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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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黄檗山の版木 最終回

続き~小学生の時、夏休みかにかで父と訪れた萬福寺。版木が収められた建物の中に、名物坊主がいた。名前は忘れたが、当時、版木を見学している時、若い男女が泣きながらこっちに歩いてきた。何事かと歩いてきた方を見ると、奥の方に、暗い中お経刷り続ける怖そうな坊主がいた。首にはピンポン玉くらいある大きく長い数珠を下げ、黙々と刷っている。父と私に目が合うと「こっちに来い」と手招きしている。怖かったのと、遠い記憶な...
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黄檗山の版木 その3

続き~簡単なものだが、鉄眼禅師の略歴を紹介する。鉄眼道光は1632年に熊本で生まれた。12歳で出家(この時は浄土真宗)し25歳で、隠元の弟子となった。何故6万枚にも及ぶ、一切経を全て版木にするという事に挑戦したのかは定かではない。理由を考えてみた。あくまで推測だが、当時鉄眼は版木製作の為に集めた資金(この版木、現在の金額でいえば50億円の大事業だったそうだ)を飢饉で困っている人達に、一度ならず施している。こ...
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黄檗山の版木 その2

黄檗山、萬福寺の塔頭、宝蔵院にその版木はある。その版木には、全ての仏典を集約したとされる一切経(大蔵経)が掘り込まれている。現在、日本において様々な仏教宗派があり、中には他の宗派は一切認めないという過激な思想の宗派もあるが、その教えの元を辿れば、全てはこの一切経に繋がるそうだ。つまり、大きく言えば同じ教えを否定するという事になるだろう。さて、これが収められている宝蔵院の敷地内に鉄筋コンクリート製の...
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黄檗山の版木

京都の宇治に、禅宗の一宗派、黄檗山萬福寺という寺がある。江戸時代、中国から渡来した隠元という僧が開いた寺だ。(ちなみに隠元がこの時、中国から持ち込んだ豆がインゲン豆と言われる)このお寺、日本には珍しい中国式の建物があることで有名で、3回行ったことがあるが、何かピリッとした雰囲気のある綺麗な寺だ。ついつい、建物や大きな仏像に目を奪われてしまうが、萬福寺に来たら是非一度観てもらいたいものがある。それは...
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牛御前

史実、伝承によれば勇猛な武将であった金太郎。そんな金太郎の優しさを感じるエピソードが東京隅田川付近の民話に残っている。源頼光と牛御前(牛鬼)との戦いだ。民話によれば時の将軍の娘に、牛のような醜い顔をした女児が産まれた。(後に牛御前と呼ばれる)忌み嫌った天皇は乳母に殺してくるよう言いつける。しかし、乳母はどうしても殺すことが出来ず、こっそり山の中で育てることにした。その女児はすくすくと育ち、山の中で...
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