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主に寺社参拝を通しての気付・思ったことのお話

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紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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◆名古屋城と魔除けについて 第9回(一時閉幕)

◎調べてみたら大変だった。「田」の字の魔除け・封じの発想が城下町の構想に取り入れられたのでは?という考察を前回したが、考えるうち、こういう意味もあるかもと頭に浮かんだものがある。 「田」を分解すると「十」と「□」になる。「十」は呪い的な要素が古くからあると前回述べた。海外ドラマの「スーパーナチュラル」というのがある。これは簡単に言えば悪霊や怪物を倒す仕事をしている兄弟の話だが、昔観たその話の中で、悪...
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◆名古屋城と魔除けについて考える 第8回

◎「田」の字の謎 パート2田の字から連想するもの。それは稲、米だろう。古代の豪族にとって、自分達の勢力を維持する為に絶対必要なものが二つあった。一つは米、もう一つが鉄である。米は安定的な食糧、生命線であるし、銅を上回る強度を持つ鉄製の武具は、戦にはなくてはならないものだからだ。そして日本にはこの二つ、稲(農業神)と鉄(鍛冶神)、両方の性質を持つ、大変強い戦いの神がいる。八幡神だ。八幡神は皇室の御先祖...
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◆名古屋城と魔除けについて考える 第7回

◎「田」の字の謎ブロック単位で区分けされた城下町。そのブロックの中心には寺社が設けられた。この話を知ってから、私は以前博物館で見た土器を思い出していた。2005年に愛知県安城市の歴史博物館で開催された「畏きものたち」という展示会だ。その中に研究員の中でも謎とされている不思議な墨書土器があった。同市の彼岸田遺跡から出土した90数点にのぼる。8世紀から9世紀に作られた土器に「田」の字が書かれているのだ。おそら...
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◆名古屋城と魔除けについて考える 第6回

◎街単位の巨大な結界ブラタモリで知ったのは名古屋の錦町についてのことだった。この一帯は元々の名古屋城のメインの城下町である。鳥目線で上から見れば分かるが、ビルが建つ場所は将棋盤のように規則正しく、ブロック単位で構成されている。番組では、秀吉が造った大阪城の城下町との違いを紹介していた。大阪の城下もブロック単位で分かれてはいるが、家の建ち方が違うのである。図を用いて簡単に紹介すると、大阪の場合、一つ...
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◆名古屋城と魔除けについて考える 第五回

◎天子南面す (てんしなんめんす)名古屋台地に建つ名古屋城も四神相応の地を選んでいる。名古屋城は北側に建ち、城下町の殆どは城の南に固まっている。これは平野がそうなっているからだが、昔から偉い人、天皇や権力者は北に座し、南に向くと言われる。これを「天子南面す」と云う。これは天体の中心である北極星を背負うものは、神であるという意味がある。名古屋の地の北に建ち、南の城下町を見る名古屋城は、徳川が最高権力...
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