭っていたが、禁止されてしまい、
同系の市杵島姫命に変わったということだ。
(実例として安城市にある市杵島姫命を祭る神社を調べたら、昔は弁天だった)

続く~



2009-08-26

壊された神社。御祭神を調べる。 その③

~続き

23年前(もう少し古いのもある)の住宅地図で、
問題の神社周辺を調べると気付いた事があった。

世帯主の名前(一部名字含む)に共通項があったのだ。
それは「一」が着いた名前が異様に多いのである。

「一郎」「信一」「健一」「市川」などなど沢山ある。
その中にはあの、中日ドラゴンズ元監督、
「星野仙一」の名前もあった

当時は個人情報に対する認識も低かったのだろう。
手書きを多用して作成されたと思われる当時の住宅地図には、
「中日ドラゴンズ」とご丁寧に追記されていた。

話を戻す。

今から20数年前の地図で世帯主ということは、
その当時で30代~50代位の年齢だろうか?
若くても今では60歳位にはなっているだろう。

名前は当然、親(とその世代の人)が名付ける。
と言う事は、その大半は明治、大正生まれの親達という事になる。

「一」が多い理由は、生まれた子に氏神様の一文字を
頂いたのではないかと思った。「一」という字に所縁の深い神
即ち市杵島姫命である。(別名、一姫様とも言う)

地図を眺めるに「この子にご加護がありますように」
と言う親達の願いが込められている気がしてならない。

当時のこの神社周辺の人々の間では信仰が深かった故に
わが子の名前に神様の「一」字を、皆が付けたのではと思う。

続く~


2009-08-23

壊された神社。御祭神を調べる。その②

~続き

御祭神を調べるにあたり、ネット上で掲載されていた神社名、
「市之御前社」から「市之御前」と言う神様を調べてみた。

事典を引いてみたが、この神名に該当する神様はいなかった。
しかし、これは市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が変化していったと思う。

過去、「市姫」や「一姫」と表される神様を祭る神社に訪れた事があったが、
どちらも調べてみたら、市杵島姫命だった。

この推測には裏付けが二つある。
一つ目は、神社近くの公園が「弁天公園」と呼ばれている事だ。

日本に仏教が伝来してから、日本古来の神と仏教の神・仏が合祀された。
仏教を広める為に考えられた訳だが、
その時、「市杵島姫命と辨財天は同じ神である」という解釈がなされた。

理由は市杵島姫命も辨財天も共通している事が多かったからだ。
どちらも美しい神であり、水の神でもある。

二つ目は住宅地図に隠されていた。

続く~
2009-08-20

壊された神社。 御際神を調べる。その①

このブログを始めるきっかけとなったのは、先輩の一言からだった。

何気に初め、当初は日記的なものになる予定だったが、
結局、蓋を開けてみれば自分の興味がある事が中心になっていた。

読み返すに、第1回目に既に方向が決まっていた。

ブログ開始時、最初に取り上げたのが、
名古屋市千種区茶屋ヶ坂交差点付近にある、
壊され「セブンイレブン」になってしまった神社だった。

あの界隈は興味深い神社が幾つか残っている。
「安倍晴明」が自分で建てたという天神社や、
三十番神という名の神様もいらっしゃる。

壊される前の神社は、結局行く事はなかった。
御際神はどんな神様だったのか?

ネットで調べると「市之御前社」となっていた。
しかし、家にあった23年前の千種区の住宅地図を
調べると「浅間神社」となっている。
どちらが正しいのか?

既に何処に行ったかも分からない、
嘗て祭られていた神様。
特定するのは困難かもしれないが、
調べてみた。

続く~



2009-08-04

怪談? その5

~続き

既にこの時には、恐怖の感情はあんまりなく、
この女性に同情がおこるようになっていた。

この女性が何者なのかは分からない。
大戦中に自決した人なのか、それとも戦争とは関係なく、
人生に絶望して命を絶ったのか・・・。

何れにせよ、成仏出来なくなっているのだ

自分の父はこういった話に理解がある親なので、
相談しようと思ったが、仕事で家にいなく、余計な心配も
かけたくなかったので、結局相談はしなかった。
(大人になってから話をしたら「それ悪霊だぞ」と言われてビビッた)

事件があった次の日、学校が休みだったこともあり、
何とかすべく、行動に移すことにした。
こんな順序で行った。

①遭遇した部屋に戻り、心の中で謝罪と、合掌しながら自論を展開した。
②我が家でお祀りしている紅葉稲荷大尊天(最上稲荷)に助力をお願いした。

②について、結果的にこれが一番重要だったが、お稲荷さんに謝罪し、
「その御力であの女性が成仏出来るよう導いて下さい」と、線香と般若心経を
上げてお参りした。

それ以後、二度とあの女性は現れる事はなかった。
極楽に行っているといいなと思っています。

おしまい

追記
■この事件で学んだこと
・心霊写真は撮ろうと思ったらいけません。
・仏教の力は凄い。
・何でもそうだが、知らないよりは、(浅い知識でも良い)知ってる方が得。

最後にお稲荷さん、その節は誠にありがとうございました。

2009-08-03

怪談?その4

~続き

何故、不動明王の印を知っていたのか?

それは、この出来事が起こった3年前、中学2年の夏休みの時、
縁あって鹿児島県にある、最福寺という真言宗の寺に行った時のこと。

最福寺では希望者には、護摩行に参加させてくれる。
最福寺のご本尊は不動明王で、1時間ほどの行だったが、
その時に不動明王の真言と印を学んだのだ。

結果的に、この経験があったからこそ、命が繋がっているんだなぁと、
確信している。

話を元に戻す。

一度消えた女性は、朝になっても現れなかった。

金縛り首絞め状態から命を拾う事はできたが、懸案事項は残った。
また出るかもしれないのだ。

これは、あの沖縄での不謹慎な行動が原因だとすぐ気付いた。
自分の興味で相手を怒らせ、連れてきてしまったのだ。
深く反省すると同時に、女性が気の毒にも思えてきた

続く~
2009-08-02

怪談 その3

~続き

真夜中に突如として現れた知らない女性。
真っ暗の部屋だが、その女性は真っ黒に感じた。

生きていると様々な選択を迫られる。
この時は、生まれて初めての「生か死か」の分岐点だった。

大きな恐怖を感じたが、それを上回る激しい感情が自分の中で爆発した。

「殺されてたまるか!このヤロー!!
という怒りが湧き起こる。

「高校2年の男子」vs「恐ろしい幽霊」との戦いが始まった。

何処か動くところはないかと探すと、かろうじて両腕が動きそうだった。
渾身の力を込め、意識を両腕に集中する。咄嗟に浮かんだ打開策は、
※不動明王の印を結ぶ事だった。

徐々に動く両腕、へその辺りに両手が辿りつき、印を結んだ。
直後、全身の金縛りが解け、女性の姿は瞬時に消えた。

続く~

※不動明王の印・・・印(いん)とは、真言宗に伝わる、仏をお参りする時に
 用いる手の型。如来、明王、菩薩、天部の神々等、それぞれの印がある。
 不動明王は大日如来と並んで、真言宗では重要な仏。
 背後に炎を背負う、怒りの仏でもある。





2009-08-01

怪談? その2

~続き

今でもそうだが、一度ベッドに入ると、朝まで目が覚めない。
夜中に起きる事はまずない。

しかし、その時は夜中に目を覚ました。
「珍しいなぁ」と思い時計を見ると、丁度2時を指していた。

目を閉じ、しばらくしたら、小さな耳鳴りがしてきた。
最初は小さくだんだん大きくなるそれは、突然耳元で台風が通り
過ぎたように轟音となった。

と同時に、全身を動かす事が出来なくなった。
金縛りだ。金縛りの経験は過去にもあったが、
これが最初で最後の「激」金縛りだった。

仰向けに寝ていて、大の字状態で身動きがとれない。
しばらくして首を絞められているような感触を受けた。
呼吸が困難になる。また、明らかに胸の上に誰かが乗っていると
はっきりと分かった。

恐怖のあまり目を閉じていたが、金縛り状態の時に
目を開けると「見える」事があると聞いていたので、
思い切って目を開けてみた。

目の前には恐ろしい形相をした知らない女性が、
胸の上に跨り、思いっきり首を絞めていた・・・。

当時、襖を挟んで、隣の部屋に両親が寝ていたが、
声が出ないので助けを求めることも出来なかった。

「・・・死ぬかもしれん」と脳裏に浮かんだ。

続く~
プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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