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2007-12-29

あんびりーばぼー!

父と問屋さんのHさんは、東寺の蚤の市に出かけた。寺の門を潜った直後、父に異変が起こった。両足が急に重たくなり、地面に吸い付いてしまったのだ。足を動かそうにも微動だにしない。それでもなお力を込めたら「ベリベリベリ!」と靴底がばりばりに剥がれてしまった身体も急にだるくなる。Hさんに悟られまいと、今起こった事は秘密にし歩き始めた。

暫く歩くと更に異変が続く。気付くと騒がしい境内の音が聞こえなくなっていた。「あれ?」と思ったら次は話し声が耳元で聴こえてきた。耳を澄ますと、父の右と左で何かが話をしている。

「おう。よく来たな」「逃がすなよ」「おまえ、良かったなぁ。今日ここで死ぬぞ」というような内容だやがて「ギャギャギャギャ!」というような笑い声が聞こえてきた。お経のようなものも聴こえてくる。

仏像の近くに行けば消えるかもと思い、東寺の本堂に入った。最後にとんでもないものを、父の殆ど見えない左目が捕らえた。金色眩い巨大な千手観音が地面の底から「ゴゴゴゴゴ」と現れたのだ呆然と立ち尽くす父。金色の映像は更に続き曼荼羅に登場する数多の御仏が次々と現れては消え、やがて我に返った。

時間で言えば数秒の体験だったがとても長く感じたそうだ。寺を後にし、Hさんに東寺で体験した出来事を話し、粉々になった靴底を見せた。じっと父の話を聞いていたHさんはこう言った

「何か様子が変だった。実は、紅葉屋さんが気を悪くすると思って言わなかったが、紅葉屋さんの周りからずっとお経が聴こえてましたよ。周りはやかましい筈なのに、お経だけがはっきり聴こえたんです・・・」

~続く~
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2007-12-29

夜叉(やしゃ)

東寺の夜叉についての話で、子供の時、父からこんな話を聞いた。修学旅行でとある小学生達が東寺に訪れた。その中の一人が、夜叉の説明を受けたにも関わらず、あろう事か夜叉像に悪戯書きをしてしまった。その小学生は帰宅後まもなく死んでしまったそうだ。

よくある光景で、小さな子供が寝る時、親が絵本などを読み聞かせるのがあるかと思うが、うちの場合はいつも怪談や妖怪話ばかりで余計寝れなくなったのを思い出した話がそれました。

何年か前、京都の取引先の社長に招かれて会社を訪れた事があった。行ったのは父と紅葉屋の担当者の二名。ちょうどその時は21日で、東寺では蚤の市が開催されていた。

大勢の人でごった返す中、世にも奇妙な出来事が父の身におきた。

~続く~
プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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