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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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節分と鬼

2月3日は節分。我が家では、豆撒きはやったりやらなかったりだが、もし豆撒きをする場合は、祖父母の代から言ってはいけない、厳禁と叩き込まれている言葉がある。それが、   「鬼はそと」  だ。祖母は三河の出身であるが、その地域ではこの言葉は「貧乏になるおまじない」と言われている。  この解説は長くなるので割愛するが、そもそも「鬼」とは何であるのか?  桃太郎に滅ぼされた鬼の頭領、温羅(うら)、源頼光に討...
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玉圓尼の厨子 最終回

~続き今回は玉圓尼の厨子に纏わる昔話を紹介してきた。最後に厨子の中身の写真を撮ったので少し載せる。向かって左が地蔵菩薩。右が三宝荒神(荒神様)。真ん中に秘仏の金銅仏が鎮座する。荒神様は文字通り荒ぶる神であり、元は恐らく祀られぬ祟り神であった。仏教に出会った事で仏とその教えを守る守護神となった。守護神とはいえ、元の姿を考えるに厳しい神様と云える。玉圓尼は加持祈祷を得意とした。その中でも祟り神の障りを...
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玉圓尼の厨子 その5

~続きもう一つの話は少し怖い話。玉圓尼が厨子の金銅仏を巡回仏にした際も、厨子を担当した各家の約束事として絶対に中を見てはならないとした。それは中を見ると良くない事が起こると言われていたからだった。巡回が始まった時から、これは頑なに守られてきたが、昭和の20年にどうしても好奇心に勝てず、中を開けた人達がいた。周りの反対を押し切り、そんなことは迷信だと秘仏の封を説いたのだ。それから数日後、名古屋大空襲が...
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玉圓尼の厨子 その4

~続き祖父が買おうとした土地は、場所、広さ的に申し分ないものであった。また、何故かこの一角だけがこの界隈の他の土地より安かったのも魅力だった。不動産屋さんが言うには、この土地は昔から「鬼家(おやや)の地」と昔から言われ、あまり買い手がいなかったという。もし、この土地を提示した値段で買うのなら、この厨子も管理して欲しい。それが条件だと言われた。その厨子こそ玉圓尼の厨子であった。こうして1年毎の持ち回...
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玉圓尼の厨子 その3

~続き全国を行脚していた玉圓尼。何時の頃からか定かではないが、銀毛の大狐神、白旗稲荷大明神が憑いていた。そして共に修行をし、旅は続いた。そんな道中、たまたま立ち寄った現愛知県半田市界隈で地蔵寺5世の寿教尼が、玉圓尼と出会い、その才能に惚れ込んで現名古屋市西区にある地蔵寺の跡取りを願い出た。(奈良県~愛知県半田市~名古屋市の地蔵寺までの道中の話が『地蔵寺縁起書稲荷玉圓尼縁起』になる)これを快く引き受...
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