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2007-11-21

義民伝

いつだったか、所属している経営者の勉強会で、皆で芝居を見に行ったことがあった。内容は江戸時代にいたとされる義民「佐倉惣五郎」だ。

時は江戸初期、下総(千葉県)佐倉藩、領内で名主を務めていた男の話だ。
当時、あまりの重税に耐えかね何とかしようと奔走するものの結局どうにもならない。藩主に会うことも出来ない。このままでは村人が飢えてしまう。そこで意を決した惣五郎は村の代表として幕府に直訴する。
芝居の最後は、必死に止めようとする家族を振り切り、雪の中を走り去るという感動的な場面で幕を閉じた

その後、惣五郎がどうなったかを調べてみた。惣五郎の命懸けの直訴は幕府に受け入れられたが、幕府からお咎めを受けた藩主「堀田正信」の怒りを買い、惣五郎夫婦は磔に…。残った子供4人は打ち首となってしまった

堀田正信はその後乱心し、それが切っ掛けとなって堀田家は滅びたという。それが人々に広まり「惣五郎の祟りだ」と噂された。

そして惣五郎一家は将門山(これはきっと何かある)にお堂が建てられ祀られることとなった。人が神となったのだ。どうやらこのお堂、滅びた堀田氏の子孫が建てたらしい。祟りをなす存在だった惣五郎一家の霊も丁重に祀られる事により、その怒りは収まり今度はご利益に変わっていった。

この話、日本の神社の代表的なパターンの一つです。

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2007-11-17

堀川沿いの童歌

名古屋市の熱田、及び金山周辺の歴史等を調べていく中、不思議な童歌があることを知った。それは名古屋に流れる運河、堀川沿いに伝った童歌だ。それはこんな歌詞だ。

一の鳥居
二の鳥居
山王様
四軒所
五坊様に
六角堂
七面様
八幡様
九恩寺
十憐寺

十憐寺の小坊主 鐘つき堂からぶち落った
なんまいだー なんまいだー


1から始まって10までが熱田周辺の寺院などの名所の名にかけてある。1と2は熱田神宮の第一、第二鳥居だ。ここまでは特に不思議のない童歌だが、最後になんと十憐寺の小坊主が鐘つき堂から落ちて死んでしまうのだ

原音を聞いた時は少し物悲しく聴こえたが、最後にさらっと流すこの部分をよく考えると、実は恐ろしい歌なのではと思える。
何時かは分からないが、何かがあって小坊主が落ちて死んだいうのは事実だったのだろう。この童歌、何か隠された意味があると思った。
2007-11-13

歴史と地名

愛知県にある甚目寺町の神社を調べている時、「反魂香」なる町名を見つけた。
魂が返るお香、死者が復活するお香という意味だ。
調べてみると、これに纏わる地元の伝説が出てきた。

時代や細かい内容などは分からないなので、
一度調査に行くつもりだが、だいたいこんな話だ。

「昔、藤姫という姫がいた。都にいた父、橋本中将を訪ねる途中、
旅の疲れで萱津の宿で死んでしまった。
正法寺東厳和尚が「反魂香」焚いて父に会わせた」というものだ。

この反魂香、調べてみたらその存在はかなり古くからあったが、
詳しい製法などは判らないようだ。

町名というものは、付けた理由がある。
それに至った昔話など、過去を調べる重要な手がかりを持つことも多い。
近年、町の合併や発展等によって大幅な町名変更を目にする。
誰が勝手に決めるのかは知らないが、
これって立派な文化の破壊なので弄って欲しくないなぁ
2007-11-09

子供に伝わる話 「花子さん」 その3

~11月8日からの続き~

かつて東北地方で起きた、とある殺人事件があった。
遠野にとある警察官の幹部がいた。家族は五人。妻と息子、二人の娘。

家は遠野小学校の真裏にあった「武徳殿」という官舎で暮らしていた。
夫は女癖が悪く遊女と親しくなりある時二人で温泉に出かけた。
それを知った妻は嫉妬のあまり恐ろしい行動を選択した。一家心中である。

妻はまず息子と次女を絞殺した。
当時小学生だった長女の「いく子ちゃん」は恐ろしさのあまり官舎から学校へ逃げ、
体育館裏にあった共同トイレに身を隠した。
その時、用務員のおじさんがトイレに隠れる「いく子ちゃん」を目撃していた。

やがて母親が探しに来た。娘の事を尋ねられた用務員のおじさんは、
「トイレの個室、奥から三番目に居ますよ。」と教えてしまった。
異常に嫌がりながら連れて行かれる「いく子ちゃん」を見て用務員のおじさんは奇妙に思ったという。

そして翌朝一家は変わり果てた姿で発見される事になった

「いく子ちゃん」は細面、切れ長の目をしたオカッパ頭で
よく質素なスカートをはいていたと言う。

この事件の後、体育館裏の共同トイレの奥から三番目に入ろうと、
三回ノックするとノックが三回帰ってきたり、女の子を目撃する生徒が現れるようになった。

以上が「トイレの花子さん」の原点となった史実だ。
「花子さん」と「いく子ちゃん」との違いはあるが、ほぼこれに間違いないと思った。

今でこそ、悲しいかな親が子を殺したり、子が親を殺すという事件は珍しくなくなってきたが、
まだ道徳教育がしっかりしていたこの時代に起きた事件としては大きな衝撃があったと思う。

やがてこの話が人々の間に流れ「トイレの花子さん」になっていったではないのだろうか。

おしまい。




2007-11-08

子供に伝わる話 花子さん その2

さて「トイレの花子さん」を細かく調査した人の記事を
家の本棚にあった古本の中から見つけた。

それによると、花子さんの話には幾つかの特徴があった。

①おかっぱ頭の女の子である。
②学校内のトイレ、奥から三番目に現れる。
③赤いスカートをはいている。
④その場所で三回ノックすると返事がある。

などが挙げられる。

全国各地に残る花子さんの話は、微妙に違っているが、上記の事柄は共通しているようだ。
都市伝説というものは、人を介在する事により尾ひれがついて一人歩きする。
同じ話が、北と南では全然違う結末になっていたりすることもある。

発信元が不明な場合もある。

しかし著者が足を使って調べた結果、
花子さんには、そのパターンを裏付けるような殺人事件が実在していた

その話は昭和12年に遡ることになる。

~続く~
プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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