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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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辨財天「なかきよの」⑨ 歌の神意 中編

~続き60年周期の酉の方位には「金神」と「大将軍」がいる。(詳しくはこちら)金神(こんじん)とは「丑寅の金神」として、鬼門にいるとされる、易学に登場する神の中でも、最も恐ろしい神(所謂、祟り神)の一柱である。易学に登場する神々は大陸からやってきたようだが、金神様に限っては日本の古代神だと思う。次に大将軍だが、こちらも金神様に勝るとも劣らないという強烈な祟り神である。暦によると「万物を殺伐する大凶神」...
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辨財天「なかきよの」⑧ 歌の神意 前編 

~続きわらべ歌、「かごめかごめ」の神意を要点だけ纏めて紹介する。まず、この歌、漢字を変えると真実の姿が観えてきた。(青字が前回紹介した漢字の変更点)籠目 籠目 籠の中の酉(鳥居)は 何時何時出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が崇部った 後ろの正面誰籠目とは罪人を入れる竹製の籠のこと。時代劇とかで見たことがる方もいると思う。その上に更に網をかけたりしたようだ。これはつまり、「籠に入れられると動けなくなる」...
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辨財天「なかきよの」⑦ わらべうた

~続きここで話は変わるが、有名な童歌について触れたい。誰でも一度は耳にしたことがある有名な歌だ。かごめ かごめ かごのなかのとりは いついつでやる よあけのばんに つるとかめがすべった うしろのしょうめんだあれこれに漢字を当てはめるとこうなる。籠目 籠目 籠の中の鳥は 何時何時出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面誰世の中には沢山の童歌がある。昔、このブログで「佐倉惣五郎」が出て来る童歌...
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辨財天「なかきよの」⑥ 民話から読み取れるもの

~続き前回紹介した辨財天の民話から重要な箇所を挙げたい。一つ目は辨財天との約束事は守ること。この僧侶は命を亡くしてしまった訳だが、これについては考えさせられる。誰かが事の重大さをより強く認識させたいが為、誇張した表現になっているのではないのだろうか。辨財天に限らず、名前に天が付く神は仏教によく登場する。帝釈天、吉祥天、毘沙門天、持国天、広目天、増長天、摩利支天(NHKの大河ドラマ「風林火山」の主役、...
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辨財天「なかきよの」⑤ 弁天の民話

~続き「なかきよの魔法」を実行するにはルールがあると前回述べたが、その中の一つ、「実行したからには他人に話してはいけない」に因んだこんな昔話があった。辨財天に纏わる民話である。昔、とあるお寺の修行僧がいた。この僧侶、ろくに修行もせず、毎日寺の弁天堂に入り浸っていた。弁天像に恋をしてしまったのだ。先輩達が何を言っても耳を貸さず、毎日の殆どを弁天堂で過ごしていた。そんなある日、この僧侶は不思議な夢を見...
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辨財天「なかきよの」④ やり方

~続き「なかきよの魔法」のやり方自体は江戸時代と何ら変わりはないが、調査結果も踏まえて新たに分かった事を追加するとこんな感じだ。(新たに判明した部分は青字)①人徳、仏徳に秀でた僧侶を探す。②その方に、「なかきよの」と宝船の絵を描いてもらう。それを掛軸に表装する。③一白水星戊子年の12月31日に枕の下に敷いて寝る。これを1日夜も続ける。④「なかきよの魔法」を実行した人は、人に喋ってはならない。具体的には・・...
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辨財天「なかきよの」③ 60年に一度

~続き「なかきよの魔法」は実行するにはスタート年が要である。まずは暦をみながら説明する。今年は60年周期である条件が重なる年なのだ。それは、①恵方(歳徳神)が南南東に来る。②南南東は丙(ひのえ)である。その横が巳(辨財天)である。③真ん中に一白水星が来る。④天道(福の神、宝船が通る道)が丑寅(鬼門)から七赤に抜ける。これらを全て兼ね備えた状態は60年に一度しかこないことが分かった。上記①②について補足する。...
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辨財天「なかきよの」② 今年開始

~続き「なかきよの魔法」には幾つか約束事がある。江戸(古くは室町)の人々が誤っていたのが、「スタートする年」だった。当時の風習は、ただ年度が変わる時に毎年行うというものだった。そもそもそれが間違いだったのだ。「なかきよの魔法」を開始する年・・・。結論を先に言えば、易学で言う所の「一白水星戊子年」つまり、平成20年のネズミ年、今年のことだ。では、何故今年なのだろうか?それは二柱の神々が関係している。一...
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辨財天「なかきよの」① 事の発端 

~続き事の発端は今から丁度60年前。父が3歳の時の話だ。戦争が終わったばかりの頃まだ貧しい時代だった。元々身体が弱かった父は産声を上げなかったという。医療も今ほど発達していなかった時代である。「この子は生きられるだろうか?」と両親(私から見れば祖父母)は心配していた。そんな時、父の祖父が、変わった事を言った。「まずは、頑張って3歳まで育てなさい。そこまで育てれば戊子(つちのえね)年が来る。」困惑する両...
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辨財天「なかきよの」話 

なかきよの とおのねふりの みなめざめ なみのりふねの おとのよきかなという古歌がある。詠み人知らずのこの短歌は江戸時代の庶民の間では知らない人はいないという程有名な歌だった。この短歌、不思議なことに回文になっている。上から読んでも下から読んでも同じ言葉なのだ。一般的には良い初夢を見る為に、この歌と宝船の絵を書いたものを、年末に枕の下に敷いて寝るというものがある。江戸時代では、年度末になるとこれを...
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伏見稲荷 無数の社

続き~伏見稲荷の山の一部に、不思議な一帯がある。伏見稲荷の管轄外になっている場所で、誰が建てたか分からない社が集中的に固まっているのだ。これは一体何なのか現在調査中だが、足を踏み入れるとそのあまりのメチャクチャ振りに頭が痛くなってくる。例えば、大きなカエルのオブジェがあったり、半分だけの石の鳥居があったり、慈母観音(子供を守る観音様)の石像なのに、どう見ても嫌がる子供を虐待しているようにしか見えな...
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伏見稲荷 鳥居について

続き~神社巡りを続ける内、鳥居は結界だと体感するようになった。不浄なものが神社に入れないという意味と中の神様も実は鳥居があることによって出にくいという意味がある。伏見稲荷の風習として願掛けをした人が鳥居を奉納するというものがあるみたいだ。境内の中にも数店舗の小さな鳥居を売っている店があった。また、山の頂上まで無数の鳥居が建ち、その中を歩いていく訳だが、ついに頂上には辿りつけなかった。フラフラになっ...
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伏見稲荷

前回、稲荷の話が出たので今回は京都にある伏見稲荷について紹介したい。稲荷の鳥居といえば「赤色」を連想するが、全国的に赤色が広まったのはこの伏見稲荷の影響大きいと思う。鳥居は無論のこと、立派な本殿も綺麗な朱赤一色で塗られている。この神社の特徴は、数え切れない程の鳥居があること。山一つまるまる境内となっているが、祀ってある神々(伏見稲荷の管轄外の社がめちゃくちゃある)が多いということだ。まずは鳥居につ...
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